オオサンショウウオとは、世界最大級の両生類である。別名ハンザキ。
概要
漢字で大山椒魚。日本固有の生物で、西日本に広く分布している。国の特別天然記念物に指定され、水のきれいな川の中流域から山間部の谷川などに生息している。人間と同じくらい生きるといわれ、70年以上生きた個体もいる。
顔の半分が裂けているように見えるほど口が大きいことから「半裂き(ハンザキ)」と呼ぶ地方もある。なお、ハンザキの由来には諸説ある。
前足の指は4本、後足は5本。周りの環境に溶け込む体の模様で天敵の鳥から身を隠し、弾力のある皮膚で岩や流木との接触から身を守っている。
最大で全長150cm程度まで成長すると言われ、京都水族館で展示されている最大の個体は体長約150センチ、体重33キロ(2017年5月)、大分県宇佐市の「道の駅いんない」で飼育されている個体は体長131・5センチ、体重25.05キロ(2018年7月)ある。
以前は食用としていた地方もあり、北大路魯山人の著作によると”さばいた際に強い山椒の香りが家中に立ち込めた”とのことで、魯山人はこれが山椒魚の語源ではないかと推測している。
創作の世界では井伏鱒二の『山椒魚』が特に有名か。この作品の中では大きくなりすぎてねぐらから出れなくなってしまった山椒魚が登場する。その他の作品でも、世界最大の両生類と言う属性はいろいろと取り上げられやすい。
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関連項目
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