オグロプレーリードッグとは、リス科プレーリードッグ属に分類されるプレーリードッグの仲間である。日本においては、ただ単にプレーリードッグという場合はこの種のことを指すことが多い。
概要
名前の通り、尻尾が黒いプレーリードッグの仲間でアメリカ合衆国中部に生息する。他のプレーリードッグの仲間とは違い、冬に冬眠することはない。しかし、寒い時は巣穴の中でじっとしている。大きな群れを形成して、最大ではスリランカの面積と同等の巣穴に4億匹ものプレーリードッグが生息していたという記録も残っている。日中に行動するが、昼間は暑さを避けて朝や夕方に主に行動する。
体長は30㎝から40㎝ほど、体重は、700gから1400gほど。尻尾の長さは7㎝から10㎝ほど。主にイネ科の植物の葉や茎などを食べる。また食べる際には前肢でものをつかみ、そのままカジカジという感じで吸い込まれていく。季節によっては球根や木の根、木の実や花、樹皮なども食べる。
一夫多妻の大きな群れを形成しており、巣穴も広いため、いくつかの区分に分けられる。他の群れとも巣穴を共用することもあり、それ一つが大きな群れのようにもなる。基本的に、メス同士の仲は良いが、2月や3月の繁殖シーズンにおいては個体間の競争が激しくなり、他の個体を生き埋めにしてしまうこともある。闘争は結構激しく、急所を噛みついて流血沙汰となることも多い。とはいえ、こういった形で仲が悪くなるのは繁殖シーズンの時くらいで、基本的には仲が良い。
ちなみに、使われなくなった巣穴はアナホリフクロウが使うこともある。
日本国内においては上野動物園や江戸川区自然公園をはじめ、大小様々な規模の動物園でみることができる。
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関連項目
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