カスタムロボV2とは、ノイズ制作、任天堂発売のアクションRPGである。
前作発売から約1年後の2000年11月10日に、NINTENDO64専用ソフトとして発売された。
2008年2月19日からはバーチャルコンソールにて配信開始されている(値段は1000ポイント)。
概要
「カスタムロボ」の続編。前作を更に上回るボリュームで完成度は非常に高く、後のシリーズも含めてシリーズの最高傑作に挙がる事が多い。
システム面では基本的に前作を踏襲しながらも追加要素は多く、対戦モードでは2on2の対戦が行えるようになった。これにより実質4人対戦が可能となったが、欲を言えばV2の時点で4人同時対戦が可能であったら完成度はより最高であっただろう(4人同時対戦はBRで可能となっている)。
ロボの種類も大幅に増加し、新タイプ(ストライクバニッシャー、バーニングビースト等)、新スタイルが追加(3スタイル⇒5スタイル)され、さらに新パーツも追加され、ますます戦略の幅は広がった。空中ダッシュ中にステルス機能を搭載したロボも登場するようになった。他にも、前作続投のロボはほぼそのままであるものの、パーツの形状(収納・展開時)が前作から大幅にリメイクされ、ロボのフォルムはより複雑なものとなっている。
シナリオモードでは、前作は操作できるのが主人公機だけだったが本作ではパーツ同様複数ロボの所持が可能で、ロボやパーツが大幅に増えた事で攻略の幅も広がった。
物語は前作の「カスタムロボ」から一年後の設定。旅立ち編では、主人公が懸賞で当選したレイⅡをもらうところから物語は始まる。激闘編では旅立ち編のその後の話でいかに高スコアを出すかという内容になっている。更に旅立ち編をクリア後には様々なエリア(バトルフォート、コテージと呼ばれる施設内)でひたすらバトルを繰り返す激闘編が解禁され、ここでのバトルに勝利したり、トロフィーを手に入れることで違法パーツ等の使用も可能になる。
登場人物
V2新登場キャラ
- 主人公
前作の主人公とは違い、懸賞に応募し自力で「レイⅡ」を手に入れて、カスタムロボを始める。友人にも良きライバルにも恵まれるが、友人とライバル達は家に居座るようになり、ユリエには半ば強引に交際させられ(専らアゴに使われる)、女装させられたりとカスタムロボシリーズの主人公の中で際立って悲惨な目に遭っている。
激闘編では、とある事情により女装する場面がある。ユリエやフタバによるとカリン以上のかなりの美少女らしい(ただしフィールド上で表示される姿はモブ少女)。 - フタバ
主人公の妹。幼稚園児。旅立ち編ではお兄ちゃんLOVEのブラコンだったが、激闘編ではユリエと出会ってから一変、ユリエLOVEとなり(女装問題などで)兄への尊敬の眼差しが少なくなる。 - ゲンタ
主人公の友達その1。前作でいえばカリンの立ち位置。出っ歯でちゃっかりしている性格。
性格はジャイアンとスネ夫の良いところを足して2で割ったような感じだが、本作のメインキャラは猪突猛進なぶっ飛んだ人物も多く、見た目とは裏腹にもっぱら常識人な熱血キャラとして主人公をサポートすることが多い。 - タイヘイ
主人公の友達その2。前作でいえばシンイチの立ち位置、いわゆる説明役。見た目はピザぽっちゃりで、
食いしん坊。物語が進むにつれ、ゲンタと共に主人公の家に入り浸り、しまいには朝食を食べたりとどんどん厚かましくなっていく。主人公の母が作ったチョコチップクッキーがお気に入りらしい。納豆はひき割り納豆派で、主人公の家の冷蔵庫から探し出すことも。 - ロボ博士
本名はプロフェッサー・クサマ。V2の世界(地区)のロボステーションの所長。息子にピータロウがいる。
「ワシが使うのにホークとはこれいかに?」「ムハッ!」 - ピータロウ
ロボ博士の息子。激闘編で条件を満たすと、ロボステーションで会うことができる…のだが、その条件が非常に分かりにくい、隠しキャラクター的な扱いである。父親に「カスタムロボがやりたい」と伝えたところ修行を兼ねて渡された、最弱ロボ「ヒヨコロボ(とヒヨコシリーズのパーツ)」を使ってくる。 - タクマ
カスタムロボの塾「タクマ塾」の塾長。カスタムロボにはマジメで強いのに、恋愛に関してはナナセと
両思いなのに進展しない(出来ない)ほど弱い。リア充爆発しろ! - ナナセ
「タクマ塾」女性幹部。クーデレでツンデレ。おっぱい担当。ツンデレなのでタクマとの恋愛が進展しない。劇中では触れられる事は少ないが、スタイル抜群とのこと。
実は、闇組織「ゴライアス」総統ロクドウの一人娘。タクマ塾へは自身の修行とスパイを兼ねて潜入していた(ネタバレの為反転)。激闘編では武者修行の為一時放浪の身となるが、主人公の家に居座るようになる。とあるかなりの美少女の正体を見破った唯一の人物でもある。 - トラジ
「タクマ塾」男性幹部。ネコ目で筋肉質。筋肉馬鹿であることを除けばタクマ塾内で1番のまともキャラ。
タクマとナナセの進展しない仲にやきもきしている。 - ケンゴ
コマンダー3兄弟の長男。タクマ塾に入門していたが、不慮の事故で亡くなってしまう。実は、さらなる実力を
求めて闇組織「ゴライアス」に入団していたが、その間違いに気づき退団しようとして捕らえられていた(ネタバレの為反転)。自分のロボを「ホロセウムの貴公子」とか呼ぶナルシスト。 - ヤイバ
コマンダー3兄弟の次男。兄ケンゴの死がきっかけでダイブが出来なくなる。後に克服するが、最初はショックからか力を制御できず暴走してしまう。ツルギとは双子。激闘編ではユリエLOVEのツルギに対してのツッコミを担当する。 - ツルギ
コマンダー3兄弟の次男。力を求めてタクマ塾へ入門。激闘編ではユリエとのデート権争奪戦がきっかけで主人公やハヤオをライバル視するようになる。
ユリエのこと大好きっ子2号。ユリエに対する思いは次第に強くなり、ユリエの目の前で「自分は美男子で、勉強も運動も料理もできる」とアピールした。現在はユリエのためにキムチ鍋を研究中。主人公が女装した姿で自宅に入る様子を目撃し、主人公を問い詰め、その姿について「結構可愛い」と評した。 - シーザー
フカシの腰巾着のサル。人間ではないのに何故かダイブできる動物その1。フカシとは主人ペットの関係ではなく、どちらかというと師弟の関係。激闘編では扱いが酷いフカシに対して仲間のサルと共に反抗することもあった。時々ダイブ酔いを起こすことがある。 - クレオパトラ
フカシの弟子のイルカ(♀)。人間ではないのに何故かダイブできる動物その2。フカシからカスタムロボによって地上を走る素晴らしさを教えてもらった。
自分がイルカだということを誇りに思っており、フカシに「進化の袋小路に追い込まれた生き物」と侮辱された時は師匠であるにも関わらず(文字通り)お手玉した。 - 偽主人公
主人公と姿形が同じな人物。性格は主人公とは真逆(乱暴で傲慢)。その正体は、ロボ博士が作り出した
自律型のホログラム。主人公の練習目的で作られたが、自我が生まれ脱走した。自分の存在する理由を
求めて、幾度となく主人公と対峙する(ネタバレの為反転)。違法ロボ「レイⅡダーク」を使用する。
前作からの登場キャラ
- チャンピオン(前主人公)
前作の主人公。登場するのは激闘編の最終ステージである、グレートロボカップ決勝戦のみ。前作では一切喋らなかったが、今回は少しだけ喋る。使用するのはもちろん「レイ」。 - シンイチ
チャンピオンの従兄弟。今作から「理論派のシンちゃん」を自称する。 - カリン
チャンピオン、シンイチの幼馴染。特に記述すること無し。 - ユリエ
前作から大きく変わったキャラその1。今作のヒロイン。病気が完治しコマンダーとなったとたんにかなりのおてんばとなった。
どうしてこうなった。また、デート権を獲得するために試合が行われたりと、男子からは人気な模様。ただしそのデートは自分の思い通りに男子を動かすパシられデート。趣味はマスコット作りだが、作るマスコットの外観やセンスはかなり異質で周りの者からは作った人形のモデルを何一つ理解してもらえない。
なお、本作のユリエはSNKの格闘ゲーム「龍虎の拳」シリーズのキャラクターであるユリ・サカザキとは「名前が一文字違い(ユリエ)」「1作目ではか弱い妹で敵にさらわれてしまう」「続編になるとか弱い性格が豹変し勝気になり、戦闘に参加し始める」など、非常に共通点が多く、キャラクターのモデルになっているという声もある。 - マモル
前作から大きく変わったキャラその2。何が変わったってシスコン属性が大爆発。どうして(ry。
ユリエがおてんばになって家出していたことを心配していたが、主人公とユリエがデートしたことでどうでもよくなり主人公に猛反発。本人はポリス隊入隊を目指してすでにカスタムロボを引退しているが、その腕はいまだ健在。
激闘編でゴールドタワーをクリアした際、ポリス隊の最終試験に合格したことが判明する。 - ハヤオ
ユリエのこと大好きっ子1号。今作では前主人公の他に今作主人公、ツルギとユリエ関係でのライバルが増えたため、知識量で差をつけようと努力している。その努力は彼女の趣味をはじめとして好きな科目、ネットで使用するHNなどまで徹底的に調べ上げる。それってストーカー行為じゃ・・・ - フカシ
言わずと知れた「伝説のコマンダー(笑)」。今作でもギャグ要因。今作では弟子として動物をカスタムロボの世界に引き込んだ。人間の友達いないのか?またグレートロボカップ予選で主人公に敗れるなり、まだ終わっていない他の地区予選へ乗り込んで勝ちあがり本選出場を決めている。なお、専用BGMがある。 - リヒト
友達の少ない優等生。その性格はスネ夫そのもの。相変わらず落ちぶれており、裏の世界ではどこから手に入れたのか違法パーツを使用してくる。 - カトレア
カスタムロボの制作をしている大手大企業「ラムダ社」の社長令嬢。絵にかいたようなお嬢様で、髪型はもちろんツインドリル。カリン同様あまり出番がない。 - じいや
カトレアの執事。ロボ博士の練習ホログラム対戦時、ロボ博士は「遠いところへ旅立たれてしまった・・・」と意味深な発言。実は死んだ亡くなられたのかと思いきや、ただの海外旅行で出かけていただけでした。生きてます(ネタバレの為反転)。 - ジェイク
外国人の黒人コマンダー。男だがセクシースタンナー型を使用する。出番少な目。 - ロボキチ
神出鬼没の謎のじいちゃんコマンダー。悪の組織ドレッドの元幹部。専用BGMがある(↓関連動画参照)。ギミックがユニークなホロセウムで勝負を挑んでくる。 - ジロウ
永遠のナンバー2。マモルが引退したため異名を返上することができなくなった。今作でも主人公の
手助けをする。また、今回からレイフォールガン固定を卒業し、他のガンを使うようになった(ただし使用率は圧倒的にレイフォールガンが多い)。
悪の組織
V2新登場キャラ(秘密結社ゴライアス)
今作のシナリオモードから登場した悪の組織だが、実際は前作から活動自体はしていた模様である。ドレッドと比べ、衣装が特徴的(まるで某ライダーのショッ○ー)。
衣装や幹部の名前・姿から忍者をモチーフとしているように見える。
- ロクドウ
ゴライアスの総統。以前病気を患い、自分ではダイブできない。代わりに違法巨大自律機動型ロボ「ジェイムスン」を使用する。
実はナナセの父親。ナナセを送り込んだのも自身の命令によるもの(ネタバレの為反転)。 - ロウガ
ロクドウの側近、ゴライアス幹部。旅立ち編終盤で使用してくる違法パーツフルカスタマイズがとてもいやらしく、人によってはここでかなりの苦戦を強いられる。激闘編終盤では「狼牙迫撃網」という奥義を使う。 - ボロンジ
ロクドウの側近、ゴライアス幹部。ロクドウより高齢であるように見えるが、身体能力はロウガやコテングに引けを取らないほど。 - コテング
ロクドウの側近、ゴライアス最年少幹部。自身の腕に自信があるのか、自らを「天才」と称する。所謂中二病。
前作からの登場キャラ(闇組織ドレッド)
今作にも登場。しかし既に組織は壊滅しており、登場してくるのは激闘編から。旅立ち編には登場しない。
ただし組織の構成員はホムラをはじめ壊滅後ゴライアス入りした者も多く、アジトではモブの戦闘員にも前作のドレッドにいたと思しき人物がちらほら存在する。
- シノノメ
今作ではV2主人公にドレッド総帥としてではなく1人のコマンダーとしてバトルを挑んでくる。負けると自分は旧世代のコマンダーなのかと落ち込む。ドレッドは壊滅状態に近かったが、まだ世界征服を諦めてなかった様子。 - ゴウセツ
おなじみ「荒ぶる鬼神」。どこか抜けているところや、ミナモの尻に敷かれているところ、変装していても語尾が変わらないのも前作通り。そのため、「スズメのくれたつズラ、僕なら大きい方をもらいますね。」と言って口癖をごまかすこともある。 - ミナモ
おなじみ「妖艶の女戦士」。前作から1年経っているが、服装は相変わらず制服姿。
ロボにメイクをする癖も相変わらずで、悪の組織の仕事に飽きたらロボにメイクをする仕事をしようかと考えているらしい。今見たら、ミクがドSでエロかったらこんな感じになるんじゃね? - ホムラ
おなじみ「異端の闇軍師」だが、本作ではゴライアス側に加担し研究を進めていた。その為、唯一旅立ち編にも登場する。
また、ダイブする姿も初披露。ダイブ酔いし易いため酔い止めの薬を使用しなければならない。しかし、急いで奪ってきたものがほとんどで、シーザー用の薬を飲んでしまうこともある。 - スバル
おなじみ「伝説のカマイタチ」。今作では四天王の他3人が活躍(?)しているのにも関わらず、この人だけはそれほど出番なし。どうしても地味な印象しか残らない。スバル(´・ω・`)カワイソス。ただし、激闘編ではシナリオの出番こそ少ないが、四天王では唯一専用のコテージを持っている。
登場ロボ・パーツ
詳細は「カスタムロボシリーズ」を参照。斜体太字はV2からの新登場ロボ・パーツ。
ロボ
V2ではロボのタイプが新しく2種類追加され、12種類となった。また新しいスタイルとしてパワースタイルとジャンパースタイルが追加され、それぞれのタイプで5種類に分かれた。よって特殊な機体を除けば60種類もあるのだが、大抵自分のスタイル合わせた機体を使う事が多いため体感機数は10機くらいである。
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合法ロボ
違法ロボ
ガン
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合法パーツ
違法パーツ
ボム
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合法パーツ
違法パーツ
ポッド
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合法パーツ
違法パーツ
レッグ
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合法パーツ
違法パーツ
関連動画
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
- 7
- 0pt