オベリスクの巨神兵とは、遊戯王に登場する三幻神のカードの1枚である。通称、社会人。
同列の関連カードに「オシリスの天空竜」「ラーの翼神竜」がある。
また、これをモチーフとしたカードも存在し、漫画・遊☆戯☆王Rでは「邪神ドレッド・ルート」、アニメ・遊☆戯☆王デュエルモンスターズGXでは「幻魔皇ラビエル」が登場した。
概要
遊戯王及び遊☆戯☆王デュエルモンスターズに登場する神のカードのうちの1枚。
唯一グールズの魔の手から逃れたこのカードがイシズの手によって海馬瀬人に託され、「バトルシティ」発案のきっかけとなる。
以降海馬の所持する神のカードとして活躍していたが、海馬が闇遊戯に負けた際にアンティルールにより遊戯に手渡され、以降は闇遊戯が使用。
常人が扱うと神の怒りを受ける三幻神だが、海馬が使用してもそのような描写はなかった。これについては、節々でその理由たる描写が匂わされてきたのだが……。
原作・バトルシティ編後のスピンオフである「遊☆戯☆王R」でも闇遊戯が使用しており、この時は闇遊戯の使用した「神の進化」により、後述の「真祖・オベリスク」となった。
また、アニメオリジナルストーリー「ドーマ編」では早々に奪われ、何とモブ同然のグリモが使用。通常なら神に認められない者が使用した場合は天罰が下るはずだが、ドーマの力であるフィールド魔法「オレイカルコスの結界」によりそれを回避、「ダーク・オベリスク」として使役されてしまう。
なお、「遊☆戯☆王R」、「ドーマ編」の双方ともに、バトルシティ後の平常時は遊戯の家である「亀のゲーム屋」にて展示されている。
アニメオリジナル映画「光のピラミッド」でも登場し、この時は他の三幻神二柱をコストにすることで力を束ね、黒幕に引導を渡す大役を果たした。
王の記憶編でもファラオの使役する神として登場するが、頭部のデザインなど細部がカードとしてのオベリスクとは異なっている。これは時を経て現在のデザインに変化した設定であり、古代の状態でのオベリスクを「真祖・オベリスク」と呼称することも。
最終的に原作・アニメともに戦いの儀を終えたことで千年アイテムと共に喪われ、エジプトの地にて眠りについた。
最新作ネタバレ注意→[カードとしてのオベリスクは失われたが、原作の続編である映画「遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS」では王家の神殿跡地にて藍神(ディーヴァ)が千年パズルを狙って海馬にデュエルを挑む。
そのデュエルにおいて海馬が非実体カードを使った新型デュエルディスクによりデュエルをしており、決闘が特殊空間による「次元領域決闘」だったためか、海馬は奇跡を自らの手で作り出して見せた。
フィールドを藍神に埋め尽くされた状態で、何を思ったか、おもむろに地面からカードをドロー。神殿跡地に残るオベリスクの残滓をカードとして顕現させ、誰もが予想しえなかったオベリスク召喚を現実のものとした。この時、「次元領域決闘」のルールに合わせてカード効果解釈が微妙に変わっており、自身の効果で相手モンスターを破壊しオベリスクの元々の攻撃力である4000ダメージを与えていた。]
英名は「Obelisk the Tormentor」。「Tormentor」は「苦しめる者」「乱暴者」の意であり、海馬の台詞「破壊神オベリスク」から名づけられていると思われている。
他の作品において
後にアニメ作品「遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX」においてこのカードの名を取った寮の名前が存在。そのためかちょくちょくこのカードのパロディが存在するが、他の三幻神とは違いオベリスクだけカードそのものとしては登場しなかった。
「遊☆戯☆王アーク・ファイブ」ではそれをさらに元ネタとしたデュエル部隊「オベリスク・フォース」が存在するが、部隊共通の仮面のモチーフがこのカードと思われる。
余談だが、実写ドラマ映画『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE ~勝どき橋を封鎖せよ!』において、子供の落としたカードとして登場している。それと関係あるかは定かではないが、記念冊子『超こち亀』において高橋和希先生が寄稿したイラストでは両津勘吉が自身と似た眉毛を持つこのカードを召喚している。
他にも漫画『Mr.FULLSWING』でもギャグシーンで登場しており、総じて「遊戯王」を代表するカードの一枚として知名度を保っている。
ニコニコ動画において
社長のカードとして登場したために、動画ではいろいろといじられている。
社会人
社長の「破壊神オベリスク」という台詞から「社会人オベリスク」の空耳が誕生する。持ち主が社長だっただけに説得力のある空耳となり、以後「社会人」が愛称として定着。召喚=出勤とも呼ばれ、登場時には「おはようございます」、退場時には「お疲れ様です」の挨拶を忘れないようにしよう。あの社長の下で働くのはいろいろと気苦労が絶えないようだ。たまに他のデッキに派遣されていたこともある。
社長の愛人
社長には青眼の白龍という嫁がいるにも関わらず、一時期オベリスクの方ばかりみていたので「社長の愛人」とも呼ばれる。
カードの概要
以下は遊戯王カードwikiを参考にしている。
三幻神の中では初めて公式デュエルで使えるカードとして、Vジャンプ2009年2月号に付属した。
原作での効果
- 生け贄召喚するには生け贄を3体捧げなければならない。
- 罠・モンスター効果を受けず、魔法カードの効果は1ターンのみ受け付ける。
- 自分フィールド上のモンスター2体を生け贄に捧げる事でこのカードの攻撃力は∞(無限)となる。
攻撃名は「ゴッド・ハンド・クラッシャー」。効果名は「ゴッドハンド・インパクト」。
アニメオリジナル映画「光のピラミッド」において神二柱をコストに効果を使用した際は「インフィニティ・ゴッド・インパクト」。
また、ゲーム「フォルスバウンドキングダム」では「ゴッド・ハンド・クラッシャー」がそれぞれ特殊シチュエーションでのものとなっており、通常攻撃名は「デストラクション・フラッシュ」。
遊戯王デュエルモンスターズ4 最強決闘者戦記 付属カード
OCGにおいて
Vジャンプ2009年2月号 付属カード。
もちろんこちらは大会でも使用できる。
種類 | 効果モンスター |
基本情報 | 星10/神属性/幻神獣族/攻4000/守4000 |
効果 |
このカードを通常召喚する場合、3体をリリースして召喚しなければならない。 |
3体リリースはやはり重く、原作連載時より時代は進みオネスト+光属性モンスターやN・グラン・モール、シンクロモンスターでもブラック・ローズ・ドラゴンや氷結界の龍 トリシューラなどには簡単に除去されたりと原作の様な無双カードとはいかない――が、その様なカードは大抵制限カードなどに限られていた。(もっとも、2010年に制限解除されたブラック・ローズなどの例外もいたが)
さらに、ハードアームドラゴンをリリースしてアドバンス召喚したこのカードは、原作・アニメのように、(本当の意味で)神に匹敵する耐性を得る。もしこうなってしまったら、対象を取らない除外・バウンス、または戦闘破壊しなければならない(しかし、その方法は登場当初かなり限られており、第九期に突入した2014年以降も未だ多くない)。
やはり4000の攻撃力は大きく、場に出ればかなりの威圧感を誇る。対象を取るもの以外にも奈落の落とし穴の様な汎用除去を喰らわないなど中々の良調整と概ね好評である。 ただ、このカードが良調整と言われていただけに、ラーの翼神竜にも大きな期待が寄せられていたのだが……(ラーに何があったかはラーの翼神竜の記事を参照)
エクシーズ・ペンデュラムなどの新召喚方法が導入されてからは、サタンクロースやSNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニングなど、このカードの突破法も少しずつ増えてきた。特に後者は多くのデッキで投入されているため、現在はやや立場が苦しい。
その一方でアドバンス召喚サポートに重点を置いた帝王シリーズや、最上級モンスターのアドバンス召喚を得意とするクリフォート、このカードを始め様々なレベル10モンスターに耐性を付加する神縛りの塚などが登場し、このカードを補助する手段も増加している。
実は「征竜」環境全盛期において、このカードが公式大会環境で採用に値する時期があった。
征竜の主力であるランク7モンスター・エクシーズである幻獣機ドラゴサックを利用すれば、召喚権を残したままリリース要員を比較的容易に確保でき、アドバンス召喚を狙いやすい。その上、攻撃力4000かつ対象をとる効果を受け付けない為、ランク7を相手にした場合でも先述のドラゴサックやNo.11 ビッグアイなどの征竜主力エクシーズでは除去も戦闘破壊もできないため、征竜ミラーマッチではモンスターに除去される心配の少ない頼もしい高火力モンスターになってくれるためである。
関連動画
関連静画
関連商品
関連項目
- 15
- 0pt