カイラサ合衆国とは、エクアドルの沖合に存在するかもしれないし、しないかもしれない国である。
というか国と呼んでいいのか分からない集団である。
概要
国家元首
インド出身のニトヤナンダ・パラマシヴァム(Nithyananda Paramashivam)という男性(推定45歳)。
氏は1981年から宗教活動をしていたそうで、「ヒンズー教の導師」と名乗っている
建国目的
彼らの主張によれば、ヒンズー教は歴史的に迫害され続け、多数の犠牲者を出してきたという。そこで世界中の迫害されるヒンズー教徒の保護と本物のヒンズー文化と文明の回復、保存、伝播、そして迫害の歴史を共有するために、カイラサ合衆国としての活動をスタートさせたという。
つまり、世界史上初の、ヒンズー教徒のヒンズー教徒によるヒンズー教徒のための国ということだそうな
人口
21億人
内訳は、1億人のアディ・シャイヴィト派(ヒンドゥー教の一派)および20億人のヒンドゥー教実践者
上記はカイラサ合衆国公式サイトの情報である。ちなみにヒンズー教徒はインドに10億人おり、外国を併せると11億人以上と言われる。
言語
民族
南アジアにある56のヴェーダの原型となる民族と、世界中に離散したヒンドゥー教徒(by公式サイト)
国土
カイラサ合衆国の広報担当はFNNの取材に対し、「国境を持たないサービス提供型の国家です」と回答している。
ネットワーク
欧米やアジア各国に支部となる寺院を構えており、金ピカでド派手な内装が特徴。
各国に「大使」と呼ばれる人が在籍しており、綺麗な女性が目立つ。公の場には豪華なインドの民族衣装風の装いで登場する。
各国との関わりと報道
2023年1月、アメリカニュージャージー州最大の都市であるニューアーク市がカイラサ合衆国と姉妹都市の提携を結んだが、数日後に「国として存在していない」ことが分かり協定を取り消した(市民からは「事前にググったら分かるだろ」と突っ込まれた。そりゃそうだ)。ちなみに同じく姉妹都市提携をしてしまったアメリカの都市はネバダ州内を始め計30都市に上る。
その後2月24日には女性差別などを話し合う国連の会合にカイラサ合衆国の大使を名乗る女性が登場し、「カイラサでは食料や教育、医療などをすべて無料で提供しています」等発言したが、存在しない国家の発言なので無視されることが決まった。ちなみに、とあるインドのニュースメディアによると、この大使を名乗る女性はカナダのマニトバ大学で微生物を学んでおり、英語とフランス語に堪能な才媛だそうな。それにしても、彼女はどうやって会合の場に潜り込めたのだろうか……
上記の姉妹都市提携報道と国連での発言報道によって日本で存在が知られたカイラサ合衆国だが、インド国内を始め複数のメディアは「建国者のニトヤナンダは女性への暴行の罪で起訴され、インドから逃亡した詐欺師」「カイラサ合衆国はニトヤナンダの偽国家」等と報じている(カイラサ合衆国は否定している)。
より詳しい情報を知りたい方は「KAILASA」で検索すると公式サイトがヒットする。が、やたらと重くて開かないし見にくいので、閲覧は自己責任で。
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関連項目
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