その戦いは、世界を修正する――
エーテルゲイザーとは、スマホゲームである。ジャンルは3DアクションRPG。
あらすじ
時に22世紀、戦争によって地球は人の住めない場所になってしまった。生き延びた人々はコルグと呼ばれる組織の指示に従い、ナノテクノロジーを用いて肉体と意識を切り離し、その意識を仮想ネットワーク「ガイア」に移す事で生命と文明を維持させる。「ガイア」では戦争で荒廃する前の地球の環境が再現されており、長く続く平和により人々は幾度となく転生を繰り返し、いつしか「ガイア」に避難した理由さえも忘れてのんびりと過ごしていた。
しかし「ガイア」の源層において接触した人の意識を永久に失わせるバグ、ヴィスベインが出現して文明を侵し始める。この脅威に対抗すべく「ガイア」の自己診断プログラムは神々をベースにしたモディファイアと対ヴィスベイン組織エーテルゲイザーを作り出した。あなたはエーテルゲイザー第九課に配属されたばかりのアドミン(指揮官)としてモディファイアを指揮し、世界に潜む闇や陰謀を暴いていく事となる。
概要
開発元はYongshi、運営はYostar。開発会社がある中国では2022年4月22日に「深空之眼 AETHER GAZER」というタイトルで先行配信されており、そちらは大陸版と呼ばれる。ちなみに大陸版では画面に表示される文字こそ中国語だがキャラクターボイスは日本語だったりする。日本版は2023年5月23日正午にリリースされた。
三人一組でチームを組み、プレイヤーはリーダーのキャラクターを操作、残りの二人はNPCが操作する形でフィールド上の敵と戦う。分かる人に言うなれば無双シリーズのようなものであり、多数の敵を蹴散らしていく爽快感が本作の売りだが、ボス戦ではモンスターハンターのような一進一退の立ち回りが必要になる事がある。他にも連撃×連撃をテーマにしていて簡単に成り立つコンボが爽快感を更に加速させる。
操作はよくあるMMORPGのように左手でコントロールスティックを、右手でスキルボタンを押す事で行う。またオート機能が無いので決着がつくまで操作する必要がある(きちんと強化していればNPCが全部片づけてくれるので疑似的なオートは可能)。またスマホゲームながらエミュレーターによるパソコンでのプレイも視野に入れられている。
容量は約7GBほど。ストーリーはおろかサブストーリー的なものまでフルボイスのため必要容量が多い。『アークナイツ』のようにガチャから排出されるキャラクターは男女どちらも存在。最高設定でプレイすると発熱とバッテリーの消費が凄まじくて無視出来ないほどだが、逆に最低に設定すると3Dゲーとは思えないほどかなり抑えられる。GKP(スタミナ)は6分に1回復と遅めで、ログインボーナスで貰える回復アイテムを使うと30貰えるが、レベルが高くなってくると足りない場面が増えてくる。コンティニュー(再起と呼称)はゲーム内資金で可能、しかも格安のためデスペナルティは低いと言える。
気になるガチャはキャラと装備をごちゃ混ぜにした悪名高き闇鍋制。内訳は最高のSランクが1.6%、Aランクが7.8%、Bランクが6%、☆3ファンクター(装備)が84.6%とキャラが手に入りにくい仕様。また期間限定キャラも存在する。リセマラは1回約15分程度と比較的長く、一度使われたユーザー名は使用出来ないのもあってやや面倒(名前は一度だけ無料で変えられる)。
世界観は重厚かつ固有名詞が多く、『アークナイツ』のように作り込まれている。
用語
- ガイア
バーチャル仮想世界であると同時に物語の舞台。戦争を生き延びた人々は意識だけをこのガイアへ飛ばし、戦争前の2100年代の環境で、10に分かたれたセフィラゾーンと呼ばれる居住区で暮らしている。このセフィラゾーンは争いの引き金となった10の紛争地域がベースとなっているが、ゾーン同士は直接繋がっておらず、このためフォトンレールによって情報や資源を交換する程度の交流しかない。現在確認されている居住区はノイハンサー、笹波、虚垣の三つ。人々が住む表層とヴィスベインが生まれる源層があり、二つの空間の間にはバリアが張られているものの、よくヴィスベインに破壊されて表層への進出を許す事が多い。仮に深刻な被害を負った場合はガイアによってリセットされて元に戻るが、ヴィスベインの出現は抑えられない模様。
- モディファイア
ガイアの自己診断プログラムが作り出した対ヴィスベイン用兵器。現実世界に存在した神話の神々をモチーフにしている。彼らは見た目こそ人間そっくりで個性や性格も持っているものの、中身は単なるプログラムに過ぎず、ヴィスベインとの戦いはガイアが与えてくれた最も大切な存在意義だとして全力を注いでいる。大半のモディファイアはガイアに所属してヴィスベインとの戦いに明け暮れているが、一部の個体は覚醒した後も己の力や使命を理解出来ずに放浪しているらしい。名前の前に付いている苗字みたいな漢字はアクセスキー(武器)に由来するコードネーム、下の名前はモチーフとなった神の名前が続く(例:朝約ベルダンディ)。このため武器が変わるとコードネームも変わる。大別してユグドラシル(北欧神話系)、真桜(日本神話系)、ナイル(エジプト神話系)、オリンポス(ギリシャ神話系)、アステリズム(その他)に分けられる。
- アクセスキー
モディファイアの武器。戦闘では欠かせない相棒であると同時にベインエネルギーを遮断する「盾」でもある。整備は主にエーテルゲイザーのエンジニアが行う。入手過程は結構バラバラで受け継ぐ、出土する、製造する等がある。
- ファンクター
モディファイアを支援するAIのようなもの。差し詰め能力をアップさせるための装備か。ガチャのハズレ枠としてポコポコ出てくる。
- エーテルゲイザー
コルグの支援により、オーディンが中心となって創設した対ヴィスベイン組織。設立当初はコルグからの技術及び資金援助に頼っておんぶにだっこの状態だったが、力を付けた現在ではほぼ対等の関係にある。表向きは商社を装いながらセフィラゾーンで起きる事件の解決やヴィスベインの討伐を遂行(通常の治安維持は警察がやっている様子)。またアドミンやモディファイアの所属先であり、各チームに分かれて事態の対処にあたる。実戦に参加するには訓練でBランク以上を出さなければならない。今のところ第一課から第九課まで存在。
- アドミン
エーテルゲイザーにおけるプレイヤーの役職。言わばモディファイアを統括・情報支援する指揮官のような立ち位置。よく間違われるが人名ではなく、プレイヤーの名前は事前に設定したネームとなる。「アドミンさん」なんて呼ぶから混乱の元になるんだよなあ…。基本的に同僚からはアドミンの役職名で呼ばれる。
- ヴィスベイン
ガイアの源層より生まれる世界を破壊するバグ。ヴィスベインが出現する兆候としてベインクエイクと呼ばれる地震現象が起きる。当初は人間を襲うだけの存在だったが、完全な知能を持った個体の出現が確認され、数も増加の一途を辿るなど、日々進化を遂げている。このヴィスベインに侵食された意識は永遠に消失、死の概念が無い仮想世界において唯一死を与えてくる脅威である。ヴィスベイン本体や源層はベインエネルギーと呼ばれる瘴気のようなもので満たされており、モディファイアであればアクセスキーで弾く事が出来るが、対処を誤ればモディファイアさえも侵食される。始原種、侵食種、融合種、巨大種、獣種、人造種、知能種など多種多様な個体が見られる。
関連動画
関連項目
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