この項目は、ネタバレを含んでいます。 ここから下は自己責任で突っ走ってください。 |
カイム(ドラッグオンドラグーン)とは、ゲーム・ドラッグオンドラグーンの主人公およびドラッグオンドラグーン2の登場人物である。
概要
これは悲しい王子の物語。
遠い昔にあったある王国のお話。
闇の軍勢に攻め寄せられた王国は、赤き目をした人外の兵士と、空を覆う黒い竜
の軍勢により一夜にして崩壊することとなる。敵の侵入を許した王の城では王と王妃は
黒い竜の爪で無残に腹を引き裂かれ、あたりは一面血の海になったと言われている。
王子と妹姫は辛くも生き延びるが、王子はその惨劇故に復讐の鬼となってしまうことになる。
これは恐ろしい王子のお話。
遠い昔にあった戦いの行方。
敵兵を殺すことに執着した王子は、日に日に復讐と言う名の暴力に溺れるようになる。
逃げる敵兵を引きずり倒して殺すのは当たり前、さらにはすでに死んでいる兵士を一刻以上も切り刻んでいる
と言い出す兵も出る有様。指揮官も扱いかねて、王子は更なる過酷な戦場へ赴くことになる。
これは翻弄された王子の話。
遠い昔にあった運命の行方。次なる戦場は女神を守る城。
王子は敵を叩き伏せ続ける。腕を切り落とし、足を吹き飛ばし、腹を引き破り、頭を刈り取り、
目を抉り出す。浴びる血と自分の流すそれの区別がつかなかくなったころ。ついに王子は倒れることになる。
血溜りのなか熱い息を吐きながらもだえ苦しむ王子、霞む目を上げると、そこには
あの憎き竜の姿があった。
これは狂った王子の話、遠い昔にあった竜との出会い。
王子の前に居たのは、傷つき倒れた赤い竜。最初は殺そうと思った。
色は違えど、憎き両親の敵竜の一族なのだから。
剣を振りかぶる王子。その時忌々しい赤い竜が言った。
貴様の命を救おう、互いの魂と引き換えに力を与えようと。
王子は迷ったあげく竜と契約を結ぶ。たとえ相手が竜でも構わない。何を失ってもいい。
この復讐の刃を振り続けられるなら。
王子の胸を暗い欲望が油のように満たした。
24歳。AB型
元はカールレオンという小国の王子であったが、18歳のときに両親を目の前で帝国軍のドラゴンに喰い殺され、両親と国を同時に失う。
以来、封印の女神であるフリアエを守るために、一方で復讐のために連合軍にて剣を振るい続ける。
幼いころから文武に秀でており、短剣、両手剣、槍、杖、斧などあらゆる武器を使いこなす。
契約者になって以降は、いわく付きの魔剣の数々と、それに宿る魔法によって帝国軍を薙ぎ払っていく。
趣味は殲滅戦といわれるほど帝国軍への憎悪はすさまじく、開口一番にダニ呼ばわりしたかと思えば容赦なく切りかかり、すでにこと切れた兵士でさえも何度も刺突するなど、残虐な行為の数々を繰り返す。一方で純粋に殺戮を楽しんでいるとみられる部分もあり、オープニングでは並居る帝国兵を薙ぎ払った後、ステキな笑顔をのぞかせる。
あるとき城に迫ってきた帝国軍を迎え撃つカイムであったが、敵の圧倒的な物量と力の前に劣勢を強いられ致命傷を負ってしまう。城の旗に帝国兵が火をつけるところを目撃したカイムは、傷つきながらも城内へ向かう。
帝国兵をなぎ倒し、城内へ入ることに成功したカイムは、城の中庭で倒れているレッドドラゴン(アンヘル)を見つける。
かつて自分の両親と国を奪った復讐すべき相手。その同族であるが、自らの命を永らえさせるため、そして帝国への復讐を果たすためにはこのドラゴンと契約するしかない。
カイムはドラゴンに契約か死かの二択を迫り、初めはカイムを見下していたドラゴンもカイムの持つ深い負の感情と、強い生への執着に惹かれて契約を承諾する。
かくして契約を果たしたカイムとドラゴンは致命傷から回復し、カイムは世界最強クラスの生物の力を手に入れ、さらなる戦渦へ身を投じていくこととなる。
契約の代償として、カイムは声を発することができなくなっていた。
これによってカイムはフリアエやイウヴァルトとの意思の疎通ができなくなり、兵士たちの呼びかけに答えることもできなくなった。結果としてもし声を発することができれば防げたかもしれない悲劇が起こってしまったこと、カイムは人々との交流を望んでいたことを考えると、決して軽いものではないと考えられる。
また、Cエンドルートでのラスト戦闘では、契約が無効になったことで声を取り戻し、自らの声で名乗りを上げる。
憎悪に満ち、復讐に囚われた心を持つカイムであるが、根の部分のやさしさを失ったわけではなく、自分よりさらに強大な敵におびえるドラゴンを勇気付けたり、契約者ながら非力なセエレのために剣を振るったりもする。
世界を救った勇者であるカイムでも、人の命を奪った因果は巡るのか、カイムはほとんどのシナリオで悲劇的な最期を遂げるか、限りなく絶望に近い状況に陥ることとなる。
声を発することがないため、クールなキャラと思われがちだが、序盤ではなかなか熱い性格を見せつけてくれている。
また配下からの信頼は篤く、死に際にカイムの名を呼んだり、先代から授かった武器を託したりする者などもいる。
信義マジ使いやすいです。ホントありがとうございます
ドラッグオンドラグーン2でのカイム
最終封印として身をささげたアンヘルとは離別し、カイムは戦争の元凶であるマナを連れ各地を放浪していた。
離れていてもアンヘルとの“声”による会話は成立していたが、ある時突如アンヘルの“声”が消失し、動揺した隙にマナに左目を奪われる。
“声”の消失は神官長のヴェルドレが裏切り、封印がアンヘルへの負荷がより大きくなるよう改変されようとしているためだと突き止めたカイムは、世界のすべてを敵に回してでもアンヘルを救出することを決意。
ノウェの物語が始まる三年前に、封印の改変を阻止するべく、単身で神殿を襲撃。ヴェルドレを殺害し、ノウェの義父で封印騎士団長として人望のあったオローを打ち負かし、ユーリックに瀕死の重傷を与えたほか、その場に居合わせた多くの人間を惨殺した。逃げ延びたユーリックは死神と契約を交わすこととなり、結果としてカイムの行動は封印の改変を幇助した形となってしまった。
かつてアンヘルと出会った古城にて再びアンヘルと出会うものの、我を忘れたアンヘルには自分の声が届かないことを悟ると、ノウェにアンヘルを倒すように依頼する。(このことはレグナからノウェに伝えられたため、一部ではレグナがついた嘘なのでは、との声もある)
ノウェとレグナとの死闘によって、ようやく我を取り戻したアンヘルを前に、最後の言葉を交わすとアンヘルと共に炎に包まれ、安堵の表情を見せながら崩れ去った。
常人とはケタ違いの戦闘能力は健在で、愛用の両手剣も片手で軽々と振り回す。また標的を薙ぎ払った際のステキな笑顔も相変わらずで、42歳という年齢を感じさせない。
作中でボスとして登場。DODと同じく近接攻撃はもっさりだが、飛び道具の威力は即死の危険もある。飛び道具を回避しつつ接近し、威力の高い攻撃をたたきこんでいきたい。
また「カイムの剣」も作中に登場する。威力は上の下といったところだが、扱える全ての技(通常攻撃から派生する飛び道具、多段ヒットするガード不能攻撃、周囲一掃)と魔法が使いやすく、リスクもないため終盤でも十分に活躍する。
ロードオブヴァーミリオンでのカイム
トレーディングカードゲーム、ロードオブヴァーミリオンでも登場。
Vゾーンを強調した服を身に纏い、腰からは一対の黒い翼が広がっている。
愛用の剣は持ち手の部分が大きく変化したが、刃の部分は本編とさほど変わりはない。
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