サタデーナイトは!オールナイトフジ!!
オールナイトフジとは、1969年~1975年(第1期)、1983年~1991年(第2期)にフジテレビなどで放送された深夜番組である。
特に第2期は1980年代に大きな人気を獲得したことから、本記事ではこちらを中心に紹介する。
概要
タイトルからわかるように、元々は「オールナイトニッポン」(ニッポン放送)のテレビ版として企画された。
第1期は歌手の舟木一夫、「オールナイトニッポン」初代パーソナリティの一人である高崎一郎などを司会としてスタートしたが、当時はまだ時期尚早すぎたために人気を獲得することができず、1971年にレギュラー放送を終了。以降は特番として不定期放送となり、1975年に一度終了した。
時代は下り、第2次石油ショックによる深夜放送の自粛も明けて、徐々に「タモリ倶楽部」(テレビ朝日)など深夜番組の開拓が再開され始めた1983年4月に改めて新番組として復活。
第2期では、司会陣やレギュラー出演者として大量の素人・セミプロの現役女子大生を起用。あえて素人臭さを全面に押し出し、「女子大生が視聴者を誘惑する」という画期的なコンセプトの生放送バラエティー番組に企画替えをした。
ちょうどこの時代は1981年より始まった「ミスDJリクエストパレード」(文化放送)で現役女子大生パーソナリティを起用し人気を得るなど「女子大生」というブランドが注目され始めた時期であり、「オールナイトフジ」もそれに乗った形と言える。
「オールナイターズ」と呼ばれた現役女子大生軍団がロケに出てレポートやスタジオでゲームを行うコーナー、ミュージシャンやお笑い芸人によるライブコーナーなどが放送されていた。その他、まだ燻っていた駆け出しのとんねるずもレギュラー出演者として参加し、ネタ見せコーナーを持つこととなり、ここから若者を中心に絶大な人気を得てステップアップしていった。
オールナイターズも番組の人気上昇と共にレコードをリリースするなどちょっとしたアイドルグループのような存在となる。
「オールナイトフジ」の女子大生パワーで番組を盛り上げる方法論を女子高生に転用した「オールナイトフジ女子高生スペシャル」という特番を放送したところこれも好評となり、平日夕方に帯バラエティー番組の「夕やけニャンニャン」として独立番組となった。「オールナイトフジ」の初期司会者の一人だった片岡鶴太郎やとんねるずも「夕ニャン」に出演している。
女子高生版オールナイターズというポジションのおニャン子クラブをアイドルグループとして売りだしたところ爆発的人気を獲得し、「夕ニャン」も1980年代を代表する人気番組となる。
「オールナイトフジ」の成功はフジテレビの深夜番組に対する意識も変えた。それまで放送を休止していた深夜帯でも商業的な可能性があると目論んだフジテレビは、1987年に日曜深夜を除いて24時間放送を開始した際に「JOCX-TV2」と名づけた深夜番組ゾーンを設定し、そこで数々の独創的番組を生み出すこととなった。
1980年代の土曜深夜を彩った「オールナイトフジ」は、1991年3月に放送を終了。約8年間、404回に及んだ第2期オールナイトフジの歴史に幕を閉じた。
関連動画
関連項目
- テレビ番組の一覧
- オールナイトニッポン
- JOCX-TV2
- とんねるず
- 夕やけニャンニャン
- とんねるずのみなさんのおかげです
番組開始当時の主要スタッフは元々「オールナイトフジ」のスタッフであり、同じ系譜を汲む番組である。
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