エンターキーとは、コンピュータ用のキーボードにあるキーの一つ。「Enterキー」「リターンキー」などとも言う。
カチャカチャカチャ、ッターン!する時の最後に押すキーである。
概要
通常、文字キーの並びの右端に位置している。またテンキーが存在する場合、テンキーの右下にもついている。
押したときの動作はソフトウェア・作業内容などにより変化する。例えばメモ帳などのテキストエディタでは通常は改行となるが、日本語入力の漢字変換中であれば変換結果を確定させる役割となる。
また文章の入力している箇所がニコニコ動画のコメント入力欄であれば、改行する代わりにコメント投稿をしてくれる。
テキスト入力以外の場面では何かを決定したり、ファイルをオープン・実行したりすることによく使われる。
またAltキー、CtrlキーやShiftキーなどの装飾キーと同時に押すことで動作を変化させたり、全く別のショートカットキーとしたりすることもできる。
例として、ワープロソフトやニコニコ大百科のHTMLエディタではエンターキーだけ押すと改段落、Shiftキーを押しながらエンターキーで改行となる。文章のレイアウトを整えるために適切な使い分けが必要である。
TwitterのWebクライアントにおける投稿画面では、エンターキー押下で改行、Ctrlキーを押しながらエンターキーでツイート投稿と変化する。一方でDiscordではエンターキーのみで投稿、Shift+エンターキーで改行される。
このようにSNSごとに操作がバラバラで、改行しようとして誤って途中送信してしまう事態が後を絶たない。 → チャットツール改行操作バラバラ問題
エンターキーの形状
エンターキーの形は万国共通のものではない。キーボードは言語によって主に採用されているキー配列が異なるのだが、エンターキーの形もいくつかの種類がある。とはいえそれほど種類が多いわけでもない。

日本国内向けに生産されているパソコン用のキーボードは、そのほとんどがいわゆるJIS配列と呼ばれるものである。JIS配列のキーボードのエンターキーはバックスペースキーの下2段にまたがり、上段が少し横に長い逆L字型となっていることが特徴的。
クソデカエンターキーのグッズもこの形をしているものが多い。

一方でアメリカで広く使われ、日本にも愛好家がいるUS配列と呼ばれるキーボードのエンターキーは、(JIS配列のエンターキーにおける)上の段が文字キー(バックスラッシュ)として分離され、1段のみとなった代わりに横幅が文字キー2個分の長さになっている。
右手をホームポジションに置いた場合、小指を伸ばす距離が少なくなるという利点がある。
しかし同じ英語圏でも、例えばイギリスではISO配列と呼ばれるキーボードが広く使われているが、ISO配列のエンターキーはJIS配列のものと同じ逆L字型である。
このISO配列は主に欧州の言語向けのキーボードでよく採用されているので、エンターキーといえば逆L字型というイメージは日本以外の国でもある程度定着しているものと思われる。
他に、2段になっていて上段が文字キー1.5個分、下段が文字キー2個分の長さになっている左右反転のL字型エンターキーを採用しているレイアウトもある。
テンキーにおけるエンターキーは基本的に縦長となっている。
また画面上にキーボードを表示してマウスやタッチ操作で入力するソフトウェアキーボードに関しては、特にスマホやタブレットのものは表示領域の制約から、日本語ローマ字入力用であってもシンプルな形状のエンターキーで表示されている可能性が高い。
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関連項目
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