もう一度言おう、すごくイイ!!男である。
概要
イシュガルド四大名家の1つ、フォルタン家の騎士。
父・フォルタン伯爵の過ちから生まれた庶子。正妻からの強い反対があった為にフォルタンの姓を名乗る事は許されなかったが、我が子を愛する父のはからいで2人の異母兄と一緒に育てられ、騎士となった。
種族はエレゼン(フォレスター)。容姿はブロントさんにちょっと似てる。
クルザス中央高地『キャンプ・ドラゴンヘッド』を守備する任についている。イシュガルドは鎖国状態であることから他所者への風当たりが強く印象が良くないが、その中で傭兵や冒険者への受け入れに積極的な変わり者である。
人物像とストーリー上の活躍
新生編においては、墜落したとされる飛空艇エンタープライズを探しにやって来た主人公達の前に登場。友人であるフランセルが異端者の冤罪をかけられた事件に居合わせ、彼の異端者疑惑を晴らした事をきっかけに主人公と親交を深める事になる。
パッチ2.5において女王暗殺の罪を着せられた主人公たちがウルダハから追われる身になった時、自国が鎖国状態なのを利用して匿い、全てを失い失意したアルフィノと主人公達を叱咤激励し奮起させた。とてもイイ男。
ここまで書くとまさに好漢と呼ぶべきいいキャラなのだが、彼には一つ問題がある。
鍛えられた肉体を見ると、老若男女問わずつい「イイ……すごくイイぞ……!」と興奮してしまう悪癖があるのだ。それこそ松岡修造ばりに。
男に対してはとてもウホッ…っぽいし、女に対してはもはやセクハラ全開の変態発言である。
彼の部下達もその薫陶を受けているのか、上半身裸でスクワットに勤しむ隊員、身も凍るような屋外の水に浸かって耐える隊員など、なかなかシュールな姿が拝める。
一応補足しておくと、こうした悪癖の理由は彼を残して亡くなった母に起因している。
美しく気高かったが体の弱かった彼女について教えてくれた上で「故に私は、屈強なもの、たくましいものが放つ生の躍動が、たまらなく好きなのだ!」と熱く語っている。
この好漢ぶりと変態ぶりのギャップもあり、プレイヤーの一定の層から大きな人気を得ている。
蒼天のイシュガルド(パッチ3.0)におけるオルシュファンについて
上記の通り自分が駐屯しているキャンプ・ドラゴンヘッドに主人公を匿っていたオルシュファンだが、親友である主人公のために彼は更に手を尽くしていた。実家であるイシュガルド本国のフォルタン家に働きかけ、主人公を客人として迎えいれる手はずを整えたのだ。
こうして鎖国同然だったイシュガルドへと足を踏み入れる事となり、『蒼天のイシュガルド』のストーリーがスタートする。つまり彼が居なかったら、『蒼天のイシュガルド』は始まらなかったと言っても過言ではない。
また序盤から中盤にかけて、主人公がピンチに陥った際に颯爽と助太刀に来るイベントが何回も存在する。
これらの活躍ぶりから、メインストーリーの流れで一緒に旅をすることになり同じく大活躍したエスティニアンと共に、株を爆上げすることとなった。同時に筋肉フェチの変態っぷりは少し鳴りを潜めるため、変態の彼が好きだった人は若干不満だった模様。
蒼天編における黒幕・教皇トールダン7世に事の真偽を問いただそうとした神聖騎士団総長アイメリクが捕らえられてしまう。彼を救うため、そして教皇の身柄を押さえるためにアイメリクの副官ルキア、エスティニアン、そしてオルシュファンと共に教皇庁へと強行突入する主人公。
教皇が飛空挺で逃亡するすんでのところを追い詰めた主人公に、別働隊としてアイメリクを無事救出し合流したオルシュファン達。説得を試みるアイメリクだが、教皇はそれに応じる様子は無い。
その様子を後ろで見ていたオルシュファンは主人公にアイコンタクトを取り、それに対して主人公がうなずくと同時に教皇を捕らえるために二人で全力疾走する。
しかし、後方の屋根の上に教皇の部下である蒼天騎士団の一人ゼフィランが潜んでいた。異様な力を用いて生成した光の槍を主人公目掛けて投擲するゼフィラン。
その気配にいち早く気付いたオルシュファンはとっさに主人公をかばい盾で防御した。
だが、異能の力を相手に普通の盾では防ぎきれず、盾ごと腹部を貫かれ致命傷を負ってしまう。
血を吐きながら倒れるオルシュファンに駆け寄る主人公達だが、彼は自身が重傷を負ってなお真っ先に主人公を気遣うのだった。
「無事…だったのだな…。お前を失うわけには、いかないからな…。」
オルシュファンの手を握り悲しむ主人公に対し、彼は更に気遣う言葉をかける。
「英雄に…悲しい顔は似合わぬぞ…。」
主人公はその言葉を受けて、ぎこちないながらも笑顔を向ける。
そしてその笑顔を見たオルシュファンは満足そうに微笑み、静かに息を引き取るのであった……。
この流れにプレイヤーの多くは衝撃を受け、「絶対に許さない」と仇討ちに燃える者、「オルシュファンが居ないエオルゼアなんて」と引退を決意する者まで現れるなど、大きな反響を巻き起こした。
我が子の死を知らされたフォルタン伯爵は深く悲しみに暮れ、魔大陸アジス・ラーへと向かう主人公達にオルシュファンの盾を託し、息子の想いを同行させてほしいと願い出る。
全てが終わった後、イシュガルド本国とキャンプ・ドラゴンヘッドを見渡せる場所(スチールヴィジルの傍)にオルシュファンの慰霊碑が作られた。
彼の遺体はそこには眠っていないらしいが、彼の魂はその場所からいつまでもイシュガルドと親友である主人公を見守っていることだろう……
その後、竜詩戦争の幕引きともいえるパッチ3.3メインストーリーの最終決戦。
ニーズヘッグの怨霊に完全に取り込まれたエスティアンを救おうとするアルフィノと主人公に対し、最後の助太刀をしてくれる。
(主人公主観ではオルシュファン、アルフィノ主観ではイゼルが力を貸してくれた描写がみられる)
やはり、イイ男は最後の最後までイイ男を貫き通したということか。
余談
「蒼天秘話」第三話にて、過去のオルシュファンの物語が発表された。
それによると16年前にアインハルト家の四男・フランセルと友誼を結び、それから五年後にフランセル誘拐事件に遭遇。負傷しながらもフランセルを救出した功績によって「銀剣」の異名と共に騎士爵を授与されたという。
2020年2月29日、NHK・BSプレミアムにて「全ファイナルファンタジー大投票」が発表。
「キャラクター部門」で歴代シリーズの名だたるキャラクターがランクインする中、オルシュファンは12位と大健闘。6位にランクインしたエメトセルクと共にTwitterトレンド入りするなど、話題を集めた。
関連動画
関連項目
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