エリス(136199 Eris)とは、太陽系の準惑星である。
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準惑星(ケレス - 冥王星 - ハウメア - マケマケ - エリス)
概要
冥王星型天体で、散乱円盤に属する。小惑星番号は 136199、仮符号は 2003 UB313。準惑星の分類に入れられ、大きさは冥王星に次いで2番目に大きい。
発見されたのは2005年のことだが、発見のきっかけとなった画像は2003年に撮影されたもの。そのため発見当初は2003 UB313の仮符号あるいは発見者が仮に名付けた愛称「ゼナ」で呼ばれた。冥王星よりも大きな天体であると予想された事から当時は「すわ太陽系第10番惑星発見か?!」と大きな話題となった。
翌2006年8月、国際天文学連合の総会の決議によりいったんは惑星とされるが、再決議により冥王星、ケレスと共に、新たに定義された「準惑星」のカテゴリに入れられ、翌9月、正式に「エリス」と命名される。
名前の由来はギリシア神話の不和と争いの女神エリスからで、これはこの天体が発見された事で天文学者の間で巻き起こった惑星の定義を巡る論争を暗喩している。この論争が最終的に新カテゴリである準惑星の制定とこれに伴う冥王星の惑星からの除外のきっかけとなったのである。
当初、エリスの直径は約2500kmで冥王星よりやや大きいと思われていた。
しかし、その後の観測で直径は2340km程度だとされ、また冥王星も直径が2320kmから2370kmに上方修正された。
そのため、実際は冥王星よりわずかに小さいと思われる。
表面はメタンの氷で覆われていると考えられていてその点は冥王星に似ている。
衛星が一つ存在しており、名前はディスノミア。由来は女神エリスの娘からで、意味するところは「無法状態」。
なお、冥王星以外の準惑星と同じく、日本でエリスの漢字名をつける予定はない。ちなみに中国語では「鬩神星」(げきしんせい)という。
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関連項目
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