オボンヌとは、
- PS2用ゲームソフト『Ar tonelico~ 世界の終わりで詩い続ける少女』及び、以降の作品に登場するアイテム(お菓子)の名前
- PS2用ゲームソフト『Ar tonelico~ 世界の終わりで詩い続ける少女』の主人公ライナー・バルセルトの蔑称
- MMORPG『ラグナロクオンライン』に出てくる、人魚のようなMOB
この項では①及び②について解説する。
概要
アルトネリコシリーズ第一作である『Ar tonelico~ 世界の終わりで詩い続ける少女』に登場したこのアイテムだが、見た目に関して簡潔に説明すれば「ひよこ饅頭をデフォルメしたもの」である。
アルシエルにおけるこのお菓子の歴史は古く、約700年前の世界の破滅『グラスノインフェリア』以前にアルトネリコ第一塔「ソル・シエール」のお菓子職人が総力を結集し作った物が初めだと言われている。
それ以降オボンヌは、ソル・シエールにおける最もポピュラーなお菓子として、子供にあげるお菓子から贈答用の菓子包みまで、「お菓子といえばコレ」と言わんばかりの人気を博した。もちろんソル・シエールだけに限らず、アルシエル全体でも高い人気を誇った。
しかし・・・
アルシエル全体で高い人気を誇ったオボンヌであるが、これだけ人気が出ると「似たような商品」が出るのはどの世界でもあることのようだ。
もっとも、世界の破滅後、各世界の交流が途絶えて数百年であり、オボンヌの現物やオボンヌの存在すら知られていないメタ・ファルスやソル・クラスタの事を考えれば、むしろ、類似品と言うより、伝説に基づいた再現といった側面の方が強いようにも思われる。
アルトネリコ2
アルトネリコシリーズ第二作『Ar Tonelico II~世界に響く少女達の創造詩』においては、「オボンタ」という名前のオボンヌに酷似したお菓子が登場した。
また、アルトネリコ2の舞台であるアルトネリコ第二塔「メタファルス」でのポピュラーなお菓子はオボンタのほうであり、(ゲーム内における)現代のメタファルスの住民には「オボンヌのほうがパクリ」という認識がある。
というか、ジャクリ達によってソル・シエールからオボンヌが持ち込まれるまでは、オボンヌの存在を知らなかったと取れる文がゲーム中に出てくる。メタファルスでは、700年の間にオボンヌは失われてしまったのかもしれない。
ちなみにこのオボンタ、アルトネリコ2ではなぜか攻撃用アイテムであり、戦闘中に使用すると敵に小ダメージを与える。オボンタの説明文に「贈答用のお菓子」と書いてある辺り、「袖の下」ということだろうか?
アルトネリコ3
アルトネリコシリーズ第三作『
アルトネリコ第三塔「ソル・クラスタ」では他の二つの塔と比べて第一紀(グラスノインフェリアまで)の文明がかなり残っている。アルトネリコでシュレリアが言っていた「カラク(第一紀に存在したケーキ。現実にもある)」もこのソル・クラスタには存在する。シュレリア様に食べさせてあげたいですね。
のだが、なぜかオボンヌだけは知られていない。哀れオボンヌ。
オボンスは、ソル・クラスタの住民に明確に「パクリ」だと指摘されている。裁判によって販売停止になる危機らしいが、ゲーム内ではいつまでたっても売られている。こういった裁判が長引くのも、どこの世界でもよくあることなのだろう。
オボン又は、オボンヌにとても筋肉質でリアルな脚を付けた、食欲を削ぐステキお菓子である。「おや、ポッポのようすが・・・」スレを彷彿とさせるそれは、まさに「何故脚を付けたのか、製作者を小一時間問い詰めたい」。
気になる方はニコニコ大百科で「アジ」で検索していただき、その先の画像のアジをひよこ饅頭に付け替えたら、ほぼオボン又になり、その足に生えたスネ毛が歯に挟まるらしい。
尚、これら、第三塔におけるオボンヌの類似品は、ゲーム中のNPCの会話に寄れば、菓子職人が夢の中で受けたお告げに基づいて発案されているらしく、夢だけにあやふやな部分があるのか、その辺りが原因で素直なオボンヌの再現品とは無いって居ない模様。
補足等
- オボンヌの歴史については、ある程度ティリアから聞くことができる。
- 美味しさはオボンヌが一番らしい。
- ソル・シエールには、三食オボンヌで生活する者までいるほど。
- ソル・シエールの聖地プラティナの聖騎士エレミアの騎士達はみんなオボンヌが好き。
- 第一作主人公のライナーが子供の頃、夏休みの研究でオボンヌの歴史を追うも、起源には到達できなかった。
- オボンヌTシャツが公式グッズとして販売されている。
- ガストショップの商品として遂に『オボンヌ』のぬいぐるみが『ゲロッゴ』『にゃも』と3品セットで発売された。
ライナー・バルセルト
アルトネリコシリーズ第一作『Ar tonelico~ 世界の終わりで詩い続ける少女』の主人公。
好物はオボンヌ。一日三食オボンヌでもイケるほど。
騎士を志し、自分を跡取りとして政治の道に進ませようとしている父レアード・バルセルト総帥と不仲というのはどうでもいいとして、彼が『オボンヌ』と方々から呼ばれるにはそれなりの理由がある。
自分の事を心の支えにしている幼なじみの女の子「彌紗」の事を10年ぶりに再会した際に完全に忘れていたり、あまつさえ他の女の為に実質生け贄にするも同然なのに、その彌紗に「彌紗、謳ってくれ!」とのたもうている(本当は悩んだ結果、世界を救うための苦渋の決断として彌紗に謳ってくれと頼むのだが、作中では全くそう聞こえない)。
上記のあまりの考え無し発言の数々故、そのオボンヌ狂いを指して、『オボンヌ』と蔑称されている。
尚、シリーズ三作の中で実質上のハーレムエンドなのは、その考え無しの成果と言うべきか、このオボンヌただ一人である。まさに『ライナーの甲斐性無し!』
尚、アルトネリコ3のドラマCDサキ篇では、サキの経営する孤児院の子供達にオボンヌを布教するという相変わらずの姿を見せる一方で、巨大な岩を剣の一撃で切り裂いて3の主人公である蒼都を驚愕させるという、真っ当な旧作主人公的姿を見せてはいるが、多分気のせいだと思われる。
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
- アルトネリコ
- アルトネリコ2
- アルトネリコ3
- アルトネリコシリーズ
- ライナー・バルセルト
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