オヤブン(ポケモン)とは、Pokémon LEGENDS アルセウスに登場する特殊なポケモンの総称である。Pokémon LEGENDS Z-Aにも登場する。
ここではオヤブンの特徴の他、各作中で印象的なオヤブンについて紹介する。
概要
登場するポケモンの中でも強力な個体。通常の個体と比べてサイズが大きく、強力。野生の個体の場合、目が赤く光っており、プレイヤーに対して好戦的な態度を取ってくる。そのためマップを攻略する際にはなるべく遭遇したくない強敵であり捕獲も難しいが、捕獲さえできれば強力な味方として活躍するというメリットがある。収集要素の一つでもあり、手持ちをオヤブンで揃えたり、色違いオヤブンを厳選するという遊び方もポピュラーである。ほかの人にポケモンを譲渡するクエストでは、あえてオヤブンを選択して民家にオヤブンを居座らせるという遊びもある(オヤブンパラセクトが有名)。
プレイヤーからは「オヤブン○○」「○○のオヤブン個体」と呼ばれることが多い。
Pokémon LEGENDS アルセウスのプレイヤーの間では「”黒曜の原野”にいるギャロップに殺されかけた」というのがあるあるネタの一つとして有名である。
Pokémon LEGENDS Z-Aではサイドミッション001「でっけぇホルビー」でオヤブンホルビーが初登場する。これを含む3つのサイドミッションをクリアしてストーリーを進め、メインミッション005をクリアすることでミアレシティに野生のオヤブンポケモンが出没するようになる。おかげでミアレシティが住みたくない町になったという意見も見かけるようになる。オヤブンに限らずだが、Z-AにおいてはHPを0にしてもボールを投げられるようになり、捕まえやすくなっている。
特徴
通常の個体と比べると、以下のような特徴が挙げられる。
眼が赤く発光している
野生個体のみ、眼に真っ赤な炎のようなエフェクトが付与されている。ピカチュウのような眼が二つあるポケモンなら二つ、サマヨールのような一つ眼ポケモンなら一つ、眼が確認できないズバットにはそれらしき箇所に二つ、この発光エフェクトがついている。
フィールドに霧がかかっていたり、夜であってもこのエフェクトは遠くからでも視認できるため、探索中にはオヤブンの回避に役立つ一方で緊迫感を与える一因でもある。
捕獲した個体からはこのエフェクトが消える。
メニュー画面の手持ち一覧や牧場(=ボックス)に表示されるオヤブンには怒っているような赤いマークが付与され、判別がつきやすくなっている。
Pokémon LEGENDS Z-Aのオヤブンの目は、Pokémon LEGENDS アルセウスのオヤブンの目と比較するとやや橙色に近い赤に発光している。
大きい
Pokémon LEGENDS アルセウスでは「同じポケモンでも個体ごとに大きさが異なる」という要素が実装されているが、オヤブンは通常の個体と比べると段違いに大きい。タマザラシやミミロップなどはゲーセンの景品のデカいぬいぐるみみたいでかわいいが、ゲンガーなどは「あ、これあっさり丸のみされるな」と恐怖を抱いてしまうほど大きい。ポケモナー、特に巨女性癖といったサイズフェチを兼ねたプレイヤーからは人気が高い。ファンアートではヤンデレ属性を付与されたり、当然のように盛るペコされたりする。
ただサイズが大きいだけであり、ソード・シールドのキョダイマックスのようにデザインが変わっているわけではない。
他に、Pokémon LEGENDS アルセウスにはシンオウ様の加護を受けたポケモンの子孫であるアヤシシやガチグマなどのライドポケモン、バサギリやヒスイドレディアなどのキングやクイーンといった大きなポケモンが登場するが、これらはオヤブンというわけではない。
なお、スカーレット・バイオレット(SV)でもサイズの違いが実装されているが、オヤブンのようなサイズは実装されておらず、最大サイズ(3XL, XXXL)でもオヤブンよりずっと小さい。そのためオヤブンをSVに連れて行った場合はオヤブンサイズではなく3XLサイズとなり、小さくなったように見えてしまう(ポケモンによっては3XLより小さい場合もある)。サイズこそ再現されていないもののオヤブンという内部パラメータ自体は適用されており、「オヤブンのあかし」を付けることができる。
逆にSVからPokémon LEGENDS アルセウスにオヤブン個体を連れ帰るとオヤブンサイズに戻るが、ただの3XLサイズポケモンを連れて行ってもオヤブンサイズにはならない。
Pokémon LEGENDS Z-Aでは過去作にポケモンを送ることができないため、オヤブンサイズが他作品でも反映されるかどうかは次の作品が発売されるまでわからない。
鳴き声が轟く
野生個体のみ、鳴き声にエコーがかかっている。これも遠くからでも聞こえてくるため「ゲ、近くにオヤブンいるのかよ...」という緊迫感を演出している。
好戦的、咆哮を発する
Pokémon LEGENDS アルセウスに登場する野生ポケモンの行動は大まかに
- 主人公に気が付いても様子をうかがったり、近づいてきたり、周囲を駆け回ったりするだけで何もしない(ビッパ、エイパムなど)
- 主人公に気が付くと逃げる(ムックル、しろすじバスラオなど)
- 主人公に気が付くと攻撃してくる(コリンク、ムクバードなど)
の3パターンに分類できるが、オヤブンはどのポケモンでも好戦的である。
プレイヤーに気が付いた際には咆哮を発し、プレイヤーを吹き飛ばしてダイレクトにダメージを与えてくる。吹き飛ばされたはずみで崖から落っこちる、慌ててしまって川に落ちるなど、間接的にピンチに陥ることもある。
強い
各ステータス(いわゆる個体値)が高めであり、複数が最大値である。
さらに野生個体の場合、周囲の野生ポケモンより数段レベルが高い。例えば最初に行ける範囲(”黒曜の原野”の蹄鉄ヶ腹)にいるオヤブンギャロップはレベル40である。
遭遇率がそこそこ高い
上述のギャロップのようにマップの特定の場所に固定シンボルとして徘徊しているだけではなく、一般ポケモンに混ざってランダムで出現することもある。大量発生でも登場し、大発生や大大発生ではより出現率が上がる。そのため場合によっては固定シンボルオヤブンの横にたまたま一般オヤブンがいたり、一般オヤブンが複数体登場したりすることもある。また、揺れる木や岩から飛び出してくることもある。
バトル
バトルの流れは通常のバトルと変わらない。もちろん、自分の手持ちのオヤブンをバトルで使用することも可能。野生のオヤブンとの戦闘の際は、開始時に「オヤブンの 〇〇は 野生の力に 満ちあふれている!」というアナウンスが入る。
上述の通り野生のオヤブンは強力なため、序盤でオヤブンに挑むことは推奨しない。
Pokémon LEGENDS Z-Aでも通常のバトルと同様であるが、大きいため技の効果が及ぶエリアが広いというメリットと、相手の技の当たり判定が大きいというデメリットがある。
捕獲
通常の野生ポケモンと同様に、直接モンスターボールを投げたり、バトルで弱らせることで捕獲が可能である。ただし、序盤はプレイヤーの選択肢が限られていることや、上述の通りオヤブン自体が強力なため、やはり序盤でオヤブンの捕獲を試みることは推奨しない。
進化
オヤブンが進化してもオヤブンのままである。逆にオヤブンではない個体が進化してもオヤブンになることはない。
メガシンカ
Pokémon LEGENDS Z-Aではメガシンカが実装されており、メガシンカ可能なポケモンであればオヤブンでもメガシンカすることができる。
報酬
オヤブンを倒すか捕まえるかすると、通常の経験値のほかに「けいけんアメ」「かいでんのタネ」といったアイテムをドロップする。
印象的なオヤブン
Pokémon LEGENDS アルセウス
- ギャロップ
黒曜の原野の蹄鉄ヶ原を徘徊している。原野ベース(スタート地点)から走って最短で50秒ほどという非常に近い位置を徘徊しており、チュートリアルを済ませていざ冒険に出たばかりのプレイヤーは「なんかデカいギャロップがいる!?」と迂闊に近付いてしまう。気付かれたが最後、追いかけ回されてはかいこうせんをブチ込まれたり手持ちをズタボロにされたりと散々な目に遭わされてしまう。 - コロトック
メイン任務5のボス。「アヤシシを祀る”シシの高台”を荒らしているので退治してほしい」というヨネの依頼を受けて戦うことになる。オヤブンを記録しようとカメラ片手に駆けつけるラベン博士も見どころ。
プレイヤーが余計な散策をしない場合、最初に戦うことになるオヤブンである。メインストーリーでは必ず戦わなければならないためレベルは12と低めであり、この段階の手持ちポケモンでも倒したり捕獲できる程度の強さである。
付近には固定シンボルの個体も存在する。 - パラセクト
黒曜の原野の森の台所(直球)に出現。高台ベース(中継地点)から25秒ほど歩き、ふと谷底を見るとバカデカい赤いキノコが吠えているというインパクトある光景が目にはいる。
コトブキムラのマサヒコにパラセクトを譲渡するサブクエスト"立派なキノコを調べたい!"では譲渡したパラセクトがマサヒコ宅に鎮座するようになるのだが、この際にオヤブンパラセクトを譲渡すると室内にオヤブンパラセクトがどっしり構えるというシュールな光景を拝むことができる。 - カビゴン
黒曜の原野の大志坂からマサゴ平原に向かう途中に登場。カビゴンだから寝ているかと思いきやドスドスと動き回っており、こちらに気付くとすてみタックルを放ってくる。 - リングマ
紅蓮の湿地のクマの稽古場周辺に出現。周囲には通常個体のヒメグマも出現するが、ヒメグマにちょっかいをかけようとするとすぐさま察知してこちらに突撃してくる。プレイヤーに子供を守ろうとする親のような印象を与えた。 - ガブリアス
純白の凍土の南西の端に出現。PVの時点で登場が明かされており「よりによって雪山にいるのか」「自殺行為かよ」などとツッコまれた。 - サーナイト
純白の凍土の心形塊岩近くの湖のほとりに出現。雪の積もる湖に佇む姿は恐ろしくもあるが美しくもある。デカいサーナイトということで特定の層から人気を集めており、ファンアートが描かれたりする。
Pokémon LEGENDS Z-A
Z-Aでも、やはりオヤブンはでかい。また、周囲のポケモンと比べてレベルが高く、好戦的であるのはLEGENDS アルセウスと変わらない。個体値については3Vが保証されており(つまり、少なくとも3つの個体値は31(最大値)である)、かつ努力値はHPに最大(252)割り振られた状態である。加えて、本来レベルアップで習得しない技を1つ覚えた状態である。
なお、Z-Aで、ワイルドゾーンで出るオヤブンは、固定シンボルで出るものもあるが、そのゾーンで捕獲可能なすべてのポケモンが図鑑に登録されると、出現するポケモンの一部がオヤブンになることがあるという特徴もある。また、ワイルドゾーン以外にもオヤブンが出現することがある。
- ホルビー
メインミッション005内でクリアしなければならない3つのサブミッションのうちの一つ、サブミッション001「でっけぇホルビー」で登場。
最初からその辺にオヤブンがさまよっているPokémon LEGENDS アルセウスとは違い、Pokémon LEGENDS Z-Aではメインミッション005をクリアしないとオヤブンは解放されない。したがってプレイヤーが目にする最初のオヤブンはこのホルビーである。
トラヴェルという男から「ミアレに現れたデカいホルビーを調査してくれ」と依頼され、戦うことになる。オヤブンホルビーはもちろん、その脅威を語るトラヴェルのリアクションも見もの。
ストーリー上必ず戦わなければならないため、やはりレベルは12と低め。倒すor捕獲したあと、トラヴェルは「大昔のどこかの地方では、巨体で目が光るポケモンをオヤブンと呼んでいたらしい」と教えてくれる。大昔のヤバいポケモンがなぜミアレに現れたのかという疑問は残る。 - コイキング
ワイルドゾーン2に出現。レベルは30で、序盤にしては高レベルだが貧弱な技構成だと思い込んで舐めていると、この個体だけが覚えている「ハイドロポンプ」をぶちかまされて瀕死に陥ったトレーナーも多い。この近くで大きいコイキングを連れてくるというサブイベントがあり、そのために捕まえられることが多いが、バトル用としても捕まえればすぐギャラドスに進化できるため、序盤から頼もしい戦力となる。 - カエンジシ
ワイルドゾーン17に出現。オスのオヤブンカエンジシの周りに複数のメスのカエンジシが群れを成しており、一度戦闘状態になると複数のカエンジシから長射程の「だいちのちから」を連発される。しかも屋根に上っても射程圏内であり、屋根の上のクチートや空中を飛ぶエアームドと対峙中に攻撃を受けることも珍しくない。完全に逃げ切るにはワイルドゾーンから脱出するしか方法はない。なお、「じしん」「なみのり」などで一掃できるため、ある程度強いポケモンであればレベル上げや努力値稼ぎに最適な狩場となる。
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関連項目
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