オオアリクイとは、有毛目オオアリクイ科オオアリクイ属のアリクイの仲間である。また、同名のモンスターがドラゴンクエストシリーズに登場する。
概要
体長100~120cm、体重18~39kgの、最大のアリクイの仲間である。代謝は低く、体温は32.7℃ほど。
顔の周りを除いた全身が長い毛で覆われており、特に尻尾の毛の長さは30cmにもなる。南米北部に生息しており、アリやシロアリ、昆虫の幼虫や果実を食べる。嗅覚が発達しており、アリの匂いをたどってアリ塚へ行く。長い舌を持っていて、最大で61cmに達する。
1日の大半を寝て過ごしており、14時間くらいは休んでいる。自分で掘ったくぼみで、身体を丸めて眠る。低地にある草原(サバンナ、リャノなど)、沼沢地、森林などに生息している。移動するときは長い爪を傷付けないよう、手の甲を地面につけて移動する。大きいため、木登りはできない。一つのアリの巣で食事をする時間は1分ほど。短いとはいえ、アリ塚を破壊してアリの攻撃にもひるまない様子は、アリたちにとっては怪獣襲来である。
主人がオオアリクイに殺されるということはあり得るのか
ネットのスラングとして「主人がオオアリクイに殺されて1年が過ぎました」というのがある。これは、シンガポールへ危険な出稼ぎに行った夫がオオアリクイに殺されてから1年が過ぎ、心の傷は癒えてきたものの夜が寂しいという内容の、下心を利用したスパムメールが由来である。では、本当にオオアリクイはモンスターのように人を殺すことはあるのか。
その答えは、イエスである。オオアリクイの爪はコンクリートほどの硬さがあるといわれているアリ塚を簡単に破壊してしまう。また、切れ味も鋭く、人間の皮膚は簡単に切り裂かれる。威嚇の際はこの爪を用いており、肉食動物もなかなか襲うことはない。実際に、2014年にオオアリクイに襲撃されて死亡した事例もある。
とはいえ、こちらから下手に刺激しなければオオアリクイに襲われることはない。そもそも、オオアリクイの生息地は南米なので、シンガポールには生息していない。シンガポール動物園では確かにオオアリクイは飼育されているが、2017年に最優秀観光地体験賞を受賞する有名観光地であるため、危険な出稼ぎで飼育員になることもありえない。そもそも、オオアリクイは日本の動物園でも普通に飼育されている動物なので、給与目的で出稼ぎに行ったとしても殺されることは起こりえない。
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