エーリカ・ハルトマン(Erica Hartmann)とは、「ストライクウィッチーズ」シリーズの登場人物である。
概要
カールスラント空軍所属のウィッチ。連合軍第501統合戦闘航空団<ストライクウィッチーズ>のメンバー。モデルは撃墜数世界一の旧ドイツ空軍の「黒い悪魔」エーリヒ・ハルトマン。あだ名は「フラウ」。コミック『エーリカ・ハルトマン1941』では主人公を務める。
ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケやゲルトルート・バルクホルンと共にカールスラントで戦い続けてきた超エース。撃墜数は200機を超える。天才的な戦闘センスを持つが、自己抑制や自己犠牲を尊ぶ軍隊の規律を嫌い、時には上層部に逆らうこともいとわない。自室禁固6回という501JFW最多処分記録保持者。
飄々としているが、「生命を粗末にする戦いはしない。自身も仲間も生還させる」という固い信念を持って戦う心優しきウィッチである。
パーソナルデータ
- 姓名:エーリカ・ハルトマン
- 出身: 帝政カールスラント
- 階級:少尉(『エーリカ1941』) / 中尉(『SW』~)
- 原隊:カールスラント空軍第52戦闘航空団(JG52)第2飛行隊
- 所属:連合軍第501統合戦闘航空団<ストライクウィッチーズ>
- 使い魔:ダックスフント
- コールサイン:カラヤ・アイン
- 使い魔のダックスフント:他のウィッチとは異なり動物の耳は出現せず、髪色の一部が変化する。これはウィッチとして稀有な才能を持っていることの表れ(島田フミカネ氏Twitterより)。
- 愛称「フラウ」:親しい仲間からの愛称。「成人女性」の意味で、JG52配属時に隊内最年少だったことへのからかいと親愛が由来。本人もまんざらではない様子。
- 固有魔法『疾風(シュトゥルム)』:大気操作の固有魔法で、自身の周りに強力な嵐を発生させる。元来は飛行や攪乱に使用する魔法だが、回転突進することでネウロイの装甲をえぐり取るほどの威力を発揮する。手のひらに集めて発動させることも可能。
- 搭乗機:バルクホルンが試験で危険な目にあったこともあり、噴流式ユニット(ジェットストライカー)には不審の目を向けがち。当人も搭乗を拒否していたが、『SW O.V.A.』Vol.1では自機の修理中に危地に陥ったミーナを助けるため試験中のMe262ジェットストライカーで出撃した。
- 人とどこかズレた天才肌で、空では天才的技倆を発揮するが、陸の上ではかなりのずぼらで、暇があれば眠っている。自室は足の踏み場もないくらいに散らかっている。
- 天真爛漫なようでいてよく隊員のことを見ており、何気なく各隊員のフォロー役に回る様子が描写されている。そのため隊員たちからも好かれている。『SW』11話では軍規に背いて自室謹慎となった芳佳を暗に励まし、『SW2』6話ではエイラと喧嘩したサーニャのフォローに現れた。
- 読書趣味があり、童話や神話、リベリオンのコミックまでなんでも読む。
- うりふたつの双子の妹、ウルスラ・ハルトマンがいる。同じウィッチだが正反対にマニュアル主義な性格で、技術者という姉とは異なる方面に稀有な才能を持つ。
- 意外なことに、自動車の運転は普通にできる。
- 料理はミーナやバルクホルンによって禁止されている。書面で。
経歴
- カールスラント南部のヴァイザッハ出身。父親は医者、母親は元ウィッチ。本人も医者を志望している。
- 父親は軍医として1920年代に黒海方面の対怪異作戦に参加し、その中で出会ったウィッチ(エーリカの母)と結婚した。その母は退役後に航空機操縦ライセンスを取得してL20軽飛行機で飛び続け、空を飛ぶ楽しさをエーリカとウルスラに教えた。
- 幼少期にアジアを訪れたことがある。気候があわなかったので母親とシベリア鉄道で帰ってきた。
- 訓練学校ののち、東部戦線の第52戦闘航空団(JG52)に配属される。
- 初陣ではカールスラントの先輩ウィッチ、エディータ・ロスマンの僚機に入ったが、最終的に彼女の機体をネウロイと誤認したあげく魔力切れで墜落している。超エースの意外な逸話としてバルクホルンも話しているネタである。
- その後、バルクホルンの指揮する第2飛行隊に異動して活躍し、一挙に撃墜数を増やす。
- 1941年のダイナモ作戦ではミーナやバルクホルンらとともに欧州撤退作戦の殿を務め(『エーリカ1941』)、ブリタニアの地で<ストライクウィッチーズ>結成に参加。
- 1944年春、1日に10機を落として200機撃墜を達成し、柏葉騎士鉄十字章を受章。1944年夏(『SW』7話)には250機撃墜を達成して柏葉剣付騎士鉄十字章を受章している。
- 『SW』でのガリア解放後は、ミーナ、バルクホルンとともにベルギカのサン・トロン基地で戦う。
- 1945年春、ロマーニャでの<ストライクウィッチーズ>再結成に参加(『SW2』)。マルタ島攻撃作戦(スレッジハンマー作戦)では“アフリカの星”ハンナ・ユスティーナ・マルセイユと共同作戦を行う。
- ヴェネツィア解放後はふたたびサン・トロン基地に移り、ミーナの指揮する第1独立特殊作戦航空団に加わる(『SW O.V.A.』)。ライン川方面でのネウロイの攻勢に対処(『SW劇場版』)。
- 1945年秋、ネーデルラントでの<ストライクウィッチーズ>再々結成に参加(『SW RtB』)。キール方面への長距離偵察任務では、超高機動型ネウロイに遭遇し撃墜されるが無事生還している。
<ストライクウィッチーズ>他メンバーとの関係
- ゲルトルート・バルクホルンと同じ原隊(JG52第2飛行隊)に所属する戦友にして親友であり、東部戦線から501JFW配属まで一緒だった。バルクホルンが自棄になっていた時期には陰ながら心配し、その生命を救った芳佳に抱きついて感謝の声を掛けている。
- サーニャ・V・リトヴャクとは意外にもよく話す仲。その実態はエーリカが何時間もひたすら喋り、サーニャがそれをずっと聞いている図なのだとか。
他ウィッチとの関係
- ハンナ・ユスティーナ・マルセイユは訓練学校からJG52着任まで同窓・同僚。JG52での部屋も同じで仲は良かったが、一方的にライバル視されていた。
- ヴァルトルート・クルピンスキーはJG52での同僚で、炎上しながら突っ込んできたのが初対面。着任当初は真面目だったエーリカが陸ではグダグダの自堕落ウィッチになったのはこのえせ伯爵のせい。
- エディータ・ロスマンはJG52着任当初の長機。エーリカはロスマン先生のもとで戦い方を学んだ。
- フーベルタ・フォン・ボニンはJG52時代の上司。エーリカにロスマン先生をつけた当人。
- アドルフィーネ・ガランドとは1941年当時に基地で遭遇し、模擬戦で対戦したことがある。
- ハイデマリー・W・シュナウファーはガリア解放後のサン・トロンでの戦いの中で出会った仲で、ヴェネツィア解放後には第1独立特殊作戦航空団の同僚となった。
- ヘルマ・レンナルツとも、ガリア解放後にサン・トロン基地で出会っている。
- ハリエット・スティーア(ブリタニア)とヴィクトリア・ウルバノヴィッチュ(ブリタニア義勇オストマルク人部隊)はダイナモ作戦中に出会った間柄。
関連動画
お絵カキコ
関連コミュニティ
関連項目
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- なし
兄弟記事
- ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ
- ゲルトルート・バルクホルン
- ハンナ・ユスティーナ・マルセイユ
- ハイデマリー・W・シュナウファー
- ハインリーケ・プリンツェシン・ツー・ザイン・ウィトゲンシュタイン
- ライーサ・ペットゲン
- ウルスラ・ハルトマン
- エディタ・ノイマン
- ヴァルトルート・クルピンスキー
- エディータ・ロスマン
- グンドュラ・ラル
- ハンナ・U・ルーデル
- マリア・マグダレーネ・ディートリヒ
- フーベルタ・フォン・ボニン
- メッサーシャルフ社
- オティーリエ・キッテル
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