オンラインセッションとは、オンラインで行われる卓上ゲーム(たいていはTRPG)のセッションのことである。
概要
略称はオンセ。
TRPGは、プレイヤーを集める、遊ぶ場所を確保する等、といった事が結構大変な遊びである、とされる。
ネット上でTRPGがプレイ出来れば、こうした労力を大幅に軽減出来る為、ネット上でチャットが可能になった時代からオンラインセッションを試みるプレイヤーは多数存在した。
オンラインでセッションを行うには、別の問題、困難が立ちふさがる事が多く、オフラインと同等の快適なセッション環境を構築するには、21世紀になっても未だ至っていないのが現状である。
しかし、トライ&エラーと技術開発の結果、かつてとは比べものにならないくらいオンセ環境が進化している事もまた事実。
TRPGをプレイしてみたい、という人は、オンセから始めて見るのも良いかもしれない。
ツール
既存のコミュニケーションツールを利用、もしくはTRPG用に開発されたアシストツールを用いてオンラインセッションはおこなわれる事が多い。むしろツールなしにはおこなえない。
現在、複数のオンラインセッションツール作成者・利用者の開発・努力によって複数の実施方法が確立している。
それぞれに一長一短があり、各自のプライスタイルにあったツール(ガジェット)を使う事が必要である。
IRC
オンラインのチャットシステム。一般的な話はIRCの記事へ→IRC
チャットを行うには便利なのだが、卓上の状況を表現するのは困難であるため、他のツール(Googleドキュメントなど)と併用されることが多い。
かなり古くから使われているため実績は高く、ノウハウも蓄積されている。
TRPG向けのサポートがあるサーバも存在する(TRPG.NET系)し、TRPG向けのクライアントも存在する。
現在はダイスロールのためのツールなどが利用しやすいことからか、LimechatやXchatが推奨クライアントであることが多い。尤も、ダイスbot等を利用するならば好きなクライアントで問題ない。
性質上ラグの影響が少ない為、TRPGを遊ぶ上で無視できない利点となっている。
OD TOOL for TRPG
Windows用IRCクライアントLimeChat上で動作するダイスマクロ(ダイスボット)
マイナーなシステムも含めかなりの広範囲のゲームのダイスの利用をアシストする。
サイトはこちらを参照<
たけとんぼ
TRPG用に作成されたIRCクライアント。
botなしで使用できるダイス機能やメッセージ先頭にキャラクター名称を追加する機能がある。
元々は環境上の制約からダイスbotを配置できない環境の人の救済の為に作成されたツール。
また、プラグインを利用することにより簡易マップやへクスマップも使用できる。
ただし、プラグイン間のデータ通信をする際に、たけとんぼ以外のクライアントで見ると余計なメッセージとしてコマンドが見えてしまうという仕様上の欠点がある。
なお、全ての参加者がこのIRCクライアントのみで参加した場合にはコマンドはフィルターによって表示されない仕組みとなっている。
サイトはこちらを参照
RollChat
MagicalChatの機能を参考に新規作成された総合プレイ環境
IRCとは異なりクライアント・サーバ型のアプリケーションとして動作する。
サイトはこちらを参照
どどんとふ@えくすとり~む
2020年12月31日にFlashのサポート終了に伴い活動停止した。
チャット機能や盤面の表示、ダイスロール、立ち絵機能、カード機能など、主だった機能がひとまとめになっている。
元はD&Dの魔法効果範囲を表現する為に作られた物の発展形。
公式ページだけで完結することも可能なのも大きい。
また、プログラムは無料配布されており、知識があれば自分のサイトにどどんとふを設置する事も出来る。
非常に機能性は高いが、難点としてラグが良く言われる。利用するプレイヤーが多い週末などはかなりチャットがラグる為、昨今では安価な有料レンタルサーバを借りて自分用どどんとふを設置するプレイヤーが増加している。特定のレンタルサービス向けに設置を自動でしてくれるプログラムも開発された。
サイトはこちらを参照
Skype
なんと言っても音声が使えるというのは極めて強いメリットとなるだろう。
ビデオチャットを流用すれば一応は卓上の状況を表現できるが、別のツール(上記)を用いることが多い。
基本的に、メンバが15人以上になることはないだろうから(汝は人狼なりやなどの場合この限りでないが、そもそもそういうゲームは専用のサイトがあるので問題ない)全然いけるだろう。盤面表示はいろいろ工夫せざるを得ないが。
炬燵
オンラインTRPG支援に製作されたボイスチャット。
音声に加えて以下の機能がつかえる。
共有ホワイトボード関係の機能がとても丁寧に作りこまれており、お絵かきチャットとして使用されていることのほうが多い模様。ホワイトボードにて以下の機能が使える。
- Undo(戻る)
- 塗りつぶし
- 画像ファイルの貼り付け
誇張ではなく絵師にお絵かきチャット用として薦めてもよい一品である。なお、クライアント・サーバ型のアプリケーションであるため、使用するには誰かがサーバにならなければいけないという点に注意が必要である。
サイトはこちらを参照
富士見書房公式TRPGONLINE
2014年8月31日オンラインセッションサービス終了(「コミュニティ」「各種TRPG関連の情報提供」へ集中する)
TRPG関連商品を出版している富士見書房が試みを始めた、企業運営のオンラインセッションコミュニティ。
既存のふぁんぷらぷらと呼ばれるアバターサービス内で運営されている為、無料会員登録が2種類必要になる。
TRPGONLINEで検索をかけると、無関係のTRPG系ファンサイトの方が先に引っかかってしまう為注意が必要である。
関連動画
関連商品
オンラインセッションに関するニコニコ市場の商品を紹介してください。
関連コミュニティ
関連項目
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- 0pt