オメガモンとは、デジタルモンスターに登場するデジモンである。
概要
劇場版デジモンアドベンチャー「ぼくらのウォーゲーム」に登場したデジモンシリーズの中でも最強格のデジモン。
ウォーグレイモンとメタルガルルモンが合体したデジモンとして登場。
デジモンらしい屈強そうなデザインにしようとしていた他スタッフに反し細田守が「細い腰と忠犬みたいなつぶらな瞳で行こう」としたことでこのような路線のデザインで誕生したという。
右腕にメタルガルルモンの頭の形をした「ガルルキャノン」
左腕にウォーグレイモンの頭の形をした「グレイソード」を装備している。
身体は元の二体とは似ても似つかないくらいの純白がメイン。
後の作品ではロイヤルナイツとして、一個体としてのオメガモンへと設定が移り変わり、合体して誕生したという設定は初代アドベンチャーのみになっている感がある。
初登場はWS「デジモンアドベンチャー アノードテイマー/カソードテイマー」
よくガルルグレイモンとして初登場して後にオメガモンへ改名されたと勘違いされやすいが、「ガルルグレイモン」なるヴァリアブルがあるというNPCの台詞があるだけで実際はゲーム内でもちゃんとオメガモンとして登場している。
PSVitaの「デジモンストーリー サイバースルゥース」内で登場した際にパートナーである白峰ノキアから一度だけガルルグレイモンと呼ばれた事があったり、公式ファン問わずネタとして呼ばれる場合もある。
その後もいくつかの作品で登場している。以下にそれを記す。
各作品におけるオメガモン
ぼくらのウォーゲーム
太一のウォーグレイモンとヤマトのメタルガルルモンが融合したデジモン。ジョグレス進化とも言われているが本編中は無言で進化した。(クロスウォーズへの客演時にはテントモンがただの合体であると説明した。)
世界中から送られてきた、応援メールの力を受けて変化したものであり、その戦闘力は凄まじい。グレイソードでディアボロモンの攻撃を切り返し、ガルルキャノンで増殖したディアボロモンを一掃するという、圧倒的な戦い方で鮮烈な印象を残した。
本作品における印象が強いためか、この作品のオメガモンを絶対視するファンも多い。
なお、この作品ではオメガモンになってから一言も喋らなくなってしまった。
概要にもある様に、ガルルグレイモンという名前だったが、この作品の為に新しく制作され、以後の作品ではオメガモンとして登場する。
因みに当初オメガモンは「ダサい」と言われていた様だが、映画公開後見事にそれを払拭し、絶大な人気を得た。
ディアボロモンの逆襲
02の劇場版第二弾。復活したディアボロモン退治のために再び進化。
今作は合体の仕方が若干変更されている。そのせいで負けた時は腕が取れてしまった。
初めて声付きで活躍した作品でもある。言うまでもなく声は坂本千夏&山口眞弓。
戦いの末に再びディアボロモンの策略にはまり、さらに凶悪なアーマゲモンと戦うことになるが、敵のパワーに押され敗北。その後オメガモンの力をインペリアルドラモンに授け、パラディンモードへと進化させる。
アーマゲモンに敗北したことはファンの中でもショックだったようで、当時は盛んに「どうして負けたのか」という議論が行われていた。
冒険者たちの戦い
テイマーズの劇場版第一作。無印のラスボスであるアポカリモンのデータの残りから生まれたというメフィスモンを追っていたが、テイマーズのメンバーがいる現実世界に逃げ込まれ、仕方なくその世界のテイマー達に協力を要請する。
声が坂本千夏&山口眞弓であることから、無印世界のオメガモンではないかと言われているが、明言されていないので詳細は不明。
しかしメフィスモンの設定といい、どう考えてもお馴染みのオメガモンとしか思えない設定である。
デジモンセイバーズ
テレビアニメでは一応これが初登場。ロイヤルナイツの一員で、声は高橋広樹。
「神とはなんだ?」とイグドラシルに問うたが、視聴者は逆にこう問い返した。
「お前の登場意義とはなんぞや?」
それくらい出番も台詞も少ない。出番があっても全然喋らないし(しかも初めて言葉を発したのは本当に最終回直前)あまりまともな戦闘シーンがない。それくらい視聴者をやきもきさせる活躍だった。
ただし、登場シーンを見てもわかるように他のロイヤルナイツと比べても別格扱いをされており、人気があるが故に下手に動かすのが難しいキャラだったと思われる。
同じく人気の高いデュークモンも最前線で戦いはしたが、主人公である大たち一行に後れを取る場面はなく、同じロイヤルナイツであるスレイプモンと相打ちで戦線離脱する、という扱われ方をしている。
DIGITAL MONSTER X-evolution
初めて一個体としてのオメガモンが映像化された作品のオメガモン。一応テレビ放送されているので(元々映画作品だった)テレビデビューはこちらが先。
声は田中秀幸で、ロイヤルナイツの一人で、一応一個体としてのオメガモンのキャストとしては公式ということなっている。(ゲームでも田中秀幸である)
イグドラシルの命令で全てのデジモンを抹殺しようとするが、レジスタンスや同僚のデュークモンに阻まれてしまう。
その後、どんどんイグドラシルに対する不信感を深め、最終的にはX抗体を手に入れてイグドラシルに刃を立てた。
登場当初は、当時のファンとしてはあまりにもギャップがすごすぎて皆がショックに思うくらいのヒールっぷりだったが、別個体なので仕方ない。しかし悪にはなりきれずに最終的にはデジタルワールドのために動くようになった。
デジモンクロスウォーズ
伝説のデジモン、デジメモリに封印された存在として登場。
視聴者からはとっくに忘れられかけていたがれっきとしたキーパーソンで、工藤タイキ達をデジタルワールドへ導いた存在である。そして、シャウトモンにオメガシャウトモンへの進化の力を与えた。
中の人がタクティモンと同じなため、視聴者の誰もが「実はタクちゃんがタイキ達をはめようと……」なんて不安がるかと思いきやそこは島田敏の演じわけが光る!
なおデジメモリに記載されていた技はグレイソード、カードゲームでもほとんどサブ技扱いされてきただけに大出世か。
3期最終回付近ではなんと歴代主人公とデジモンが集結。
ウォーグレイモンだけかと思われたがなんとヤマトも駆けつけ、オメガモンに合体するというサプライズが行われた。
ちなみにデジクロスと勘違いしたゼンジロウにテントモンがただの合体とご丁寧に解説した。
ファンでもジョグレスだ合体進化だと意見がわかれていたが、ここにただの合体であると終結したのである。
関連種・亜種
- オメガモンX抗体
オメガモンがX抗体を獲得した姿。通常のなだらかなデザインと比較して、 シャープなデザインへと変化した。
未来を先読みする特殊能力「オメガインフォース」とあらゆるものを消滅させることができる必殺技「オールデリート」を新たに獲得し、理論上オメガモンX抗体を倒せるデジモンはこの世に存在しないとも言われている。
ただ、後先考えてないような最強設定はデジモンではよくあることであり、後付けのストーリーではオメガモンX抗体に対するメタを張った敵に敗れてしまっている。 - オメガモンAlter-S
ウォーグレイモンの亜種である「ブリッツグレイモン」とメタルガルルモンの亜種である「クーレスガルルモン」が融合して誕生した聖騎士型デジモン。通常のオメガモンとは別の個体であるため、ロイヤルナイツには所属していない。
武装はブリッツグレイモンの顔の形をした左腕に格納された砲塔「グレイキャノン」とクーレスガルルモンの顔の形をした右腕から伸びる剣「ガルルソード」を持っており、オメガモンとは武装が左右入れ替わっているのが特徴。
属性もウイルス種であるが、2体の究極体デジモンの特性を併せ持つマルチタイプな能力の持ち主である点は同じであり、強さもオメガモンと同等といわれている。 - オメガモンズワルト
オメガモンへの融合の過程で「ブラックデジトロン」という分泌物が混入して一時的に黒い姿に変化したオメガモン。暴走に近い形でパワーを増大させているが、心がダークサイドに堕ちたわけではないようで、属性はワクチン種で、ロイヤルナイツに属したままとなっている。
但し、ゲーム等では通常のオメガモンと別個体とされる場合もあり、その場合はロイヤルナイツに所属しておらず、ブラックウォーグレイモンと黒いメタルガルルモンから進化するというパターンもある。 - オメガモンズワルトDEFEAT(ディフィート)
「デジモンワールド -next 0rder-」に登場。デジタルワールド内の異常データを駆逐して回っている「執行者」と呼ばれる存在。死神の如きボロボロの外見が特徴で、異常発生したムゲンドラモン数体を瞬時に殲滅するほどの恐ろしい戦闘能力を誇る。 - オメガモンAlter-B
ブリッツグレイモンとクーレスガルルモンがオメガモンAlter-Sへ融合する際に、ブラックデジトロンが混入したことで黒く変貌を遂げた姿。元のオメガモンAlter-Sとは姿がかなり異なっており、自我が失われて暴走状態となっている。何者かが意図的にブラックデジトロンを混入させたとされているが、詳細は不明。
右腕には二又に分かれた剣「ガルルソード」、左腕にはメカニカルな砲塔を持つ「グレイキャノン」を武装している。
「デジモンワールド -next 0rder-」で初登場。このときは事件の元凶といえる人物がオメガモンズワルトDEFEATを異常進化されるという方法で生み出した最強のデジモンとして主人公の前に立ちはだかった。 - オメガモン:マーシフルモード
「デジモンアドベンチャーtri.」で初登場。「マーシフル」とは「慈悲深い」の意味。
戦い、倒すことでしか救えない相手に対し、オメガモンが悲しみと決意を抱いてモードチェンジした形態。道を踏み外し、後戻り出来なくなったデジモンに裁きを以て救済を与えるための姿であり、咎人へ「介錯」の役目を果たすための姿。
マントはマフラーのようにたなびく白の翼となり、白一色となった全身に青いライン「フォトンスプレッド」が入っている。
武装はガルルキャノンは「雅琉々砲(がるるほう)」に、グレイソードは日本刀形状の刀「虞玲刀(ぐれいとう)」に変化した。 - シャウトモン
未来のデジモンキングになることに憧れる成長期のデジモン。シャウトモンX4をはじめとするシャウトモンのデジクロス形態にはオメガモンと似た頭部をした形態がいくつか存在する。
また、オメガモンから進化の力を授かったことでオメガシャウトモンへの進化が可能となっており、シャウトモンを語るにおいて、オメガモンの存在は欠かせない存在となっている。 - アルファモン
ロイヤルナイツの一体で、オメガモンの対としてデザインされている。 - スサノオモン
主人公格2体の合体進化という点でオメガモンと共通点がある。 - カオスモン
バンチョーレオモンとダークドラモンの合体デジモン。白を基調としたボディに、それぞれベースのデジモンが元になっている両腕というデザインはオメガモンと共通する。
カオスモンがオメガモンをはじめとする他の合体デジモンと決定的に違うのは、通常のジョグレス進化では進化前の2体のデジモンの持つデジコアを融合させることで進化するのに対し、カオスモンは進化前のデジモンのデジコア2つを融合させることなく保持している点にあり、その結果としてバンチョーレオモンとダークドラモンという組み合わせのみならず、他のデジモンとの合体でもカオスモンへ進化する可能性があることが判明している。
現にバンチョーレオモンとヴァロドゥルモンが合体したカオスモン、「カオスモン・ヴァロドゥルアーム」の存在が確認されている他、バンチョーレオモン、ダークドラモン、ヴァロドゥルモン、スレイプモン4体による特殊な合体進化として「アルティメットカオスモン」という規格外のデジモンが存在することも判明している。 - オメカモン
とあるコンピュータの設計図面から誕生したとされている成熟期のパペット型デジモン。自分が何者かも分からないので、とりあえずデジモンの中でも有名な聖騎士であるオメガモンの格好を模してみたが、簡単にオメガモンの特徴をなぞっただけの落書き同然の姿となっている。
関連動画
関連静画
関連項目
- 8
- 0pt