オルカ・エンジニアリングLtd.単語

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オルカ・エンジニアリングLtd.（Orca Engineering Ltd.）とは、リヒテンシュタイン公国に存在していた自動車製造業者である。レニー・ベックとラルフ・ベックにより創立され、本社はシャーンのフェルトキルヒャー通りに置かれていた。

概要

創設年は諸説あるが、最も信憑性が高そうな説としては、1987年 2月26日にリヒテンシュタイン商業登記簿に登録されたという物が挙げられる。以来スーパーカーの開発に取り組み、2001年にはプロトタイプが承認を受け、公道走行可能となったようだ。そして2003年にはサロン・アンテルナショナル・ド・ロト-ジュネーヴ・モーターショー-に実動車のC 113を出展。この時点ではボルボのエンジンを搭載していたが、翌年にはMTMによりチューンされたアウディ製エンジンへと変更された。

このC 113のプラットフォームを基に3車種を展開し、合計106台もしくは205台の生産を企画していたと言われているが、2005年 5月9日にレニー・ベックはオルカ・スポーツ・カーズ Ltdをスイスに創設。そちらに事業を移し、7月12日にはリヒテンシュタインの登記簿から登録解除された。

2012年にもまだ存続しているという説があるが、恐らくこのオルカ・スポーツ・カーズ Ltd、そして更に後継のベック・エンジニアリング&コンポジッツとの混同だろう。

解散されるまでの間に数台を製造したが、市販したかは定かではない。一説では2004年に市販車が引き渡されたとされる。

C 113: オルカ・エンジニアリングが最初に発表した車両。投資家不足のため生産は先送りされている。99台製造する予定だったらしいが、R113という派生モデルも合わせた数なのかは定かではない。
生産仕様が完成した時期は諸説あり、2004年から新会社への移管後となる2006年の間のこととされ、一説では購入者がいたとされる。本格的な販売はオルカ・スポーツカーに移るがそこでも本格生産が叶うことなく、程なく更に別の会社に移りベック・LM235へと改称された。
Cと113の間に空白がある書き方はメーカーが使用していた物だとされる。
R113: C 113のオープンカー版。社の存続中に姿を見せることはなく、開発はオルカ・スポーツカーに移る事となる。R 113とも書かれることがあり、C 113の前例と符合するもののこちらにはメーカーが用いたとする情報はない。
SC7: 最上位車種。7台の生産が計画されていたと言われる。2005年に実物が公開され、やはりオルカ・スポーツカーに拠点を移す。SC 7と呼ばれることもあるが、メーカーが用いたとする情報はない。