オーガポンとは、ポケットモンスターに登場するNo.1017のポケモンである。初登場はスカーレット・バイオレット (ゼロの秘宝)。
基礎データ | |||
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名前 | オーガポン | タイプ | 各形態の項を参照 |
英語名 | Ogerpon | 高さ | 1.2m |
分類 | おめん | 重さ | 39.8kg |
性別比率 | ♂:0.0% | 特性 | 各形態の項を参照 (通常時) |
♀:100.0% | おもかげやどし (テラスタル時) | ||
グループ | タマゴ未発見 | 隠れ特性 | ― |
孵化歩数 | 不明 | 捕捉率 | 5 |
世代 | 第九世代 | 努力値 | 攻撃+3 |
進化 | 進化しない | ||
図鑑の色 | |||
碧の面 | 緑 | ||
竈の面 | 赤 | ||
井戸の面 | 青 | ||
礎の面 | 灰 | ||
図鑑データ | |||
全国図鑑 | #1017 | ||
パルデア | #200 (キタカミ) |
図鑑説明
- ポケットモンスタースカーレット
- みどりのめん
身に着ける 仮面によって タイプが 変わる。 俊敏な 身のこなしと 蹴り技で 敵を 翻弄する。
かまどのめん
かまどで 燃えさかる 炎のように 激しく 敵を 攻めたてるもっとも 攻撃的な 姿。
いどのめん
こんこんと 湧き出る 水のように 絶え間なく 技を 繰り出し続ける 攻守に優れた 姿。
いしずえのめん
家を 支える 礎のように どっしりと 衝撃を 受け止める 守りに 秀でた 姿。 - ポケットモンスターバイオレット
- みどりのめん
いたずら好きで 好奇心旺盛。 仮面に こめられた タイプの エネルギーを 引き出して 戦う。
かまどのめん
炎の力を 引き出す 姿。 トゲの ついた ツタを 槍のように 操り 敵を 貫く。
いどのめん
水の力を 引き出す 姿。 蹴り技と ツタによる 打撃を 途切れなく 仕掛け続ける。
いしずえのめん
岩の力を 引き出す 姿。 頑丈な 石の 体で あらゆる 攻撃から 身を守る。
概要
- 『スカーレット・バイオレット』の有料DLC「ゼロの秘宝」の前編「碧の仮面」のメインとなる伝説のポケモン。
- キタカミの里の昔話に伝えられているポケモンで、緑色の和服を着た様な姿をしており、脚には草履の鼻緒に見立てた植物の芽の様な意匠がある。最大の特徴はその仮面で、鬼のような恐ろしげな形相をしており所々にテラスタルとの関連を示唆させるような結晶体を備えている。
- 名前の由来はオーガ(鬼)+柑橘類の一種であるポンカン(中国語名は「厄鬼椪」といい、「椪」はポンカンという意味)。イラストを見るとどこがポンカンなのかわからないが、仮面の下の素顔を見れば合点がいく事だろう。素顔はオレンジ色で、完璧で究極のアイドルの如き星の様な瞳孔を備えた目や、柑橘類の葉っぱの様な前髪(?)、鬼を思わせる2本の牙が特徴的。
- 鳴き声は「ぽにお」「がお」など。その可愛らしい鳴き声に心を掴まれたのか、捕獲したオーガポンに「ぽにお」という名前を付けるプレイヤーも多い模様。
- 専用技「ツタこんぼう」は蔦を巻き付けた棍棒で攻撃する草物理技。急所率が高く威力・命中率100というリーフブレードの上位互換である。ニードルガードやこのゆびとまれ等の優秀な補助技も多く習得し、ダブルバトルでの活躍にも期待がかかるか。
- オーガポンの仮面は事前公開されていた碧の面を含め4種類が存在し、他の3種類はオーガポン専用の装備アイテムとなっている。この3つの仮面は装着する事でオーガポンにタイプを追加し、ツタこんぼうの攻撃属性も追加タイプのものに変化させ、さらに全てのわざの威力が1.2倍になるという隠し効果があり、実質的な攻撃種族値は154 (努力値252振り、性格補正なしの場合) となる。特殊攻撃の威力も上がるものの、種族値もそうだがオーガポンは覚えられる特殊攻撃技が極めて貧相であるため考える必要は無い。
この仮面は人間の感情の基礎たる喜怒哀楽を彷彿とさせる表情をしている(恐らくは竈の面が怒り、井戸の面が哀しみ、碧の面と礎の面が喜びと楽しみのどちらかか)。奇しくも仮面を変えた時のタイプは、これまで該当する系列が1つしかいなかったレアな複合タイプである。高速寄りの物理アタッカーであるオーガポンは中~鈍足の彼等とは種族値傾向が大きく異なり特性も別物なので、差別化は容易だろう。 - テラスタルを発動すると仮面が巨大化・変形し、仮面に関係なく特性が「おもかげやどし」となり特定の能力が1段階上昇する (対象の能力は仮面毎に異なる)。第六世代以降メガシンカ、Zワザ、ダイマックスといった特殊システムが登場してきたが、それと関りのある特性というのはシリーズ史上初となる。オーガポンの仮面はいずれもパルデア由来と思しき結晶があしらわれており、これがテラスタルに反応して仮面を巨大化させているようだ
- 尚、オーガポンはテラスタイプが形態ごとにツタこんぼうと同じタイプに固定されており、テラピースによるテラスタイプ変更が不可能という重大な制約が存在する。よって別タイプのテラスタルを発動して攻撃範囲を広めたりタイプ相性を激変させたりといった立ち回りをする事が出来ないうえ、おもかげやどしによる能力上昇と引き換えにテラスタイプが筒抜けになってしまう。運用の際はこの制約を意識しておきたい。
- ストーリー本編で入手できるオーガポンはHP ・攻撃・素早さの個体値が31固定、性格が寂しがり固定となっている。敢えて防御力を下げるメリットは無いので、実戦で使う場合はミントによる調整が推奨される。
- 「オーガ」及びともっこことキタカミの三英雄のモチーフから元ネタは桃太郎に登場する鬼と考えられる。これに当てはめると三英雄がキタカミを守る為に立ち向かった脅威はこのオーガポンという事になるが、その真相は一体…?
キタカミの里の昔話、その真相(ネタバレ注意!)
オーガポンは遥か昔、ある一人の男と共に異国からキタカミの里にやってきたポケモンだった。村人は彼等のすがたに恐れをなし拒絶してきたため、やむを得ず鬼が山の洞窟に籠るようになった。
一方、彼等を不憫に思ったお面職人は二人の為に男から提供された結晶をあしらった4個の仮面を作成した。二人はお面で素性を隠して村祭りに姿を見せはじめると、「不思議なお面の二人組」として村人たちの評判を呼び、その噂は忽ちキタカミの外部にまで広がっていく。
しかしその噂を聞き付けた強欲な三頭のポケモン…イイネイヌ・マシマシラ・キチキギスがキタカミの里に襲来した事でその平和は崩壊へと向かっていく。彼等は鬼が山に侵入して男との争いの末に竈・井戸・礎の面を奪い去ってしまったのだ。
男は辛うじて碧の面だけは守る事が出来たが、数時間後オーガポンが山に戻ると男の姿はなく、争いの形跡を見て事態を察したのか遺された碧の面を身に着けて村に下野し、仮面を強奪した盗人達を怒り任せにを撃退する。しかし事情を知らぬ村人たちはその姿に恐れ戦き、イイネイヌ達が暴れる鬼から村を守ろうとしたのだろうと勘違いし、彼等を親しみを込めてともっこと呼び奉るようになった。
結果、男を失った挙句冤罪で村人に悪者扱いされた事で心に傷を負ったオーガポンは悲しみと共に一人寂しく鬼が山の洞窟に籠るようになってしまった。これがキタカミの里に伝わっていた昔話の真相であり、オーガポンの性格が寂しがり固定の理由でもある。お面職人は真相を伝え村人の説得しようとするも、彼等のともっこへの信仰心は深く逆に職人は異端者として村八分に遭ってしまう。この事から職人は自分の家系たる子孫にしか真実を伝えない方針を固めた、ゼイユとスグリも職人の子孫であり、主人公と共に自分達の祖父から真相を聞くことになる。後に主人公は永い眠りから復活したともっこから仮面を取り戻し、スグリが村中に真相を打ち明けたことで無事冤罪も晴れる事になる。
そしてストーリー最終盤、オーガポンを住み着いていた鬼が山の恐れ穴入口にて主人公になついたオーガポンを仲間にする為、その儀式として彼女と力比べをする事になる。戦闘では竈→井戸→礎→碧の準で各形態のオーガポンと連戦する事になる。どの形態でも初手でテラスタルを発動しておもかげやどしによる能力上昇を行ってくる。全形態に勝利すれば晴れてオーガポンを捕まえる事が出来る。
なお、ともっこに襲撃された男の消息・生死は明確には明かされていない。パルデアの準伝である災厄ポケモンやテラパゴス、スカーレット/バイオレットブックとの関連も疑われているが、その謎が藍の円盤で判明する事になるのかもしれない。
みどりのめん (碧の面)
- 事前公開されていたデフォルト状態のオーガポン。喜びをあらわにした緑色の仮面を付けており、枯れた植物を忽ち蘇らせる力を持つという。デフォルトといいつつ概要のとおり特別な仮面を貰い野生のオーガポンとは異なる系譜を辿った特殊個体であるため、SV以外での今後の作品の扱いに注目か。
- 他の形態と異なり草の弱点を補完してくれる複合タイプが無く、仮面による威力補正も無いなどはっきりとした強みが無いためこの姿で使う人は殆ど居ない。
- とはいえメリットが全く無いワケでは無く、おもかげやどしのバフ対象が影響力の大きい素早さであり、アイテムを自由に選択できることが大きな差別点となる。テラスタル前はまけんきによりいかくなどのデバフに強いのもポイント。
かまどのめん (竈の面)
- 怒りの形相をした赤い仮面を装着したオーガポン。蝋燭の火を灯す力があるという。おもかげやどしのバフ対象は攻撃。前述の仮面による全技の威力1.2倍の効果と重複するのでとんでもない火力を得ることができる。
- 草技への耐性がある草・虫・鋼に炎(ツタこんぼう)が、炎技に耐性のある水・岩に草技が抜群で通るなど攻撃技の相性補完が良いため最もオーガポンのアタッカーとしての種族値を活かせる仮面であり非常に扱いやすく人気も高い。草と炎を両方半減するドラゴンタイプにもじゃれつくを覚えられるので圧力をかける事が可能。
- テラスタル前の特性はかたやぶりなので、リキキリン等のそうしょく持ちに草技を通したりがんじょう持ちの一発KOを狙う事が出来る。もらいびのヒードランがツタこんぼうで殴られたくないばかりにとくせいガードを持たせるなどの珍事件も。
いどのめん (井戸の面)
- 哀しげな顔つきの青い仮面を装着したオーガポン。川の流れをせき止める力を持つという。
- おもかげやどしのバフ対象は特防。単水になるという特殊受けとして理想的なタイプとやどりぎのタネやこうごうせいなど草ポケモンらしい補助技の噛み合いが絶妙で、仮面補正による高火力を維持したまま特殊受けが可能という特異なポケモンとなり物理に脆いハバタクカミや水や草が弱点のガチグマ(アカツキ)などの特殊アタッカーに大幅な有利が取れるようになる。
- テラスタル前の特性のちょすいだが、元々水技のダメージは1/4。敵の行動を読んで受け出しする等して発動を狙う事も出来るが、基本的にはアクアジェットやジェットパンチによる先制攻撃や、ひやみずやねっとうによる火力低下を予防する役目がメインになるか。
ダブルバトルでは味方のカイオーガのなみのりを吸収しつつ、電気も草も抜群では無いという耐性を活かしてこのゆびとまれをして守るなどシングルよりも幅広い活躍が可能。
いしずえのめん (礎の面)
- 楽しげな灰色の仮面を装着したオーガポン。硬い岩石をも粉砕する力を持つという。おもかげやどしのバフ対象は防御。
- 現時点ではリリーラ種が内定していないので、第九世代では固有タイプとなる。注目すべきはツタこんぼうが命中安定の岩物理技になる点。命中率100%の岩物理技は低威力のうちおとすやルガルガン専用のアクセルロック、テツノイワオ専用のパワフルエッジ位しかない為、急所率が高いというおまけまでついていては正に破格の性能。他の岩ポケモン達にとっては喉から手が出るほど欲しい代物といえよう。
- テラスタル前の特性はがんじょう。一撃必殺による役割破壊を許さず、弱点攻撃もHP満タンならば一発は耐えられる。当然ながらかたやぶりや先制技、ステルスロックなどには注意。
- 草・岩タイプは弱点の補完は悪く無いものの耐性も多く無く、テラスタル後が単岩かつ防御上昇というのはイマイチでオーガポンに噛み合ったがんじょうも無くなってしまうなど他の仮面と比べると扱い辛い。
とはいえ竈の面では対応出来ない炎タイプやカイリューに強いというメリットがあり、おもかげやどしが微妙と言うことはテラスタルへの依存度も低いという事なので他のポケモンに優先的にテラスタルを使ってしまってよいという気安さがある。
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関連項目
- ポケモン
- ポケットモンスター スカーレット・バイオレット
- ゼロの秘宝
- ポケモンずかん
- パルデアずかん
- くさタイプ
- ほのおタイプ
- みずタイプ
- いわタイプ
- 伝説のポケモン
- テラスタル
- 鬼
- スグリ(ポケモン) / ゼイユ
- 男(碧の仮面)
- イイネイヌ / マシマシラ / キチキギス / モモワロウ
- スコヴィラン / ルンパッパ / ユレイドル
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