カイロスとは、ポケットモンスターに登場するNo.0127のポケモンである。初登場は赤・緑。
基礎データ | |||
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名前 | カイロス | タイプ | むし(通常) むし ひこう(メガ) |
英語名 | Pinsir | 高さ | 1.5m (通常) 1.7m (メガ) |
分類 | くわがた | 重さ | 55.0kg (通常) 59.0kg (メガ) |
性別比率 | ♂:50.0% | 特性 | かいりきバサミ |
♀:50.0% | かたやぶり | ||
グループ | むし | 隠れ特性 | じしんかじょう |
― | メガ特性 | スカイスキン | |
孵化歩数 | 6400歩 | 捕捉率 | 45 |
世代 | 第1世代 | 努力値 | 攻撃+2 |
進化 | 進化しない | ||
図鑑データ | |||
全国図鑑 | #0127 | 図鑑の色 | 茶 |
ジョウト | #112 #113(HGSS) |
ホウエン | #167 #174(ORAS) |
シンオウ | #― | イッシュ | #― |
カロス | #130(コースト) | アローラ | #175(アローラ) #102(アーカラ) #065(ポニ) (USUM) #211(アローラ) #112(アーカラ) #078(ポニ) |
ガラル | #120(ヨロイ) | ヒスイ | #― |
パルデア | #― |
図鑑説明
- ポケットモンスター赤・緑、ファイアレッド
- 2ほんの ながい ツノは パワフル。 いちど はさまれて しまったら ちぎれるまで はなさない。
- ポケットモンスター青、リーフグリーン
- ツノに はさんでも ちぎれない ばあいは はさんだまま ふりまわし なげとばす せんぽうを つかう。
- ポケットモンスターピカチュウバージョン、Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ
- ツノで はさんで パワーぜんかい! さむくなると うごけなくなるから あたたかい ところに すんでいる。
- ポケットモンスター金・ハートゴールド
- よるは ツノで じめんをほって なかで ねむる。 あさはやくだと ひふに しめった つちがついている。
- ポケットモンスター銀・ソウルシルバー、Y
- ながいツノを ふりまわして こうげき してくる。 さむいときは もりのおくに すがたをかくす。
- ポケットモンスタークリスタルバージョン
- よるになって きおんがさがると きのうえや ねもとで ねむっており なかなか すがたを みられない。
- ポケットモンスタールビー
- じぶんの たいじゅうの 2ばいも ある あいてを ツノで はさみ かるがる もちあげる かいりき。 さむい ばしょでは からだの うごきが にぶる。
- ポケットモンスターサファイア
- たくましい 2ほんの ツノの ひょうめんに ある トゲが あいての からだに ふかく くいこむので はさまれると かんたんに はずせないのだ。
- ポケットモンスターエメラルド
- ツノは たいぼくも へしおる いりょく。 カイロスは さむさが にがてな ポケモン。 ひえこむ よるは つちの なかで ねむる。
- ポケットモンスターダイヤモンド・パール・プラチナ、ブラック・ホワイト、X
- 2ほんの ツノで えものを はさんで ちぎれるまで はなさない。 ちぎれない ときは かなたまで なげとばすのだ。
- ポケットモンスターブラック2・ホワイト2
- パワフルな ツノを ふりまわす。 2ほんの ツノで はさんだ えものは ちぎれるまで ぜったい はなさない。
- ポケットモンスターサン
- 通常
- ながい ツノで あいてを はさみこみ そのまま まっぷたつに してしまう。 パワフルだが さむいのは にがて。
- メガカイロス
- メガシンカの えいきょうで つねに こうふん。 2ほんの おおツノで てきを さしつらぬいてから ひきさく。
- ポケットモンスタームーン
- 通常
- ツノの いちげきは たいぼく さえ へしおるほど。 アローラでは クワガノンが さいだいの ライバル。
- メガカイロス
- メガシンカの エネルギーを あびて はねが いじょうに はったつした。 およそ じそく 50キロで とぶ。
- ポケットモンスターウルトラサン
- 通常
- クワガノンと なわばりを あらそう。 アローラでは なぜか ヘラクロスと けっこう なかが よいらしい。
- メガカイロス
- メガシンカし とべるように なった。 よほど うれしいのか めったに ちじょうには おりてこないぞ。
- ポケットモンスターウルトラムーン
- 通常
- たくましいが さむさが じゃくてん。 よるに なると このはの なかに からだを うずめて ねむる。
- メガカイロス
- もうスピードで とびまわり あいての すきを ねらっている。 きょだいな ハサミで くしざしにする つもりだ。
- ポケットモンスターソード
- ツノで たがいを かくづけする。ふとく りっぱな ツノを もつ カイロスほど いせいに にんき。
- ポケットモンスターシールド
- ツノで えものを はさみこみ そのまま まっぷたつに するか ごういんに なげとばしてしまう。
概要
- 元々はストライクと対だった、くわがたポケモン。現在はヘラクロスと対の関係になっている。
- 名前の由来は「刻む・切断する」「虫」といった意味を持つギリシャ語の『κοριός』からと思われる。
- 図鑑の説明が結構怖い。「君がッ 死ぬまで 挟むのをやめないッ!」
- 初代では緑版のサファリゾーンで出現。ゲームコーナーの景品にもなっているため、ケンタロスやガルーラよりは入手しやすい。
- 『ポケモンスタジアム金銀』ではストライクと共にミニゲーム「いあいぎりがっせん」に登場する。
- 改めて見るとクワガタじゃないな。と、もっぱらの評判。理由はハサミが大アゴではなく2本のツノである点。
対戦でのカイロス
- 物理ステータスが優秀。特に攻撃125はライバルのヘラクロスと並びかなりの高水準。しかし肝心のむし技は半減されやすいうえ一致技の威力も低い(初代は一致むし技なし、第2~3世代はめざパ虫のみ、第4世代でやっとシザークロスを覚えたがそれすらも威力80)という、アタッカーとして致命的な欠陥を抱えている。メガホーンを覚える上に複合タイプにより格闘技もタイプ一致で使えるヘラクロスに何かと比較され、なかなか日の目を見ない。
- 第3世代で特性の概念が追加され、エアームド等殴りにくい相手に限って一撃技無効の「がんじょう」を持ってしまい、泣きを見ることが多かった。しかし第4世代で相手の特性を無視する強力な特性「かたやぶり」を取得してから一変。「がんじょう」な相手をチョッキン☆したり、「ふゆう」相手に「じしん」を当てたりと、まさに型破りな戦いが出来る。第4世代では他に「かたやぶり」をもっていたのはラムパルド系のみ。
- 第5世代で「がんじょう」の仕様が変わり一撃で倒されないという襷要らずの強特性になったことも、「かたやぶり」の価値を上げる要因となった。…しかし、第5世代で同じく「かたやぶり」+「ギロチン」が可能なオノノクスが登場。タイプは違うが種族値は全体的にオノノクスの方が高く、攻撃147という圧倒的数値から高威力なげきりんを放つ姿はあまりに強烈過ぎた。結果として「かたやぶり」目当てで使おうとすると、オノノクスを差し置いてわざわざカイロスを使う利点が見当たらなくなる事態に陥ってしまった。
- また、隠れ特性で「かたやぶり」を習得したポケモンも多く(一致じしんのドリュウズ、一致かくとう技のダゲキ&ナゲキなど)、オノノクス以外にも強烈なライバルが増えたことで、第5世代での変化は皮肉にもカイロスの不遇度合いを加速させる結果となっている。
- もう1つの特性「かいりきバサミ」は、ハッキリ言えば「クリアボディ」や「しろいけむり」の劣化だが、「いかく」で攻撃が下げられないのはとても美味しい効果。前述の通り「かたやぶり」はドリュウズたちとの差別化の問題もあるため、後述のメガシンカも見越して現在はこちらの特性が主流となっている。
- 隠れ特性は「じしんかじょう」。この特性もうまく使えればとても強力な特性。しかし、こちらも通常型ではヘラクロスが、メガシンカ型ではボーマンダが持つため差別化が難しく、めったに採用されない。
- 世代を追うに連れかくとう技をよく覚えるようになった。今ではインファイトやばかぢから、きあいパンチを使う事が出来る。図鑑にも書いてあるがちきゅうなげやあてみなげを覚える所を見ると投げ技が得意なことがよくわかる。さらにBW2にてナゲキ専用技だった「やまあらし」を習得。他にもじごくぐるま、リベンジ、かわらわりとレベルアップでかくとう技をバンバン覚える…が、不一致技な点に注意。こんなにかくとう技覚えるならかくとうタイプ入れてあげればいいのに…
- かくとう以外にもサブウェポンとして「かたやぶり」と相性のよいじしん、じならし。相性補完のいわ技のストーンエッジ、先制技のでんこうせっか、フェイントを使える点も地味に嬉しい。他にはさきどりやなげつけるなどを覚える…しかしヘラクロスもやはりだいたい同じ技を覚える。
- 積み技も豊富でつるぎのまい、ビルドアップ、てっぺきなどを覚える…当然のようにヘラクロスも覚えるが。
- とにもかくにもヘラクロスが目の上のたんこぶで、差別化に使える実用的な技は実質ハサミギロチンやステルスロック程度なのでなかなか採用機会に恵まれない。
メガシンカ
上記のように長らくヘラクロスやオノノクスたちとの差別化に悩まされ、不遇の時代を送ってきたカイロス。
しかしX・Yにて遂にメガシンカを手に入れ、念願のヘラクロスとの完全なる差別化を果たした。向こうも手に入れたのだが- メガシンカするとタイプがむし・ひこうとなり、特性「スカイスキン」を得る。
この特性はノーマル技をすべてひこう技として扱い、さらに威力を1.3倍するというもの。(元からひこう技であったものは威力変わらず) - 素早さ種族値も105となり、多くの相手を追い抜ける。
言うまでもないが、これによりヘラクロスをタイプ一致ひこう技で瞬殺する事が可能となった。
- メガシンカによって特性が変化する都合上、メガシンカ前の特性は「かいりきバサミ」が推奨される。
- むし・ひこうという複合タイプがとにかく劣悪。じめん技は無効になったものの、そもそもメガシンカ前から半減だったためあまり強みにはならず、増えたむし技への耐性もメジャーとは言い難い。対してでんき・こおりといったメジャータイプの弱点が2つも増えている。防御・特防はメガシンカ前からかなり上昇しているが、素のHPが低いため過信はできない。そもそもむしとひこうは攻撃範囲が被るためメガシンカ型で「シザークロス」を搭載する利点も無く、実質むしタイプは弱点を増やしてメガカイロスの足を引っ張るだけとなっている。
- 耐久無振りだと第6世代で流行したファイアローのはやてのつばさひこう技で先制確一を取られてしまう。さらにそのファイアロー対策でステルスロックが流行り、メガカイロスはファイアローと同様でいわ四倍なのでファイアロー及びファイアロー対策両方で簡単に対策されることからとにかく動きづらい。
- トドメにORASにてボーマンダが同特性を引っ提げてメガシンカを獲得。種族値上の耐久力ではあちらに軍配が上がり、素早さも大差をつけられて抜かれる上に、りゅうのまいという優秀な積み技、はねやすめによる耐久・サイクル戦性能、さらには両刀可能であらゆる範囲に対応可能となってしまっている。
- 唯一カイロスが勝っているように見える攻撃力だが、ボーマンダは反動があるものの高威力で使いやすいすてみタックルを覚える一方、カイロスのメインウェポンは癖はないが威力も低い「おんがえし」か、高威力だが行動不能と使用後混乱のデメリットがある「あばれる」しか覚えない。あばれるははがねタイプにキャッチされて簡単に処理されることから汎用性の観点でほぼ候補外であり、実質的に火力もボーマンダに劣る始末になっている。
- 一応、あちらは先制技を一切覚えないため、その点で差別化は可能。だが仮にも前抜きを目指す積みエースが攻撃範囲を狭めてまで先制技を入れる利点があるかは疑問が残る。
- さらに第7世代では前述のメガボーマンダが猛威を奮いすぎたせいか、特性「スカイスキン」の威力補正が1.3倍から1.2倍に弱体化。さらに「ビビッドボディ」やカプ・テテフの「サイコメイカー」など先制技を使えなくする特性が追加され、アイデンティティの先制技すらも根本から否定されるようになった。
- 総じて本体の性能だけ見れば決して悪くないものの、とにかくどの環境でもライバルや環境の逆風など相対的な要因で常に逆風に晒され続けている不憫なポケモン。現在は数あるメガシンカポケモンの中でも滅多に対戦で見かけないレアな存在となってしまった。
ポケモンGOにおけるカイロスさん
- サービス開始期のポケモンGOにおいて、町中等でもよく見かけるあまりレアとはいえないタイプのポケモンながらカビゴンやラプラス等のレアポケモンが出現する10kmタマゴから比較的高確率で出現していたことから憎しみ枠として認識されることも多くなっていた。そんなところに同情と愛着を抱いてか、2chのポケモンGO板やツイッター等のSNSでは「カイロスさん」「カイロス先輩」と呼び敬愛するカイロサーなる人物達が現れ始めカルト的な人気を誇るようになりつつある。
- 実際のところ第1世代のむしタイプとしては現段階では攻防の種族値計算が本家と異なる(物理・特殊のうち高いほうが計算される)ことからストライクを抜く単独トップのCPを誇り、ジムで多く使われるナッシー等相手には抜群の相性で格上CP相手にも一方的な展開を見せつけることも不可能ではない。第2世代を含めてもむし単体としてはトップを維持している。
- そもそも10kmタマゴからは他にもカイロス以上によく出現するイーブイ(11月2日まで、ハロウィンイベント後のサイレント修正で5kmタマゴに格下げ)や、1匹は図鑑目的に必須とはいえ2匹目以降は完全に戦力外のムチュール、エレキッド、ブビィ、また今後進化が期待できるとはいえ現環境では前述通りほぼ下位互換となったストライク、さらにイシツブテを下回るCPという本家以上の見掛け倒しであるイワーク(この2体も後に5kmタマゴに格下げ)などのハズレポケモンは多数存在しており、カイロスさんだけが責められるというのもお門違いとも言えた。現在はカイロスさんも5kmタマゴから出現するようになっており、同ランクの中では高個体・即戦力を得やすい部類となっている。
- ジョウトのポケモン実装以降はむし技1が大幅に弱体化してしまったが、新たにインファイトを覚えた個体が出現するようになったためいわくだきと組み合わせて強力なハピナス、バンギラスに有利に戦えるようになった。原作通りの強大なライバルとなると目されていたヘラクロスが北米限定になったというのも国内のカイロサーにとっては追い風と言える。
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関連項目
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