エルゼリオンとは、MHFに登場する古龍種モンスターである。別名は灼零龍。
古龍種 | |
エルゼリオン | |
別名 | |
原種 | 灼零龍 |
登場作品 | |
・モンスターハンターフロンティア | |
モンスターハンターのモンスターテンプレート |
概要
PS2ソフトであるモンスターハンター2をベースにしたMHFが正式サービスから丁度10周年を迎えた2017/7/5のMHF-Z10周年記念アップデートで登場した10周年記念モンスター。
火と氷の相反する属性を同時に扱う力を持つ強力な古龍。
ゼナセリスと同様にG級クエストのみであり、難易度は★7(HCモードはない)。
骨格はジンオウガつまり牙竜種のものとなっており、ジンオウガとその亜種以外のモンスターでは初めてこの骨格が用いられることになる。
骨格の扱いに定評のあるフロンティアらしいチョイスとも言えるかもしれない。
牙竜種骨格と言っても見た目はもちろんモーション・技共にほぼオリジナルなので、ジンオウガ・ジンオウガ亜種と同じ感覚で戦うことはできない点は注意。
火属性と氷属性を扱えるモンスターとしては既にディスフィロアが存在するが、エルゼリオンの場合白い体を基調として左半身が火属性、右半身が氷属性というわかりやすい見た目をしており、攻撃に使用する前足の左右で属性がわかれるようになっている(※MHFには火と龍属性の複属性として炎属性があるが本項における炎は火属性を指す)。
また運営が「フロンティアとしても振り切った」と言っているように、左右二本の巨大な巻き角、赤と青に光る鋭い眼、何より燃え盛る左半身と凍り付く右半身という外見はかなりファンタジックなものとなっている。
とは言え元々MHFでは一定のラインは保ちつつも世界観や生物らしさをそこまで推してはいないこと、10周年記念のモンスターかつシリーズ通してもファンタジー的要素が多い古龍種であることからその点は特に気にされてはいないようだ。
★7だが一般のG級モンスターと比べるとかなり手ごわいというのはグァンゾルムと共通するが、ターン制の色が強いそちらと違って予備動作があまりないタイプのモンスターであり、かなり動き回ることもあり耐久が高いというよりは攻撃チャンスの少なさから時間がかかりやすい。
また炎攻撃では火属性、氷攻撃では氷属性のやられが被弾すると付与されてしまい、一部の氷攻撃では凍結状態になってしまうので、対策する場合は各耐性20以上と凍結耐性スキルが必要。
やりやすい点としては通常スキルで防げない妨害要素は超振動のみでありそれも一つの技でしか発生しないこと、即死攻撃や根性貫通コンボを多用しないので防御力はかなり機能することが挙げられる。
部位破壊は角二段階、左右前足、尻尾切断。
角はどちらの段階でも報酬があり段階問わず燃角も凍角も手に入るが、前足は左右で別素材。
素材は破壊さえすればほぼ手に入るが、耐久値が高く本体が動き回るので全破壊は難しい。
しかしながら、部位破壊に体力条件などはなく尻尾も最初から切れる。
ちなみに古龍種でありながら本体剥ぎ取りがなぜか3回しかできない。
エルゼリオン素材から作製できる武器はケオアルボル同様にG級武器でありながらLv強化の無い一発生産であり、新属性の「灼零」が付与されている。
灼零属性は火属性125%、氷属性125%の複属性であり、複属性の内包属性割合が合計して200%を超えるのは初めてである。
エルゼリオンは炎を司る左足には氷、氷を司る右足には火が、境にある頭や尻尾にはその両方が通るので灼零属性はエルゼリオン自身に対しても有効である。
防具の方はケオアルボルのとは異なり普通のG級モンスターのものと同様にGシリーズからの強化となり、新スキル「幕無」のスキルポイントがついている。
幕無の効果はモンスターに攻撃を一定数(武器種によって異なる)当てると2段階で会心率及び会心補正が強化されるというもの。
納刀や被弾などではリセットされないが一定時間攻撃を当てないと効果が解除される。
これらの効果は達人、一閃などの各種会心系効果と重複するので、特に閃転スキルとの相性が良い。
余談だが女性用防具は何とは言わないが揺れる。非課金かつモンスター素材から作られる防具では初。
能力解除
片側の足を集中的に攻撃するとエリゼリオンが大ダウンを起こし、その側面が持つ属性エフェクトが消えてベースの白い体色のみになりその属性を使用できなくなる。
この状態になるとエルゼリオンは大幅に弱体化し、残った属性の単発技や本来両属性の連撃技であるものの片属性だけバージョンといった攻撃を繰り返すようになり、動き回る攻撃の頻度も下がってかなりおとなしくなる。
この状態は時間経過で回復し、その際に第一形態では能力が復活する属性と共にその側の前足を叩きつける技、第二形態では後述の形態移行時の技を使用する。
戦闘
フィールドは塔の頂上となり、グァンゾルムやケオアルボルと同様にエリアインと共にムービーが流れる(カット可能)。
開幕はステップ攻撃を確定で使用。
やはり目玉となる2属性を使用する技が多彩であり、前方に反転しながらジャンプしつつ軌道上に炎と氷の弾を降らせるジャンプ氷炎弾、ゆっくりめにエルゼリオンから見て左から氷ブレスを薙ぎ払った後そのまま素早く右→左に炎ブレスを薙ぎ払う2連薙ぎ払いブレス、右前足を叩きつけて前方の地面を放射状に凍らせてからそこに左前足で炎弾を投げつけ爆発させる氷漬け爆炎がある。
2連薙ぎ払いブレスと氷漬け爆炎の氷部分に被弾すると即氷漬け状態となりブレスや炎弾爆発の被弾がほぼ確定するので注意。
片方の属性のみ使う技では、回転しながら左右どちらかの前足を振るい後方以外の広範囲に炎あるいは氷の弾を放射状に撃ち出す回転炎・氷弾や小ジャンプで軸合わせしつつ直線に炎のビームを吐いた後地面から爆発を起こさせる直線炎ブレス、両前足を叩きつけて超振動を起こしてから後方に飛びつつ前方広範囲に氷弾をばらまく超振動氷弾がある。
回転で撃ち出される炎・氷弾はかなり大きいが判定はそこまででもないのでエルゼリオンに近づくように回避することで抜けられ、炎ブレス後の爆発地面にひび割れが入った場所から発生し、超振動氷弾は唯一超振動を伴う技だがこれも回避可能なため自身があれば超振動対策は必要ない。
また初期状態では肉弾戦も多く、使用後に反転するステップ攻撃や当たると追撃はないが無敵時間がなく滞空時間が長い打ち上げになる突進角振り上げ、軸合わせなしで行う軽い尻尾薙ぎ払い、引っかきからの噛みつきなどがある。
中でも注意すべきなのはハンターがエルゼリオン後方にいる時に軸合わせなしで行う尻尾叩きつけ攻撃であり、この技は発生が早いうえ地割れで後方の攻撃範囲が広く、当たると打ち上げられた後エルゼリオンにバック宙返りしながら爪で一閃されてしまい、叩きつけの威力の高さも相まって根性を貫通されてしまうので、範囲内にいる場合は尻尾叩きつけを確実に回避したい。
残り体力が一定になるとムービーが入り第二形態となる。
ムービーでは左、右と前足を踏みしめてその側面広範囲に炎上、凍結を発生させたのち咆哮と共に本体を中心に炎と氷の大爆発を起こす灼零竜巻を使用する。
ムービーはカット可能だがその場合は技への対処が必要。
爆発は判定が長いので離脱が安定。
また、これが第二形態の能力復活時に行う技であるため形態移行時に解除していた能力は復活する。
この形態ではジャンプ氷炎弾でばらまく弾が増加、ステップ後の反転からジャンプ氷炎弾へ派生するようになる、直線炎ブレス後の爆発が中心と周囲複数の2回になる、超振動氷弾の氷弾が増加し範囲拡大と既存の技が強化され属性を使用する技の頻度が増える。
また、この形態から使用する技として左前足で炎、右前足で氷を発生させた後回転でハンターを頭付近に打ち上げて巨大な火球で止めを刺す灼零コンボと、頭を上げて前方上方に炎を纏った氷の結晶を作り出してからジャンプして砕き広範囲に爆発を起こし氷柱を降らせる灼零球爆破がある。
灼零コンボは4連続で行う威力の高い根性貫通技であり、最初の炎と氷でハンターをこかしてから3発目の回転で打ち上げる。
炎でこかされても氷の攻撃中に起き上ることができるが氷に当たった場合は回転と火球の被弾がほぼ確定する。
危険あ技だが回転にさえ当たらなければ最後の火球は地上にいれば当たらないため大きな攻撃チャンスとなる。
出は早めだが両属性のコンボとしては左前足=炎が始動になる技はこれだけなのでモーションとしてはわかりやすい。
灼零球爆破はエルゼリオンのジャンプに反応してタイミングを覚えればフレーム回避は容易だが、その後の氷柱は爆炎のせいで見えづらい、時間差で二回落ちてきてうち一回は範囲内のハンター狙いのものがある、落ちて砕けるので予兆となる影より判定が広い、氷柱が落ちる間に本体は次の行動に入る、と回避しても使用後が攻撃チャンスにはならない。
その代わりか予備動作となる灼零球の作成がかなり長いのでそこが攻撃チャンスとなり、その際ギリギリまで攻撃を加えるためにはやはり爆風の回避が必須となる。
ちなみに灼零球作成は閃光玉で止めることもできる。
全体的に予備動作が少なくブレスなどの属性を使った遠距離攻撃であっても本体にふっとばしの攻撃判定があるなど、近年のMHFのモンスターとは異なる方向性となっている。
MHFのモンスターはその多くが予備動作でどの攻撃が来るかを見極めて回避やガードで対処、その後に生まれた隙に攻撃を加えるいわゆるターン制戦闘になるが、エルゼリオンの場合は各攻撃時にその攻撃が届かない安全地帯がありそこに位置どって相手の攻撃中に攻撃を当てるという戦法が有効。
既に述べたもの以外で主なチャンスとなるのは氷漬け爆炎や2連薙ぎ払いブレス時の側面から後方、直線炎ブレス時の後方(第一形態では側面も)など。
動きがあるモーションでは前述したようにその時に本体に判定が発生するため注意して攻撃したい。
とは言え基本的には隙が少なく動き回るということもあり評判はあまり芳しくないようだ。
関連動画
関連項目
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