概要
ソフトウェア科学会 WISS 2008で、神原啓介、塚田浩二の両氏によって発表された音声認識機能を持つペイントシステムである。ウィンドウズ版とリナックス版があり、下部に記載の外部リンクから無料でDL出来る。
一般的なペイントソフトは、ブラシの切り替えを行う際はパレット等のボタンを利用して切り替える。それに対し、オノマトペンではブラシの質感を表すオノマトペを言いながら描くことで、ブラシが切り替わる。
例えば「もこもこ」と言いながら描けば、もこもこした感じの線を描くことが出来、「ぎざぎざ」と言いながら描けば、ギザギザの線を描くことができる。また、「ケシケシ」と言いながら描くことで消しゴムのように線を消すことができる。
オノマトペ
オノマトペとは、「ドキドキ」、「ざわざわ...」、「チクタク」のように物が発する音や声を言葉で表した時の擬音語、「キラキラッ★」、「もふもふ」、「くよくよ」のように状態や感情等の音を発しないものを感覚的に言い表す時に使用される擬態語の両者の総称である。
これを用いることで、物の様子や動き、感覚、感情等を生き生きと表現することができ、また親しみやすい表現になるという効果がある。また、言葉を単純化・反復することで、誰にでも分かりやすく発音しやすいものが多いことも特徴の1つである。詳しくは大百科があるのでそちらを参照されたい。
開発動機
オノマトペは日常生活で広く使われているが、コンピュータとの対話システムではあまり活用されていない。
また、音声を使用したインターフェースの研究は数多くされているが、オノマトペに焦点をあてているものは皆無に等しい。そこで、オノマトペをコンピュータとのインターフェースに取り入れることで、感覚的で親しみやすい新しい対話方法を提案することとした。
関連動画
関連項目
外部リンク
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