オルコックアラビアンとは、ジェネラルスタッドブックに記載された102頭いる父系の始祖種牡馬の内の1頭である。
概要
主に葦毛の祖として伝わり、通説ではトルコから輸入された純血アラブ種とされる。
三大始祖種牡馬系統以外の父系としては成功した方で、下述するエイムウェルを輩出したスペクテイターの父系が19世紀初頭まで生き延びており、三大始祖以外の父系としては長く生き延びていた方である。
またサラブレッドに繋がる馬としては最後[1]の月毛・河原毛として生まれたブリリアントはスペクテイターの父でもあるクラブの産駒で、同期のマッチェムらに次ぐ強豪馬として活躍し、同じく種牡馬入りしている。
なおクラブは1748年から3年連続で英リーディングサイアーになっている大種牡馬であり、三大始祖以外の種牡馬では最も成功したと言われているほか、同馬が葦毛だったことでサラブレッドにおける葦毛定着に大きく貢献している。
また代表競走馬であるエイムウェルは三大始祖以外の父系で唯一英ダービーを制している。ただしその翌年にニューマーケットで敗戦した後の消息は不明であり、種牡馬として供用されたかどうかも判明していない。
異説
同じ始祖種牡馬であるカーウェンズベイバルブの産駒で、イギリス産であったという異説もある。同馬はオルコックアラビアンより現存のサラブレッドに多大な影響を与えており、もしカーウェンズベイバルブの産駒だとすれば、同馬はこの馬を輩出したことでより大きな影響を残しているとも言えなくもない。
もちろんサラブレッドの遺伝貢献度で3位につけるカーウェンズベイバルブに比べたら、オルコックアラビアンの影響力は小さいことは否めない。
関連項目
脚注
- *ただしブランドフォード系から出た大種牡馬マームードの直系から出たミルキー(1966年産)が突然変異で月毛として生まれたため、乗用種牡馬としてサラブレッドとは別の形でサイアーラインになっているほか、現存するサラブレッドの月毛・河原毛はすべてミルキーを祖としている。一方でこの変異に初期のサラブレッドに見られた月毛系との因果関係は分かっていない。
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