カオスエメラルドとは、ソニックシリーズに登場する宝石である。
この記事では、マスターエメラルドなどソニックシリーズに登場する他の宝石についても解説する。
概要
第一作「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」から登場するシリーズのキーアイテムで、「混沌を呼ぶ宝石」と呼ばれる、見た目は拳大の宝石。現在定着した設定では全部で7つ存在しており、色は赤、青、黄色、緑、無色、水色、紫。(必ずしもこの設定どおりに登場するわけではなく、例えば初登場の「ソニック1」では水色を抜いた6個。他にも「ソニック・ザ・ファイターズ」では全部で8個、「ソニックバトル」では一枚絵として登場するエメラルドが全部緑色、「ソニックスピンボール」では全部で16個もあり全部青かった。)
カオスエメラルド一つだけでも莫大なエネルギーを持っており、飛行機やロボットなどの動力源として転用できるが、7つすべてを集めることで絶対的な力を手に入れることができるとされている。また、使用者によっては時間転移・次元転移などの力を引き出すこともできる。これらの特別な力を抜きにしても美しい宝石としての価値も高く、ファング・ザ・スナイパーやルージュ・ザ・バットなどのトレジャーハンターがこの宝石を狙っている。
ゲーム中での扱いは主に「特定の条件で突入できるスペシャルステージを攻略してエメラルドを入手する」パターンと「ストーリー中で自然と手に入れる」パターンに大別される。前者は2Dソニック、後者はアドベンチャーシリーズ系統の作品に多い。ストーリー中でのカオスエメラルドの入手が必須でない前者のパターンでは、カオスエメラルドをすべて集めるとエンディングが変化したり、真のラストステージに挑めるようになる場合がほとんどである。
「ソニックアドベンチャー」で初登場した、チャオの変異体カオスはもともとカオスエメラルドの守り神であり、カオスエメラルドを体内に取り込むことによってより強い姿に進化する。
メディアミックス作品でも、エメラルドの力を世界征服に利用しようとするドクター・エッグマンとそれを阻止するソニックたちとの間で奪い合いが繰り広げられるパターンが多い。(「ソニックX」、「ソニックマニアアドベンチャーズ」など)
ざっくり言ってしまうと「ソニック世界のドラゴンボール(架空の道具)」のようなものだが、カオスエメラルドには7つ集めると願いを叶えてもらえる機能は特にない(しかし、「ソニックX」ではエミーが「7つ集めると願いを叶える事ができる」と発言していた)。
カオスエメラルドを使用する技/能力
シャドウ・ザ・ヘッジホッグのみが扱う技については彼の記事を参照。
スーパー化
初登場は「ソニック・ザ・ヘッジホッグ2」。
主な使用者はソニック、シャドウ、シルバーなど。クラシック時代の作品ではテイルス、ナックルズもスーパー化が可能であったが「ソニックヒーローズ」の頃から「スーパー化できるのはハリネズミの男性のみ」と設定が改められたようだ(「ソニックマニア」はクラシック準拠の作品ということでこの二人に加えてマイティーとレイもスーパー化ができる)。
7つすべてのカオスエメラルドの力を引き出し、黄金に輝く姿に変身する。身体能力が飛躍的に向上し、スピード、パワーが爆発的に強化される一方で体力を激しく消耗するため、長時間この姿を保つことはできない。ゲーム中ではスーパー化すると無敵になってスピードが上がるが、時間経過とともに徐々にリングが1枚づつ減っていき、リングが0枚になるとスーパー化が解除される。真のラスボス戦など、スーパー状態でしか挑めないステージではリングが0枚になるとミスになる。
カオスコントロール
初登場は「ソニックアドベンチャー2」。
主な使用者はシャドウ。カオスエメラルドの力を引き出し、時間の流れを自在にコントロールする。具体的には、周囲の時の流れを遅くして、まるで超高速移動のような動作が可能となる。これによって自身や物体の瞬間移動も行える。カオスエメラルド単体でも瞬間移動が可能だが、複数のカオスエメラルドを使うことにより時間転移や異世界への移動もできるようになる。
もともとはブラックドゥームの固有能力であり、彼の細胞から生み出されたシャドウやシャドウの能力をコピーしたネオメタルソニックが使えるが、ソニックは「見様見真似」でこの技を使っており、更にシルバーもカオスコントロールを使える。
関連宝石
複数作品に登場するもののみ紹介。
マスターエメラルド
初登場は「ソニック・ザ・ヘッジホッグ3」。
浮遊島エンジェルアイランドで護られている巨大な緑色の宝石で、カオスエメラルドのエネルギーが制御不能レベルまで増幅するのを抑えるリミッターとしての力を持つ。この力を引き出せるのはナックルズ族のみであり、現代ではナックルズ族の末裔であるナックルズ・ザ・エキドゥナしかこの力を引き出せない。リミッターとしての機能を使うときには「行うもの 其は七つの混沌 混沌は力 力は心によりて力たり 抑えるもの 其は混沌を統べるもの」という呪文を唱える必要がある。マスターエメラルド自体もカオスエメラルド同様に莫大なエネルギーを持っており、その力で「ソニック&ナックルズ」ではメカソニックが、「ソニックマニアアドベンチャーズ」ではメタルソニックがパワーアップを果たしている。エンジェルアイランドが浮遊する原動力でもあるので、これが無くなると島は地上に落ちてしまう。
ナックルズはエンジェルアイランドでこの宝石を護っているものの、しょっちゅうドクター・エッグマンに奪われている。「ソニックアドベンチャー2」ではエッグマンに奪われそうになったマスターエメラルドをナックルズが粉々に砕いてしまうが、ナックルズいわくマスターエメラルドのかけらを集めればもとに戻せるらしい。
ソルエメラルド
初登場は「ソニックラッシュ」。ざっくり言ってしまえばブレイズの世界のカオスエメラルドで、基本的な性質は同じ。ソルエメラルドを7つ集めると、ブレイズはバーニングブレイズに変身することができる。
ファントムルビー
初登場は「ソニックマニア」。「ソニックフォース」にも登場。
「マニア」ではエンジェルアイランドで見つかった赤い鉱石。登場する作品ごとに一部性質が異なっているが、「本物と変わらない幻(仮想現実)を作り出すことができる」という性質は共通している。「フォース」のインフィニットはエッグマンによって量産された改良型ファントムルビーを胸につけており、ファントムルビーの力を使うことができる。「フォース」においてはエッグマンが改良したファントムルビーで仮想現実を生み出す際に動力源(エネルギー)が必要であり、この点はそれ自体が動力源として動作するカオスエメラルドなどとは真逆である(「マニア」ではファントムルビーの動力源に関する描写はない)。
関連動画
関連静画
関連項目
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