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オーシャンハンター

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オーシャンハンター(The Ocean Hunter ～The Seven Seas Adventure～)とは、1998年にセガからリリースされたアーケード用ガンシューティングゲームである。

概要

世界各地の海で人間や船を襲い、懸賞金がかかっている怪物たちを、若き二人のハンターが「ショックガン」を手に討伐しに行くというお話。金色のくりんっとした髪の方が1P キャラのトレルで、青い髪の方が2Pキャラのクルス。

水中という特殊な環境下であるせいか、発射する弾丸は目で追えるくらいに速度が遅い。そのため、敵本体を狙うのではなく、敵の進行方向に照準を置いて撃つという一風変わったテクニックが求められる。また常にトリガーを押しっぱなしにするより、トリガーを連打した方が弾丸の出る間隔が短くなる。

道中ではダイバーの救出イベントがあり、ダイバーを敵に食われる前に救出すると回復アイテムがもらえる。逆に誤射してしまうとライフ－1となる。

ガンコンは固定銃座型。筐体は29インチモニターの「スタンダードキャビネット」タイプと、50インチ大画面の「デラックスキャビネット」タイプがある。デラックスタイプには「VR 反動システム」という、射撃時の反動を再現する機構も組み込まれていた。

ステージ

バロック海域

太平洋に位置する色鮮やかな海。なぜか海底にモアイがある。後半はクラーケンの住処となっている沈没船内部を探索していく。

中ボス

ホワイト・デス
ホオジロザメ。ハンターを食い殺そうとする。
シードラゴン
ウミイグアナ。先のハンターを救出できた場合のみ戦うことができる。救出に失敗した場合は画面奥へ悠々と泳いで行くのが見える。
なお、タツノオトシゴのような見た目ではあるが「シードラゴン」という生物は実在する。
シーサーペント
白黒の縞模様の巨大なウミヘビ。世界各地で目撃情報のあるUMAの名前が元ネタ。

ボス

G 5000

クラーケン
巨大なミズダコ。沈没船を根城にしており、これまでに4隻の船を襲撃、185人を殺害した。
名前の由来は、北欧神話に登場するイカあるいはタコの姿で描かれる海の怪物から。

ルーン海域

アラビア海のあたりに位置する海域。
シュモクザメやイタチザメなど、肉食のサメばかりが生息する危険地帯。元々陸地だったのか、道中後半では海底遺跡が見える。
海底遺跡では新たにアカエイも敵として登場する。

中ボス

ハイドラ
3匹の巨大なウツボ。穴に隠れながら一体ずつ攻撃を仕掛けてくる。
ギリシア神話・ヘラクレスの12の功業に登場する怪物が元ネタ。

ボス

G 8000

リバイアサン
数百万年前に絶滅したはずの巨大なサメ、メガロドン。海底遺跡を根城にしており、これまでに11隻の船を襲い、計364人を殺害した。
旧約聖書に登場する、天地創造の5日目に生み出された最強の怪物が名前の由来となっている。

タルタロス海淵

大西洋のあたりに位置する海域。
深海ゆえ光が届かず、遠くの景色が見えない。敵も異形の深海魚ばかりで、それまでのステージから一変、暗く陰鬱な雰囲気を醸し出している。資源が豊富な海底鉱山でもあり、事業団体の建設した足場などが見える。

中ボス

スキュラ
緑色に発光する巨大なイカ。クラーケン同様触手を叩きつけてくる。体力が少なくなると画面奥に消え、高速で突進してくる。この突進はぶつかる前に倒さない限り回避できない。
ギリシア神話に登場する、女性と魚と3匹の犬のハイブリッド怪物が元ネタ。
ﾅｶﾞｰナーガ
リュウグウノツカイ。赤色に発光しながらプレイヤーに向かってくる。
インド神話に登場する、人間の上半身と蛇の下半身を持つ仏法の守り神が名前の由来。
頭が弱点で、うまくやれば一度も攻撃することなく沈む。

ボス

G 10000

カリュブディス
巨大なクロアンコウ。海底洞窟に潜み、潜水艦や事業団体の施設を破壊、採掘中のダイバーを吸い込んで捕食していた。
名前の由来は、ギリシア神話に登場する渦潮の怪物から。ザコを口から吐き出す攻撃と吸い込み攻撃が、それを象徴している。
目が弱点で、ザコを口から吐き出す攻撃の際にうまく当て続けると攻撃を中断させることができる。またこの攻撃はカリュブディスにショックガンを当てずにザコだけ倒し続けるとスコアを永久的に稼ぐことができるが、しばらくすると吐き出すザコの数が増えてしまう。

テスココ大湖

南米大陸に位置する湖。他のステージと違い、実際にメキシコに存在していた湖である(現在はほとんど埋め立てられ、その上にメキシコシティーがある)。
淡水湖なので海の魚は登場せず、代わりにピラニアや人食いガーパイクなどがうじゃうじゃといる。周囲にはピラニアに食い殺された犠牲者の骨が漂っている。
ルーン海域同様、湖の底に遺跡がある。
オーシャン(海)じゃないって？気にするな！

中ボス

中ボス：なし

ボス

G 12000

アーウィーソウトル
エラスモサウルス。海底遺跡を根城にしており、手配書によればこれまでに18人を殺害、そのうち6人を捕食した。本編では、唯一地上に上がって戦うことになる敵でもある。
名前の由来は、アステカ神話に登場する犬のような姿をした食人の怪物から。

北海

北極海のあたりに位置する海域。
カルキノスに殺されたクジラの死骸や、大量のクラゲが漂う極寒の海。本来プランクトンの一種であるクラゲは海流に乗って漂うだけだが、ここのクラゲは意思を持ってプレイヤーに突進攻撃を仕掛けてくる。

中ボス

メデューサ
巨大なクラゲ。周囲の小さいクラゲとともにプレイヤーに向かって突っ込んでくる。
ギリシア神話に登場する、見る者を石にしてしまう蛇の髪の毛と身体を持つ女の怪物が名前の由来。
傘の部分が弱点でうまく当て続けると一度も攻撃することなく沈むが、それ以外の部位に当ててもほとんどダメージを与えられない。
ちなみに、生物学ではクラゲの成体のことをメデューサと呼ぶ。

ボス

G 15000

カルキノス
巨大なタカアシガニ。
大量のクジラを殺した張本人で、調査に訪れたダイバーも15人殺害している。
ギリシア神話・ヘラクレスの功業に登場する、のちにかに座の元となった怪物蟹が名前の由来。

西方大海

大西洋のあたりに位置する海域。
普通の魚は登場せず、まるで歴史から切り離されたかのように、有史以前の太古の生物がひしめき合う異常海域となっている。それらの生物も、アノマロカリス(5億年前)、ウミサソリ(4億6000万年前～2億5000万年前)、ダンクルオステウス(3億6000万年前)、モササウルス(6500万年前)などと生息年代がバラバラなうえ、それぞれの時代の生態系の頂点に立っていた強者ばかり。

中ボス

バシロサウルス
約4000万年前に生息していたクジラの祖先。体をくねらせながら突進してくる。
本ゲーム唯一の水生ほ乳類であり、唯一二つ名を持たない敵でもある。

ボス

G 18000

ミドガルズオルム
ブルーホールに潜む超巨大ミミズ。手配書ではこれまでに1000隻の船を飲み込んだとされ、バシロサウルスの死骸ごと主人公も飲み込んでしまった。
ステージ後半はこのミドガルズオルムの体内を探索することになる。最終的に心臓を潰すとステージクリアとなる。名前の由来は、北欧神話に登場する毒蛇の怪物から。
心臓の体力ゲージの多さに圧倒されがちだが、ただ単にゲージが長いだけで実質的な耐久力はボスの中で最も少ない。時間をかけてしまうとザコの登場する数が増えて厄介なので、スコア狙いの者以外は短期決着を狙った方がよい。

パンタラサ

地中海のあたりに位置する海域。パンタラサとは、大陸がまだ一つ(パンゲア)だった頃の海の呼称。
地元のダイバーからは魔の海として恐れられている。
敵はすべて名前の付いた強力な怪物ばかりで、ザコ敵は一切登場しない。
ルーン海域やテスココ大湖同様海底遺跡があり、ステージ後半は遺跡内を進んでいくことになる。

中ボス

ケルベロス
ホワイト・デスの上位互換版にあたる3匹のサメ。名前の由来は、ギリシア神話に登場する3つの頭を持つ冥界の番犬から。
ｳﾐｨｰﾎﾞｩｽﾞｰ海坊主
クラーケンよりも一回り小さいタコ。スキュラの上位互換版。光学迷彩並みのステルス機能を持ち、海水に溶け込むことができる。
最後の突進までスキュラと同じだが、こちらは一定のダメージを与えることで回避が可能。
日本の妖怪が元ネタ。
ブラックドラゴン
海底遺跡の入口で石像に擬態している、シードラゴンの上位互換版。耐久力が上がっている。いきなり襲ってくるので初見殺し感が強い。
ヴリトラ&カーリヤ
ナーガの上位互換版にあたる2匹のリュウグウノツカイ。2匹ともインド神話に登場する神が名前の由来で、ヴリトラは乾季を象徴する悪龍、カーリヤはナーガの中で最年長とされる猛毒の蛇神から来ている。

ボス

G 20000

ラハブ
海の混沌が生んだ魔神。
四足歩行形態の「ダゴン」、二足歩行形態の「ポセイドン」を経て、3つ目の異形の怪物「ラハブ」として真の姿を現す。
ダゴンは旧約聖書やクトゥルフ神話に登場する半人半魚の神、ポセイドンはギリシア神話のオリンポス12神、ラハブは詩編やイザヤ書、バビロニア神話に登場する海の混沌の怪物がそれぞれ名前の由来となっている。
ダゴンは両腕のパンチ、ポセイドンは口からの泡と三叉槍、そしてラハブは噛み付きで攻撃を仕掛けてくる。ラハブの舌に捕まってからは額の眼を撃つ必要があるが、タイミングが非常にシビアである。