オレには......だまって嗤われる勇気がなかった......!!単語

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オレには......だまって嗤われる勇気がなかった......!!とは、漫画ヴィンランド・サガ』におけるセリフである。

概要

原作は14巻・第94話、降勧告より。アニメではシーズン2の第21話。奴隷編の終盤で出てくるセリフ

主人公・トルフィンの所有者であるケティルは当作の舞台である中世ヨーロッパにおいて大きな存在となっていたいわゆる封建領の一人で、現在デンマーク南部で大規模な農場を持っていた。そこで、多数の奉人や奴隷を使役し、また自らも働きながら生活の糧を得ていた。ケティルはデンマーク王国大な量の貢納を行い、その対価として領地の保障を受けている。

しかし、デンマークではハロルド王が崩御し、クヌートが新たに王位に就いた事でその状況が大きく変わることになった。クヌートは大きな財政負担となっていたイングランドの駐留軍の維持費用を捻出するため、封建領たちのもっている土地を強制的に収用することを思い立ち、その手始めとしてケティルの農場がターゲットになった。

そんな最中、王が代替わりした挨拶をする為にケティルがその子、オルマを連れて王宮のあるイェリングまで来ていた。オルマルは典的なドラ息子で、ノルドの男として戦場に出ることを見て背中引き抜くことすらままならないを背負いながら遊び歩いている。そんなオルマルと共にケティルは王に謁見したのだが、オルマルは突如王の従士(王や要人の近くで護衛する兵)になりたいなどと口走り、それを聞いたクヌートは試験と称して丸焼けになったで切ってみよと命じた。オルマルは任せにやたらめったらを振り下ろすも、案の定ろくに切れない醜態をすことになった。

翌日、オルマルは従士たちから結果を聞くことになるのだが、そのあまりにも明な結果から、彼らの嘲笑や罵倒を散々に食らうことになった。当初はこらえていたが、やがて沸点に達したオルマルはを抜いて彼らに食ってかかり、最終的には突如相手のが潰された隙を突いてオルマルがその従士を刺殺してしまった。先に書いた通り、これはケティルの農場を接収するために仕組んだクヌートの陰謀で、それにオルマルは知らなかったとはいえ、乗ってしまった形になる。

その後、様々な経緯を経てクヌートとケティルの農場は戦争することになったのだが、数の上では優勢でも、クヌート率いるガチガチの武装集団である従士団とヨーム戦士団の前に農場側は惨敗する。その後、クヌートは農場を差し出す代わりに命は取らないという降勧告を出し、それについてどうするかという家族会議の中で出たのがこの「オレには……だまって嗤われる勇気がなかった……!!」というセリフである。

この会議において、家長のケティルは先に戦闘で意識不明となった為、かねてよりケティルが定めた後継者のオルマルが代行としてこの降を受けるかどうかの決定権者となった。先にであり、クヌートの従士を務めた典的なノルド戦士であるトールギルはまたゴリゴリ戦争好きである為、継戦をした。それに対してオルマルは降を受け入れることを宣言する。

トールギルはこれに反対して、そもそもオルマルが発端となってはじめた戦争であること、そもそも王はどうせ難をつけて戦争をしかけてくるからオルマルには責任がないといって翻意を促そうとした。

トールギル

お前はあン時(編者注:従士を刺殺した時)名誉を守った! なァ? オルマル。それでいい名誉は命より重い。一度守ったもんは守り通せ! もういちノルド戦士勇気を見せてみろ!」

と肩を叩きながらオルマルに戦を決意させようとするも、オルマル当人はその手を振り払って

「違う!! あんなもん勇気じゃねェ! オレは! 王の前でしくじった! 嗤われて当然のバカ無能な男だ! なのに…………! オレには……黙って嗤われる勇気がなかった……!!」

と返し、その決意の堅さを示した。その後、再度降することを宣言しこの会議は終了する。オルマルは自分ではじめた戦争である以上、自分でケリをつける事、本物の戦争の当たりにして人が死ぬのを恐れた事なども理由にあげている。

何にしても、ドラ息子に過ぎなかったオルマルが戦争を通じて一人前の男になった事を徴するセリフである。結果的に主人公のトルフィンの骨折りで農場は収用されずに済み、借財返済や戦死者への補償などで大幅に規模を縮小するも、農場自体は残り、その中で立に農場として働くオルマルが後に描かれる。

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オレには......だまって嗤われる勇気がなかった......!!

16 ななしのよっしん
2024/02/28(水) 11:56:46 ID: 5Jmn0kXeWV
>>12が言ったように、あそこに持っていく為の少年編だったのは確かだからな。少年編でヴァイキングの生き方を、それって哀しいねという雰囲気を端々に見せながら描き、偶然にもその生き方から逃れられたトルフィンが贖罪みながら、「ヴァイキングの世から逃げてきた人たちの生きられる場所を作る」って決意になる、ヴィンランドサガの核心に近い話。

ヴァイキングの戦記物やバトルモノとして少年編を見てた人は農場編から先はノリが違うかもしれないが、私はここで一気に話に引き込まれたし、ここからどんどん好きになった。
好きなキャラもこれ以降の方が多いかな。「農場と引き換えに男になった」オルマルやシグやんやヨーム戦士団解散した後のフローキの孫のバルドルとか

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17 ななしのよっしん
2024/02/28(水) 12:04:49 ID: /6FJ7NTReH
バルト編までは面かったけど、肝心のヴィンランド開拓編が色々矛盾起こしちゃってて、ここの話もなんだったんだって感じになりつつあるのが辛い
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18 ななしのよっしん
2024/02/28(水) 13:08:04 ID: N5gONVjGK5
結局開拓は失敗する(史実)という最大のネタバレがあるので
農場での誓いなんかは達成できずに終わりそうなのがなんとも
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19 ななしのよっしん
2024/02/28(水) 13:54:12 ID: dIkaFHb6Eq
歴史モノとしてあかん方向に切ったのが農場編ってのも確かではあるんだよな
キャラクター価値観を現代に寄せすぎたせいで当時の習俗とかがどんどん蔑ろになってく
11世紀のサーガという組みにガタが来て、帳合わせるためにオカルトに頼るしかなくなったって感じ
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20 ななしのよっしん
2024/02/29(木) 21:53:34 ID: tDz2Mj8G/H
言うて中世以前の蛮族価値観英雄譚とか出されても、読者ドン引きされて終わりでしょ
作中の世界観は中世でも、結局お客様は現代人なんや
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21 ななしのよっしん
2024/03/01(金) 21:57:47 ID: dIkaFHb6Eq
だからまぁそこはバランスの問題で歴史モノの難しさでもあるわけよ
現代人に寄せすぎるとそもそも歴史モノである必要性が失われちゃうからな
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22 ななしのよっしん
2024/03/01(金) 22:28:37 ID: /6FJ7NTReH
中世そのままの世界観でも書き方次第で十分今の読者にも受けるだろうし、そもそもそれがバリバリでていたアシェラッドが生きてる時点まではものすごい好評だったわけでね
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23 ななしのよっしん
2024/03/03(日) 06:24:49 ID: LEaqaLJGSn
奴隷編はまだいいんだよ
地元に帰ってから会話のやり取りが現代日本人みたいなノリでもう…
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24 ななしのよっしん
2024/03/03(日) 16:19:55 ID: EtUdIejdRV
なんJの住人の中に武士を名乗るがいるのに似てるな……
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25 ななしのよっしん
2024/03/04(月) 00:12:07 ID: dRaFx3DHvy
>>23
漫画家本人が政治活動やコメンテイター業に熱心で執筆しなくなったワケじゃないからへーきへーき(ハードルを下げるタイプ
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