オトシンクルスとは、ナマズ目ロリカリア科ヒポプトポマ亜科オトシンクルス属に分類される魚(と、それと良く似た魚)である。
概要
日本国内では飼育熱帯魚として知られており、飼育者からはアクアリウムのコケ取り生物兵器とも呼ばれている。
体長凡そ2~8cm、サメっぽい精悍な胴体とひれ、吸盤のような形をした下向きに開きっぱなしの口、くりくりの目、そしてガラスや壁面に張り付く習性があればアクアリストの間でオトシンとして扱われると言ってよい。
- 種類
飼育種を中心に挙げると、 - 生態
Oto(耳)Cinclus(格子)という学名の由来は、目の後ろ(人間で言えば耳がある辺り)に皮膚にあいた穴を通じて外界と通じる憩室(けいしつ)があることから来ている。この憩室を用いて空気呼吸が出来るとされている。
生息域はアマゾン川やオリノコ川の下流域。電気伝導率が10~200μSと、水道水(200μS以下)かそれ以上という水質の良いところに住んでいる。水質の良い場所を求めて常に群れを成して移動しているらしい。 - 飼育
pHは中性を保つようにし、可能な限りろ過を強化しておくこと。
水質のよさを十分に維持できれば長期飼育は難しくない。
なお、ブラックウォーターでも飼育できるが意味は余り無い。 - 餌
コケや植物性のエサを食べるとされているが、蛋白・脂肪などの栄養も必須。
彼らは食事の量を多くすることで不足気味な栄養を補っているのである。
なお、プレコのえさなどのドライフードで餌付けすることが出来る。 - 繁殖
まず、最初に親魚を0.5%塩水で1ヶ月以上飼育し駆虫する。
次に、淡水に戻して水槽の水質と栄養を良く保っておけば3~4週に一度産卵する。
(なお、0.5%塩水でも産卵・孵化・飼育は出来る)
36~48時間後に全長4mm程度の稚魚が孵化し、孵化後2日ぐらいから摂餌する。
稚魚は非常に小さく不潔に弱いので底砂を用いないベアタンクを用いて4週まで飼育する。
3~4週間目で全長20mm程まで成長し、体型・体色も小さいオトシンになる。
尾ひれに顕著な遺伝的特徴が現れ、尾ひれの模様で個体識別が出来る。
関連動画
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関連項目
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