エリア51(Area 51)とは、
- アメリカ合衆国ネバダ州の塩湖及び乾燥湖「グルーム・レイク」(グルーム湖、Groom Lake)周辺に存在する、アメリカ空軍ネリス基地管轄下の国家機密区域の俗称。
- 1にちなんで付けられた、MLB・シアトルマリナーズ所属していたイチロー選手(元:マリナーズ、ヤンキース)(現:マイアミ・マーリンズ)の守備範囲。
- Atari社が1995年に発売したゲーム。
- jubeat ripplesに収録されている楽曲。AREA 51。
- 「月刊コミック@バンチ」にて連載中の久正人の漫画。
本項では1と2について記述する。
概要
アメリカ合衆国ネバダ州、ラスベガスの北北西約200kmほどの位置にある。
高高度偵察機U-2の秘密試験を行なうために建設され、その後もSR-71やF-117など、様々な機体の秘密試験に利用されている。エリアの呼び名は様々で、「ドリームランド」「ウォータータウン・ストリップ(飛行場)」「パラダイス・ランチ(牧場)」「ホーミー空港」そして「エリア51」が使われる。公式の文書に書かれる場合は「グルーム・レイク」「ウォータータウンの飛行場」とされることが多いようだ。[1]
存在自体が公表されていなかった時期にU-2やSR-71、F-117がUFO騒動をおこした事、1983年頃まで(事実上)スカンクワークスとその顧客の占有施設であった事、現在も各種機体のテストが行なわれている事が分かっているが、実際にどんな施設が存在するのか、何が行われているのかは、今も明らかにされていない。
エリア51とUFO
エリア51の「陰謀論」は1989年、ボブ・ラザーという男によって広められた。ラザーはかつてエリア51で物理学者として勤務していたと称し、テレビのインタビューにおいて、「UFOの分解に関わり、地球上の生命体にはエイリアンが関係しているとする政府文書を読んだ」と主張した。彼の主張を裏付けるものはなく、ラザーが大学で物理学を学んだ記録もないが、この「陰謀論」はアメリカで根強く残っている。[2]
その他
一説として、航空ファン 2001年3月号(文林堂)に掲載されたレポートでは、グルーム・レイク南側のエリアに存在する格納庫群は、一棟ごとにこの施設でテストを行う航空機メーカーに割り当てられており、他の航空機メーカーがテストを行なう際は、外出はおろか建物内から屋外を観察する事も禁じられている。としている。
この地域は、近隣にレッド(グリーン)フラッグで使用される、トノパ実弾演習場が存在する事やアメリカ合衆国エネルギー省(DOE)管轄下のネバダ核実験場と隣接している為、アメリカ国内の一般的な軍事基地や政府機関と比較しても、高いレベルでのセキュリティ設定がなされており、侵入するどころか接近するだけで無警告の発砲が行われるほどの厳重な警備下にある。
近くの山の山頂から基地を見渡す事が可能であるが、現在はその山も含めて立ち入り禁止区域になっているため、40km以上離れた場所からの遠景でしかエリア51の様子をうかがい知る事は出来ない(もちろんそれでは詳細は分からない)。
なお、アメリカ地質調査所が発行する公式の地図では、周辺エリアを含めて、エリア51があるはずの地区は、この地域を管理するネリス空軍基地の要請と言う形で、詳細な建物の位置等は記載されていない。
しかし規模的に隠しきれるものではない上に、WWIIの戦時中に、トノパの陸軍航空隊基地(2013年現在、アメリカ空軍トノパ試験レンジ飛行場、通称エリア52として稼働中。)に付属する補助飛行場が存在していた事も有り、民間作成の地図やGoogle Earthの画像にはしっかり載っている。
特に、初期の頃のGoogle Earthの画像には、エリア51の基地内に、ベトナム戦争当時のSAMサイトの様な、不可解な幾何学模様が写っていたため、一部で話題になった。(現在のGoogle Earthの画像ではそのような模様は消えている)
日本からのアクセス
東海岸より遠いラスベガス
日本からのエリア51に最も近い国際空港で、ラスベガス近郊にあるマッカラン国際空港への直行便が2011年現在存在せず、鉄道もロゴは青いが経営は赤いAmtrakが、1997年にラスベガスでの旅客取り扱いを廃止した為、現状では、韓国で直行便に乗るか、西海岸でアメリカ国内便への乗り換えか、ロサンゼルスでレンタカーを借りてI15を数時間かけてラスベガスに向かう必要ある。
過疎の町レイチェルへ
航空便で直接ラスベガスに入った場合、車の国際免許を持っていなかったり、車の運転がめんどくさいと思ったらエリア51見学ツアーに参加するのもひとつの手段である。
レイチェルに向かうには、ラスベガス市内を走るI15からUS93を経由してトノパでネバダ州道375に乗る西回りか、ラスベガス市内でI15からUS95に乗って、ネバダ州道375で西に向かう東回りルートの二つのルートが存在する。レイチェルとラスベガス位置関係は、レイチェルはラスベガスの北西に位置するが、ラスベガス北側の山岳部を迂回する形で道路が走っており、山岳部に取り囲まれた砂漠地帯は核実験場やアメリカ軍の演習施設となっている。
ガソリンや食料品は、商業的な理由からラスベガス(近郊もしくは市内)に比べて、US93沿いやトノパの方が、US93沿いやトノパより、ネリス空軍基地から先殆ど何もないUS95やレイチェルの方が高いと言われている。東西両ルートに共通する問題点として、州道375沿いはレイチェルにしかガソリンスタンドや食料品を販売してる店が無い。言うまでもないが、現地は砂漠地帯の為、脱水症状に起因する体調不良は死につながる危険性がある。
イチローの守備範囲
プロ野球のイチロー選手はその足の速さと捕球技術、そして強肩によって、イチロー選手が守備している方向へと打球が飛んだが最後、通常ならヒットになる打球が何故か追いつかれてアウトになったり、通常なら三塁打確定クラスの深さのヒットなのに何故か三塁でアウトになっていたりと、色々と不思議な現象が起こる。(もちろんイチローがズルをしていたりするわけではなく、「不思議」と言わざるを得ないほど抜きん出た能力と言う意味である)
オリックス時代はもとより、メジャーリーグのシアトルマリナーズに移籍してからも背番号が51であるため、先述の超常現象が目撃されるエリア51とかけて、マリナーズファンの間でイチローの守備範囲を「エリア51」と呼ぶようになった。
ちなみに阪神タイガースの桜井広大も平凡なフライを捕球するだけで歓声を沸き起こす能力を持っているのでイチローとは別の「エリア51」を備えていると言っていいだろう。
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関連項目
脚注
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