エミール・フォン・ゼッレ単語

1件
エミールフォンゼッレ
1.9千文字の記事
  • 2
  • 0pt
掲示板へ

エミール・フォン・ゼッレEmil von Selle)とは、「銀河英雄伝説」の登場人物。
石黒監督OVAにおける担当声優信じがたいことに置鮎龍太郎

エミール・ゼッレと呼ばれることも多いが、「フォン」がつくのがフルネームである。

概要

銀河帝国の軍幼年学校生。とび色のと暗緑色の瞳を持つ少年

”神々の黄昏”作戦の際、ラインハルト・フォン・ローエングラムの旗艦<ブリュンヒルト>に乗り組んでおり、ラインハルト・フォン・ローエングラムをランテマリオで勝たせたのちラインハルトの側に仕えた。ラインハルト皇帝即位後も近侍として付き従っている。

キルヒアイス含め近しい者でもファミリーネームで呼び、皇后ヒルガルドをすら普段から「カイザーリン」と立場で呼称するラインハルトが、ファーストネームで「エミール」と呼ぶ人物である。

経歴

アムリッツァ会戦で戦死した帝国軍の巡航艦で軍医の任にあり、エミール本人も同じ医者。軍医学校をして勉強に励んでおり、その前段階である軍幼年学校在学中に何らかの形でブリュンヒルトに乗艦していたものと思われる。

当時13歳前後だったランテマリオ星域会戦の直前、作戦会議直後のラインハルトに廊下でをかけ、

閣下、ご礼をお許しください。でも、どうしても申しあげたかったのです。どうかお勝ちください。そして、宇宙を統一なさいますよう……

と願ったのがラインハルトをかけられるきっかけとなった。ラインハルトエミールの名を聞いたのち、秀麗な笑顔を向け、こう返した。

勝利を願ってくれたお前のために、私は勝とう。だから、お前は生きて帰って、家族に伝えるのだ。ラインハルト・フォン・ローエングラムをランテマリオで勝たせたのは自分だ、とな

この時原作では、ラインハルトは「エミールの瞳の中の憧憬に幼少期の自身を見出した」ということになっているが、石黒監督OVAでは鳶色デザインされたエミールに亡き友キルヒアイスの姿を重ねるという演出を行っている。

その後、初対面時に同行していたヒルダ示によってラインハルトの従卒につけられ、ラインハルト登極後も近侍として、食事を運ぶ、コーヒーを淹れるといった身の回りの世話を担当するようになった。

人柄

そういうわけでラインハルトの従卒となったエミールだが、それをにかけるようなこともなく、素直で純なままであったためにそののように可がられ、ラインハルトの死まで近侍として仕えることとなった。「主治医になってもらいたいから軍医の資格をとれ」と命じたほどで、その励に感したエミールは努を誓ったという。ラインハルトも、「たとえ技術が完璧ではなかったとしても、患者が進んで命を預けたくなるような医者になるだろう」とその人柄を評している。

バーミリオン会戦に先立っては、あの壮大な無駄遣い縦深戦術を解説する会議ワイン束を用意した際、優しげに「エミール」と呼びかけられており、命じるどころか頼んでいるかのような柔らかい口調だったことで諸将を驚かせている。ラインハルトが幼少期にアンネローゼから掛けられた言葉を引用し、「子供には寝る時間が必要だ」とをかけることもあった。

ラインハルトの即位後も<ブリュンヒルト>で数々の戦役に同行。ハイネセン大火による危難ではパジャマ姿のままラインハルトの元に駆けつけ、の寒さをぐためにラインハルトから彼のガウンをかけられている。ウルヴァシー事件の際は、左手に負った火傷にラインハルト自らがを塗るという、「故ジークフリード・キルヒアイス元帥が幼少のころたまわって以来の栄誉」を受けた。

また、エミールはラインハルトが私情を明らかにする数少ない相手でもあり、彼が朝食をきちんと摂るよう諫言した際には直接に怒りを発してしまうなど感情を露にぶつけたり、医者エミールについ意味に「私に学ぶのは理だがヤン・ウェンリーに学べば愚将にはならぬ」などと諭してしまうといったこともあった。

余談

彼は<ブリュンヒルト>におけるラインハルト・フォン・ローエングラムヤン・ウェンリーの会談、そしてハイネセンにおける皇帝ラインハルトユリアン・ミンツの会談という二大会見に居合わせ、コーヒーを給仕している。これは一例だが、エミールは歴史の流れに直接関わることはないとはいえ、物語後半以降の歴史的重大イベントをもっとも多く見てきた人間の一人でもあるといえよう。

また、「銀河英雄伝説」の新アニメ化が決まった際の置氏のツイートによれば、「今でもあの時のは出せる。需要がないだけ」とのことである。当該ツイートこちらexitを参照。

関連動画

関連項目

【スポンサーリンク】

  • 2
  • 0pt
記事編集 編集履歴を閲覧

ニコニ広告で宣伝された記事

平沢進 (単) 記事と一緒に動画もおすすめ!
提供: 雪ネズミ二号
もっと見る

この記事の掲示板に最近描かれたお絵カキコ

お絵カキコがありません

この記事の掲示板に最近投稿されたピコカキコ

ピコカキコがありません

エミール・フォン・ゼッレ

19 ななしのよっしん
2017/05/21(日) 19:03:05 ID: FoX7gOTEuR
>>18
当方、別にいわゆる「腐っている」わけではまったくないのですが、立て続けに銀英伝キャラ記事を書いていた記事作成当時のこと、筆が乗りすぎてしまったところもあり、掲示板の反応を見ていずれ対処せねばと思いつつも手を付けかねていたところでした。修正していただきありがとうございます

ただ、意見を言わせていただければ、
>近しい者でもファミリーネームで呼ぶラインハルトにしてはしく、
の箇所は、最も近しい者である皇妃をすら「カイザーリン」と呼ぶラインハルトファーストネームで呼ぶ、という点を考慮して頂きたいところです。また、この部分は「ラインハルト」が主語のように感じましたので、「呼ばれる」よりも「呼ぶ存在である」くらいの方がわかりやすいかと。

また、今回の編集で正直削り過ぎの点がいくつかあるかと思います。
近侍として仕えるようになった
のように可がられた」のは
「忠心にあふれた少年にたいするラインハルトの好意」
ラインハルトの一面の属性である苛さ、辛辣さは、このようなとき白皙の皮膚の下に全に沈みこんでしまい、他面の特質がとってかわっている。「予にはがいないから」と、ラインハルトは心の一端を表現したことがあった。彼は、つねにある女性に対しての立場にいたが、それを変えてみることに濁りのない喜びをおぼえているようであった」(いずれも怒涛篇第四章-Ⅰより)
(省略しています。全て読むにはこのリンクをクリック!)
👍
高評価
0
👎
低評価
0
20 ななしのよっしん
2017/05/28(日) 19:11:02 ID: FoX7gOTEuR
うーん、ご意見・お返事がいただけてないようですね。
あと一週間ほど様子を見て、>>19で挙げた点について再記述したいと思います。

一応言っておきますが、そのまま差し戻すわけではありません。
めて、書き方に気を使いつつ、原作に準拠して必要な点を追加しなおすだけです。
👍
高評価
0
👎
低評価
0
21 ななしのよっしん
2017/06/04(日) 22:57:47 ID: FoX7gOTEuR
>>20の通り、一部の記述について再加筆を行いました
👍
高評価
0
👎
低評価
0
22 ななしのよっしん
2017/09/01(金) 18:02:42 ID: HTKbdH9weP
個人的にはお勝ち下さい~のエピソードの続きも欲しい。何故かお勝ちください~はネットで結構出てくるのに、その続きの皇帝を勝たせたのは私だの部分は出てこないのな。
👍
高評価
0
👎
低評価
0
23 ななしのよっしん
2018/08/15(水) 13:49:14 ID: VA8KgnmGSB
エミールの声優だったのか…
あんなショタ声なのに…
👍
高評価
0
👎
低評価
0
24 ななしのよっしん
2018/08/23(木) 23:18:14 ID: 7eZaES7Myx
この頃の置氏は、他の作品でもちょっとかわいい感じの少年も演じてるんだよね
あまり一般的でなくて悪いが、「地球を守って」の一成とか
👍
高評価
0
👎
低評価
0
25 ななしのよっしん
2019/12/05(木) 23:07:37 ID: gxLzX3CSoX
ノイエ銀英伝では少年兵コンラート・フォン・モーデル)とかラインハルトキルヒアイス少年時代の役に女性声優を起用しているので、エミールのもそうなるのかな。
それな潘めぐみとかどうだろう。銀英伝声優とか面そうだ
👍
高評価
0
👎
低評価
0
26 ななしのよっしん
2020/11/01(日) 11:56:04 ID: Tn1YPIIXSD
フジリュー版はキルヒアイスにそっくり
👍
高評価
0
👎
低評価
0
27 ななしのよっしん
2021/01/10(日) 01:05:30 ID: n145Ro5+3O
フジリュー版はキルヒに似すぎててびっくりで全然慣れない
つけまドミニク見たときと同じようにいずれは慣れるんだろうか
👍
高評価
0
👎
低評価
0
28 ななしのよっしん
2023/06/08(木) 00:23:43 ID: 3GFICn3GFY
「とんでもありません。陛下の行かれる所へなら何処へでもお供いたします。たとえ他の銀河系へでも」
ハァハァ(;´Д`)
👍
高評価
0
👎
低評価
0