カセットロン部隊(Decepticon Casettes)とは、トランスフォーマー に登場する架空の部隊。所属はデストロン。デストロンの中ではスパイ活動を主に担当する部隊であるが、メンバーの中には破壊活動を得意とする者もいる。
メンバー
リーダー
情報参謀サウンドウェーブ/Soundwave
声:政宗一成/原語版:フランク・ウェルカー
カセットロンの隊長で900万年前からデストロンに所属していた古参兵。セイバートロンモードはカセットが収納可能な街灯、地球で再生されたあとははラジカセに変形。ラジカセ形態ではウォークマン並に小型化することが可能で、その特技を生かし、データ収集および潜入工作に部下のカセットロンと共に活動する。
常に自分の感情を見せず沈着冷静だが、サイバトロンのカセットボット部隊の隊長”ブロードキャスト”に対してはライバル心をむき出しにしており、彼の部下”カセットボット”を自分の配下にしようと企んでいる。
航空参謀スタースクリームとは対照的に、メガトロンの命令を忠実に聞き、メガトロンからは素直に評価されることが多い。しかし、「メガトロン様」と言っておきながら、会話する際はタメ口で話すことが多く、メガトロンもその喋り方を気にしている節がないなど、両者の関係には謎が多い。また、「ザ・ムービー」では作戦の撤退途中にメガトロンが破棄されるものの彼はそれを引き止めようとせず、リーダーの立候補戦で彼自らも名乗りを挙げたが、メガトロンがガルバトロンとなって帰ってきた際には素直に帰順。サイクロナスと共にガルバトロンの忠実な部下として働いていた。
「ザ☆ヘッドマスターズ」では北極でブロードキャストと決闘するものの相討ちとなってブロードキャストと同時に戦死。しかし、部下達が残骸を回収し、彼はスコルポノックが携えてきたマスター星の技術により”サウンドブラスター”にパワーアップ、復活する。
弱点は特になく、一戦闘員としては標準的な能力である。しいて弱点を上げるとするならば、メガトロンとスタースクリームの指導権争いに巻き込まれて被害を被ることが多いという「運の悪さ」であろう。
情報参謀サウンドブラスター/Soundbluster
声:政宗一成
”サウンドウェーブ”がパワーアップした形態。カセットロンの収納量が増え、変形もダブルカセットデッキである。しかし独特の声質は改善されず、新加入のダブルスパイ”カウンターパンチ”(本陣営はサイバトロンでありスペースパンチが本名)により大帝の命令で潜入・スパイ活動の任を降ろされHM中盤では空気になっている(任を降ろされた後は偵察活動を主にしている)。元々はガルバトロンの忠実な部下であったが、スコルポノックが台頭するとそれに従っている。
テレビマガジン漫画版には最終回に登場。スパイク一家を人質にクロームドームにデストロンへの帰順を要求するが、ダニエルの活躍で人質を奪い返され、クロームドームの攻撃ではるか彼方に飛ばされる。その後、立体映像として「超神マスターフォース」にも登場している(1コマのみ)。
カセットロン部隊のメンバー
アニメG1初代、イジェークト!
特殊破壊兵フレンジー/Frenzy
声:城山知馨夫、鈴木勝美(未放送分)、掛川裕彦(HM)/原語版:フランク・ウェルカー
デストロンのバンブルポジでもあるカセットロンのアイドル。人型で色は紫。カセットに変形。生意気な性格でメガトロンを「ボス」と呼んでいる。ダイノボットの”スラージ”との交戦が、映画スタジオの恐竜人形をダイノボットと間違えるほどのトラウマになっている。両手をハンマーアームに変形させ人工地震を起こすことが可能。 メガトロンに対する忠誠心は高く、サウンドウェーブとは別行動を取ってメガトロンの下で働いていることも多い。
特殊破壊兵ランブル/Rumble
声:難波圭一、長島雄一(未放送分)、山口健(ムービー)/原語版:フランク・ウェルカー
フレンジー同様人型で瓜二つの姿だが色は赤と黒。喧嘩っ早い性格ではあるが、作中ではフレンジーの陰に隠れて空気となっている。「ザ・ムービー」ではランブルが(フレンジーの彩色ミスで)二人出ている。
諜報破壊兵ジャガー/Ravage
声:島香裕(台詞)、フランク・ウェルカー(鳴き声、原語版流用)、江原正士(HM)
追跡・スパイ活動を行う黒いジャガー型のカセットロン。スパイクを相手にすると何故か負けてしまうが(アメリカでの放送倫理基準が原因で、人間の殺傷を描くことが禁じられている)、作戦遂行率は非常に高い。それでも本物のピューマにまで負けそうになって最後はミサイルを使うという姑息な手を使ったことも……。後にプレダコンタイプにリフォーマットされ1985年の400万年前に送られるが作戦行動中に戦死。
空中攻撃兵コンドル/Laserbeak
声:フランク・ウェルカー(原語版流用)、山口健(HM)
空中偵察・スパイ活動を主な任務にするコンドル型のカセットロン。優れた機動性と戦法によりニコニコ動画の一部のファンでは「デストロンで最強のメンバー」と呼ばれメガトロンにも信頼されている。コンドルに対抗できるサイバトロンは確認できる限りプロール、ストリーク、ハウンドのみである。 また、スパイとしての能力も優秀で、サイバトロンの基地(テレトラン1、ムーンベースなど)に易々と進入してはサイバトロンの作戦の一部始終を盗み見していた(サイバトロン基地があまりにもザル警備であることが原因でもあるが・・・)。 タグ「コンドル最強伝説」も参照。
空中攻撃兵バズソー/Buzzsaw
声:フランク・ウェルカー(原語版流用)
コンドルと瓜二つだがカラーは黄色。作中の出番はきわめて少ない。
2010メンバー、イジェークト!
偵察兵ラットバット/Ratbat
声:城山知馨夫、山口健(HM4話)、大塚芳忠(HM17話)/原語版:フランク・ウェルカー
コウモリ型のカセットロン。コンドルとともに偵察などを行う。
マーベルコミック版ではレーザーウェーブの失踪後、デストロンのリーダーを務めた。
破壊工作兵オーバーキル/Overkill
「戦え! 超ロボット生命体トランスフォーマー2010」の第26話「原始の呼び声」のみに登場したティラノサウルス型カセットロン。漫画版「トランスフォーマー ザ☆ヘッドマスターズ」最終話ではスラッグフェストとともにスパイク一家を人質にとることに成功するが、ダニエルの活躍で倒された。
情報伝達兵スラッグフェスト/Slugfest
オーバーキル同様、「原始の呼び声」のみに登場したステゴサウルス型のカセットロン。
自分に関係する会話をすべて悪口だと思い込み、襲い掛かってくる迷惑な奴。
活躍はコミックやキスぷれをご覧いただこう!!
翻訳兵スクォークトーク/Squawktalk
玩具のみの鳥型カセットロン。約6800種類の言語を知るが、無駄話ばかりする為に他のデストロンからは嫌われている。
尋問兵ビーストボックス/Beastbox
玩具のみのゴリラ型カセットロン。かなりの乱暴者で、尋問ではなく拷問を行うことが多い。
翻訳尋問兵士スクォークボックス/SquawkBox
スクォークトークとビーストボックスが合体した人型カセットロン。
玩具は日本では通販のみの販売だった。
医者グリッド
声 - 鹿野優以
『トランスフォーマー キスぷれ』に登場。声優の鹿野優以が基本設定を考案した。
ジャガー型のカセットロンで、さまざまな医学に精通している。
負傷した者は敵味方問わず治療を行う為、メガトロンの怒りを買い、両腕を切断されそうになるが、
他のデストロンが恩赦を求めたことにより難を逃れた。ちなみにサイバトロンとデストロンの善悪関係が逆転した 「シャッタードグラス」においては正義のジャガーとしてこのカラーが登場。
潜伏工作員フリップサイズ/Flipsides
玩具のみ。サイバトロンのカセットボットの一員。情熱的な性格で仲間からの信頼も厚い。
本人も知らないがその正体はデストロンのスリーパー・エージェント。
時限プログラムによりデストロンに豹変する運命にある。
コバルトセントリー
青い装甲を持つデストロン秘密警察の公安部隊。e-HOBBY限定玩具。
強制執行官ハウルバック/Howlback
ジャガー型のカセットロン、女性。妥協を許さない厳しい性格。
デストロンの支配地域において秩序を乱す住民を逮捕し、処刑する権限が与えられている。
情報統制官ガーボイル/Garboil
コンドル型のカセットロン。デストロン兵士の個人情報をすべて知り、彼らの思惑や裏切り行為を監視している。
そして、彼らの中から悪のエリートに相応しい者を抜粋するのが仕事。
デストロンの支配地域では反抗を許さず、恐怖と情報操作によって支配下のものを抑圧する。
玩具として
玩具としては、ラジカセと言うロボットアニメとしては非常に珍しい形態に変形し、劇中でもその特徴を生かして活躍したこと、また、変形後が1分の1(つまり本物とほぼ同じ大きさ)であり、非常にリアルに存在感を感じることが出来るため、トランスフォーマー玩具の中でも屈指の人気であった。 また、メガトロン共々ミクロチェンジ出身の玩具である。
なお、メガトロンとサウンドウェーブ(+カセットロン部隊)以外のデストロンはほとんどダイアクロン出身であり、メガトロンとサウンドウェーブ、そしてサウンドウェーブに並ぶ忠臣レーザーウェーブ(トイコー社・超激変電子ロボ)、三体合体してカメラに変形するリフレクターは、共にデストロンの中では(玩具の面では)少数派であり、変形後の形態が1分の1になると言う特徴がある。
関連動画
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
- トランスフォーマー
- デストロン
- サウンドウェーブ
- メガトロン
- トランスフォーマー サウンドブラスター TFC-18(商品記事)
- トランスフォーマー TFアンコール19 カセット大作戦 vol.1(商品記事)
- トランスフォーマー TFアンコール17 カセット大作戦 vol.2(商品記事)
- トランスフォーマー TFアンコール19 カセット大作戦 vol.3 (商品記事)
- トランスフォーマーの関連項目の一覧
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