カエルとは、RPG「クロノ・トリガー」に登場する、世界一かっこいいカエルである。
概要
A.D.600・中世の時代の人物で、剣を携えた騎士道精神あふれる人物。
主人公クロノらが中世の時代に訪れた時点では隠遁生活を送っていた身のようで、事件を解決した後はどこかへ行ってしまった。
素性には謎が多いが、その剣の腕に加え、ガルディア王やリーネ王妃とも旧知の仲である事を匂わせる会話など、名のある人物だった事を伺わせる。
主人公クロノらと初めて会うのは中世の時代、森の中の修道院。
魔物によって王妃リーネが誘拐されるものの辛くも救出される・・・と言う本来の歴史に変わり、マールがこの時代に迷い込んでリーネ王妃と間違えられて「救出」されてしまったがために打ち切られてしまった本物のリーネ王妃を救出するため潜入した修道院の中で、同じくリーネ王妃救出にきたクロノらと出会う。(この時点のカエルは別に歴史が変わってしまいそうになっていた事については知らないが)
剣を操り人語を話すものの外見がどう見ても両生類のカエルという事で、蛙が苦手なルッカには敬遠されるも、礼儀正しい物腰に警戒心を解いたルッカが我慢すると言う方向でクロノらと同行することになる。
中世と言う時代が王道のファンタジーに似た時代背景であること、挫折の過去から立ち直り魔を討つストーリー、そして勇気溢れるテーマ曲が合わさって、彼を世界一かっこいいカエルと評するファンは後を絶たない。
カエルの過去
本名はグレン。正真正銘の人間であったが、呪いによってカエルの姿に変えられている。
かつてガルディア王国の騎士団長だった男・サイラスの親友であり、剣の腕だけならばサイラスを凌ぐとも言われていたが、戦いを好まない性格から騎士団長になるのを固辞していた。
長い事戦争状態にあった魔王軍との決着を付けるため、聖剣グランドリオンを手にしたサイラスと共に魔王に挑む。
しかし力及ばず敗北、グランドリオンは折られサイラスは命を落とす。グレンも同じ道を辿るかと思われたが、魔王を前にして動けなくなったグレンを見たビネガーの進言により、命を奪わずカエルに姿を変える魔法をかけて逃がされる。
その後は後悔と自責の念の中で隠遁生活を送っていたが、リーネ王妃が誘拐されたと言う噂を聞いて再び剣を取る。
なおゲーム終盤で、呪いをかけた張本人である魔王と手を組むか否かの選択を迫られる場面がある。
この時パーティメンバーにカエルがいると、魔王との一騎打ちを選ぶ事も出来、この一騎打ちに勝つと魔王は倒れて死ぬ。
この状態でエンディングを迎えると、エンディング中に登場するカエルが人間の姿に戻る。
ゲーム中の性能
剣を操る騎士であるため、クロノと同じ前衛戦士タイプなのだが、水の属性を持つため若干回復系の特技に寄っている。
特技名 | 消費MP | 必要技P | 効果 |
ベロロン | 1 | 初期技 | 味方1人を舐めてHP小回復 |
ベロロン斬り | 2 | 15 | 敵をベロで引き寄せて攻撃 若干威力の強い通常攻撃のようなもの |
★ウォーター | 2 | イベント | 水属性の単体攻撃魔法 |
★ヒール | 3 | 160 | 味方全員のHPを中回復 |
ジャンプ斬り | 4 | 250 | 高く飛び上がり落下の勢いをつけて敵1体に攻撃 |
★ウォータガ | 8 | 400 | 水属性の全体攻撃魔法 |
★ケアルガ | 5 | 600 | 味方一人のHPを大回復 |
かえるおとし | 15 | 1000 | 巨大な蛙を落として敵全体を攻撃 カエル自身のHPが少ないほど威力上昇 |
総合すると、本人のステータスは若干魔力が低い程度で満遍なく伸びるオールラウンダー。
逆に言えば尖った部分を持たない器用貧乏とも言え、終盤は一人のみではかえるおとしをうまく使わないと決定力に欠ける。
HPをうまく調整したときのかえるおとしはとてつもない威力(エイラの似た技の「きょうりゅう」よりも威力倍率が若干高い)で、実質ラストダンジョンの”黒の夢”では割合ダメージ、カウンター行動、即死攻撃のオンパレードのため、HP調整と低HPの維持が非常に簡単。スーパーエーテルが大量にドロップすること、物理攻撃が通りやすいことも含めて、これはスタッフからのかえるおとしを使えというメッセージなのだろう。
武器は若干ややこしくなっており、最強武器である真グランドリオンはセット効果を持つアクセサリの存在もありトップクラスの威力を誇るのだが、イベントアイテムであるため「強くてニューゲーム」で持ち越せない。他キャラが「にじ」や「クライシスアーム」などで最初から無双をする中、2ランクくらい下の「ブレイブソード」でやっていかなければならないのも決定力不足の一因になる(初回プレイ時は関係ないし、序中盤なら十分の火力だが)。ただしどの武器も基本クリティカル率が23%と高めなことや、中盤のノーマルグランドリオン+勇者バッジの組み合わせが3ダンジョン先まで主力になりうるほど強力で、それ以降も魔法生物に2倍ダメージのデーモンキラーと魔力+4でヒールの回復力を上げられるルーンブレイドの使い分けが強力。真グランドリオンがボス戦なしで簡単に手に入ることも相まって、基本的に武器にはかなり恵まれている(クロノには負けるが)。
真価を発揮するのは連携に関わる時。
物理攻撃役も魔法サポート役もどちらもこなせるスタイルの関係上、どのキャラと組んでも大抵単体高威力の連携技がある。相手の最強技を絡めた連携が複数存在するのが特徴で、カエルフレアやあぐらおちぎりは連携によって相手側の火力を損ねることなく、自身の技の火力を上げることができる。
一応魔力が低めである以上、ほぼ同じ効果の魔法で魔力が高いマールのそれと比べれば威力が落ちてしまうが、カエル+他の戦闘キャラの連携技の中では、「やいばのたき」「アイスウィーター」「ひょうが」以外はカエルの魔力を使わないため(ただし相対的威力はともかくこの3つの連携自体は普通に有用)、殆どの場合結構な威力が確保できる。
これは3人技の時も同じ事が言え、3属性の技をミックスする系の技(デルタストームなど)では水をマールに担当させるバージョンに比べて単純に魔力の分ダメージが落ちてしまうが、物理攻撃の3人技は非常に強く3次元アタックはボスのトドメに最適。トリプルアタックやアークインパルスもコストパフォーマンスに優れ、連発すると強力。
回復役としては、HP回復技を複数覚えるカエル・マール・ロボの3者の中ではマールには魔力で劣り、ロボには回復技の性能で劣るため、回復能力も一番低い。それでも中盤でひとりで全体回復を行えることは非常に便利であり、連携では「ダブルケアルガ」「ベロロンキッス」という強力かつ低コストな全体回復連携を使用可能。
強くてニューゲームを繰り返して、シャイニングを持つクロノ・フレアを持つルッカなど、最強魔法を持つキャラに比べれば魔力の底上げをするのは後回しになりがちであり、カエルの魔力がカンストするのは相当後になるが、上記の連携は自身が低魔力でも十分なほどの回復力があり、逆に低魔力のほうがヒールの回復力が少なく、かえるおとしの高威力維持につながったりもする。ロボのようにポテンシャルを引き出すには相当なお膳立てが必要なキャラでなく、レベルを50そこらまで上げただけでほぼ最強クラスのキャラになりうる手軽さもカエルの魅力といえる。
オススメのパーティの組み合わせはクロノとエイラとの組み合わせ。3人とも物理攻撃に優れ、たたかうが安定して強い。カエル、エイラの連携は超低コスト全体回復ベロロンキッス、単体をピンポイントで狙う物理攻撃あぐらおちぎりと攻守共に強力。黒の夢ではハヤブザぎり、かえるおとし、たたかうだけでほとんどAボタン押しっぱなしで戦闘をこなすことが可能。ボス戦もハレーションに対して、かえるおとし、きょうりゅうでカウンター後ベロロンキッスで回復、グランドリオンでエネルギー吸収、ピンポイントで顔面にみだれぎり、3だんキック、ひらいしん、あぐらおちぎり、3次元アタックと非常に黒の夢と相性が良い。黒の夢のボスからハレーションを受けたまま(小回復して)戦闘を終わらせられれば、低HPを維持したままラスボス戦を迎えることもできる。ラスボス戦も相手は複数で、属性攻撃を吸収する敵も交じっていたり、回復行動のためしばらく攻撃を仕掛けてこなくなったりするため、かえるおとし無双である。
関連動画
※注・何につけても大抵かっこよくなってしまうので、用法用量を守ってお使いください。
関連項目
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