カタールGP(MotoGP)単語

カタールグランプリモトジーピー
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カタールGP(MotoGP)とは、カタールで行われるMotoGPのことである。
 

略歴

2004年からカタールGPがロサイル・インターナショナルサーキットで開催されるようになった。

2004年2005年10月間に行われ、気温39度~40度・路面温度45度~51度の凄まじい環境MotoGPクラス決勝が行われた。

2006年4月間に行い、気温26度・路面温度41度でMotoGPクラス決勝を行った。2007年3月間に行い、気温29度・路面温度45度でMotoGPクラス決勝を行った。ちなみに、2007年になって初めてMotoGPの開幕戦になった。

2008年からはナイトレースで行われるようになった。ナイトレースが行われるのはMotoGP歴史上初めてのことだった。

2008年からのカタールGPは、3月または4月の開幕戦としてナイトレースの形式で行われることが定着している。

2020年コロナ禍があり、MotoGPクラスのみが中止となり、Moto2クラスMoto3クラスのみが開催された。
 

過去の優勝者

カタールGPの優勝者は、英語版Wikipediaexitにて記録されている。 
  

無料公式動画

ロサイル・インターナショナルサーキットで開催されたカタールGPの無料公式動画は次の通り。
 

2007年

アクションクリップexit
MotoGPクラス決勝の一部exit
 

2008年

開幕前煽りexit
パドックガールズexit
アクションクリップexit
アフターザフラッグexit
 

2009年

開幕前煽りexit
パドックガールズexit
アクションクリップexit
インタビュー ホルヘ・ロレンソexit
インタビュー ケーシー・ストーナーexit
インタビュー ヴァレンティーノ・ロッシexit
MotoGPクラス総集編exit
アフターザフラッグexit
 

2010年

開幕前煽りexit
パドックガールズexit
podcastexit
インタビュー ホルヘ・ロレンソexit
インタビュー ヴァレンティーノ・ロッシexit
インタビュー アンドレア・ドヴィツィオーゾexit
MotoGPクラス総集編exit
アフターザフラッグexit
 

2011年

パドックガールズexit
インタビュー ホルヘ・ロレンソexit
インタビュー ケーシー・ストーナーexit
インタビュー ダニ・ペドロサexit
podcastexit
MotoGPクラス総集編exit
アフターザフラッグexit
カメラマンが見たカタールGPexit
 

2012年

開催地紹介ビデオexit
パドックガールズexit
Hondaライダープレビューexit
Yamahaライダープレビューexit
Ducatiライダープレビューexit
Honda技術者プレビューexit
Yamaha技術者プレビューexit
Ducati技術者プレビューexit
Honda走行オンボード画像exit
Yamaha走行オンボード画像exit
Ducati走行オンボード画像exit
インタビュー ケーシー・ストーナーexit
インタビュー ダニ・ペドロサexit
インタビュー ホルヘ・ロレンソexit
Honda in actionexit 
Yamaha in actionexit 
Ducati in actionexit 
podcastexit
MotoGPクラス総集編exit
 

2013年

開幕前煽りexit
パドックガールズexit
開催地紹介ビデオexit
コース紹介 その1exit
コース紹介 その2exit
Hondaライダープレビューexit
Yamahaライダープレビューexit
Ducatiライダープレビューexit
Honda技術者プレビューexit
Yamaha技術者プレビューexit
Ducati技術者プレビューexit
Honda走行オンボード画像exit
Yamaha走行オンボード画像exit
Ducati走行オンボード画像exit
Moto3クラス勝者インタビュー ルイス・サロムexit
Moto2クラス勝者インタビュー ポル・エスパルガロexit
MotoGPクラス勝者インタビュー ホルヘ・ロレンソexit
Moto3 best actionexit
Moto2 best actionexit
MotoGPクラスpodcastexit
転倒集exit
追い抜きシーン集exit
スローモーション集exit
MotoGPクラススタートオンボード画像exit
Honda in actionexit 
Yamaha in actionexit 
Ducati in actionexit 
MotoGPクラス総集編exit
アフターザフラッグexit
A sideways glanceexit
 

2014年

開幕前煽りexit
パドックガールズexit
Hondaライダープレビューexit
Yamahaライダープレビューexit
Ducatiライダープレビューexit
Honda技術者プレビューexit
Yamaha技術者プレビューexit
Ducati技術者プレビューexit
Honda走行オンボード画像exit
Yamaha走行オンボード画像exit
Ducati走行オンボード画像exit
Moto3クラス勝者インタビュー ジャック・ミラーexit
Moto2クラス勝者インタビュー ティト・ラバトexit
MotoGPクラス勝者インタビュー マルク・マルケスexit
best actionexit 
転倒集exit
追い抜きシーン集exit
スローモーション集exit
Honda in actionexit 
Yamaha in actionexit 
Ducati in actionexit 
MotoGPクラス総集編exit
アフターザフラッグexit
 

2015年

パドックガールズexit
Hondaライダープレビューexit
Yamahaライダープレビューexit
Ducatiライダープレビューexit
Apriliaライダープレビューexit
Honda技術者プレビューexit
Yamaha技術者プレビューexit
Ducati技術者プレビューexit
Suzuki技術者プレビューexit
Aprilia技術者プレビューexit
Honda走行オンボード画像exit
Yamaha走行オンボード画像exit
Ducati走行オンボード画像exit
ディラン・グレイ走行オンボード画像exit
Moto3クラス勝者インタビュー アレクシ・マスブーexit
Moto2クラス勝者インタビュー ヨナス・フォルガーexit
MotoGPクラス勝者インタビュー ヴァレンティーノ・ロッシexit
Best Actionexit
転倒集exit
追い抜きシーン集exit
Honda in actionexit
Yamaha in actionexit
Ducati in actionexit
Suzuki in actionexit
Aprilia in actionexit
MotoGPクラス総集編exit
MotoGPクラス決勝exit
アフターザフラッグexit
GoPro Behind the Scenesexit
 

2016年

開幕前煽りexit
パドックガールズexit
Hondaライダープレビューexit
Yamahaライダープレビューexit
Ducatiライダープレビューexit
Suzukiライダープレビューexit
Apriliaライダープレビューexit
Honda技術者プレビューexit
Yamaha技術者プレビューexit
Ducati技術者プレビューexit
Suzuki技術者プレビューexit
Aprilia技術者プレビューexit
Honda走行オンボード画像exit
Yamaha走行オンボード画像exit
Suzuki走行オンボード画像exit
Moto3クラス勝者インタビュー ニッコロ・アントネッリexit
Moto2クラス勝者インタビュー トーマス・ルティexit
MotoGPクラス勝者インタビュー ホルヘ・ロレンソexit
Action from the #QatarGPexit
転倒集exit
追い抜きシーン集exit
Honda in actionexit
Yamaha in actionexit
Ducati in actionexit
Suzuki in actionexit
Aprilia in actionexit
MotoGPクラス総集編exit
アフターザフラッグexit
Off-Trackexit
 

2017年

パドックガールズexit
Hondaプレビューexit
Yamahaプレビューexit
Ducatiプレビューexit
Suzukiプレビューexit
Apriliaプレビューexit
KTMプレビューexit
Honda走行オンボード画像exit
Yamaha走行オンボード画像exit
Suzuki走行オンボード画像exit
ディラン・グレイ走行オンボード画像exit
Moto3クラス勝者インタビュー ジョアン・ミルexit
Moto2クラス勝者インタビュー フランコ・モルビデリexit
MotoGPクラス勝者インタビュー マーヴェリック・ヴィニャーレスexit
All of the Best actionexit
転倒集exit
追い抜きシーン集exit
Honda in actionexit
Yamaha in actionexit
Ducati in actionexit
Suzuki in actionexit
Aprilia in actionexit
KTM in actionexit
MotoGPクラス総集編exit
ヴァレンティーノ・ロッシがサーキット近くの射撃場を訪問exit
記者会見exit
Missing the Apexexit
 

2018年

Hondaプレビューexit
Yamahaプレビューexit
Ducatiプレビューexit
Suzukiプレビューexit
Apriliaプレビューexit
KTMプレビューexit
Honda走行オンボード画像exit
Yamaha走行オンボード画像exit
Ducati走行オンボード画像exit
Suzuki走行オンボード画像exit
Aprilia走行オンボード画像exit
サイモン・クラファー走行オンボード画像exit
Moto3クラス勝者インタビュー ホルヘ・マルティンexit
Moto2クラス勝者インタビュー フランチェスコ・バニャイアexit
MotoGPクラス勝者インタビュー アンドレア・ドヴィツィオーゾexit
All of the Best actionexit
Honda in actionexit
Yamaha in actionexit
Ducati in actionexit
Suzuki in actionexit
Aprilia in actionexit
KTM in actionexit
MotoGPクラス総集編exit
アフターザフラッグexit
Missing the Apexexit
 

2019年

開幕前煽りexit
Hondaプレビューexit
Apriliaプレビューexit
Honda走行オンボード画像exit
All of the Best actionexit
Honda in actionexit
Yamaha in actionexit
Ducati in actionexit
Suzuki in actionexit
Aprilia in actionexit
KTM in actionexit
アフターザフラッグexit
MotoGPクラス総集編exit
5つの瞬間 Moto2クラス、Moto3クラスexit
Moto3クラスハイライトexit
Moto2クラスハイライトexit
MotoGPクラスハイライトexit
 

2020年

練習走行exit
予選exit
5つの瞬間 Moto2クラス、Moto3クラスexit
長島哲太がMoto2クラスで優勝exit

 

Twitter

カタールGPが開催された時期のMotoGP公式Twitter検索するリンクは、次の通りである。

ナイトレース(2008年から2017年まで)

2008年から2017年まで、MotoGPの3クラス全てをナイトレースで開催していた。
 

照明

特有の資を発揮し、1,000本の照明を立て、540万ワットの明るさを確保した。サッカースタジアム70個分の照明というのがロサイルナイトレースの宣伝文句である(記事1exit記事2exit記事3exit)。

にぽっかりとサーキットが浮かび上がり、マシンキラキラき、幻想的で美しい

こちらexitオンボード動画を見ても、数々の照明が鮮やかにを放っていることが分かる。

いつもの間のレースと違う点は、路面に映るライダーの様子である。間のレースなら太陽一の照明だから、一方向に伸びるだけが濃く発生する。ところがロサイルのナイトレースでは、2ヶ所以上の照明によって2つ以上のが薄く発生する。

ライダーというのは「走っているときは後ろを振り返るな」と教育されているものであり、レース中もあまり後ろを振り返らない。自分の後ろに他のライダーが迫っていることは、路面に映るを確認することで認識する。そのが、いつもと違う。ライダーは少し戸惑うことになる。

2017年ルーキーとしてカタールGPに臨んだ佐々木は、「路面のを見て『インからかに抜かれた!』と警したらそのは自分のだった」というコメントを残している(ライディンスポーツ2017年6月113ページ)。


ちなみに、この照明設備を製造したのは、アメリカ合衆国ムスコexitというスポーツ照明製造企業である(記事1exit記事2exit記事3exit)。また、全ての照明LEDに変更することが2019年に発表された(記事exit)。
 

夜露が発生する

2008年から2017年までの各クラスレース開始時刻を記すと、次のようになる。軽量級は125ccクラスMoto3クラス、中量級は250ccクラスMoto2クラス、重量級はMotoGPクラスである。

 

軽量級決勝 中量級決勝 重量級決勝
2008年 20時01分 21時16分 23時01分
2009年 20時01分 21時56分 21時01分
2010年 20時01分 21時16分 23時01分
2011年 19時01分 20時16分 22時01分
2012年 19時03分 20時22分 22時01分
2013年 19時02分 20時22分 22時01分
2014年 19時01分 20時21分 22時01分
2015年 18時02分 19時21分 21時01分
2016年 18時01分 19時21分 21時01分
2017年 18時01分 19時21分 21時45分


年を重ねるごとにレース開始時刻がまっている。

サーキットに近く、になると湿度が上がって蒸し暑くなり、路面に露が発生する。すると、転倒者が増えてしまうことがわかってきた。そこで露を回避するため、レース開始時刻をめる措置がとられた。
 

路面温度が下がっていく

時刻が進むにつれて気温と路面温度が下がっていくという、通常のレースとは逆の現が起きるので、タイヤメーカーなどのメカニックたちは戸惑いやすい。
 

体調管理が難しい

ライダーたちは体調管理にも気を遣う。いつものヨーロッパ外のレースならを覚ましてホテル食事してからサーキットに行き、日が暮れるまで忙しく作業して、夕方にホテルへ帰って食事して、めに就寝する。

しかしロサイルのナイトレースは違う。

22時まで走行し、それからチームメカニックと打ち合わせして、ジャーナリストの質問に答える。ホテルに辿り着くのは深夜1時~2時となり、レストランなど開いていない。を覚ますのは11時ぐらいであり、もうホテルレストラン朝食提供してくれない。ホテルレストラン食事するのが難しく、どこかで食べものを買い込んでそれを食べるしかない。

MotoGPの最大排気量クラスの各チームはホスピタリティという料理人集団を抱えていて、美味しいご飯を作ってくれる。画像検索すると素晴らしい御馳走exitがいくつもヒットする。ところが彼らはヨーロッパ以外のレースには帯同してくれない。頼みの綱のホスピタリティもなく、エネルギーバーexitバナナをかじる生活になる。

いつもは明るいうちに作業するのだが、ロサイルでは11時に起きてから18時程度まで何もしないで待たねばならない。集中を保つのが難しいという。

さらに大変なのが技術者達で、に予選が行われたあと、データを全て調べ、マシンを整備する。結局明け方まで作業することになり、全に逆転の生活になってしまう。ヤマハワークス中島監督2008年に「予選が終わるのが真夜12時。そこから仕事をするので翌5時とか8時まで作業することになる。すごく大変です」とっている。


※この項の資料・・・記事1exit記事2exit
 

4日間にわたってレースを行う

MotoGPの3クラス全てをナイトレースで行うので、練習走行や予選もナイトレースで行う必要がある。

カタール3月の日時刻は17時50分頃なので、18時になってやっとレーススケジュールが始まる。人間のほとんどが生活に慣れないので24時まで走行するのが限界である。

18時から24時6時間にレーススケジュールをギチギチに詰め込むか、あるいは練習走行の時間を減らしてしまうか、どちらかだった。

2008年から2010年までは各クラス練習走行を減らして・土・日の3日間でレースを行っていた。しかし、これでは各チームから「練習走行が少なすぎる」と文句が出た。

このため、2011年からは木・・土・日の4日間に渡ってレースを行うことにした。こんな措置をとるのはカタールGPだけである。
 

カタールやドルナはナイトレースを開催したがっている

3月カタールの最高気温が26度程度で、間のレースを行う事に何ら不都合がないのだが、「ナイトレースだと見栄えが良く、カタールイメージにとって望ましい」ということでナイトレースが続けられることになった。

MotoGP運営者であるドルナにとってもナイトレースは大歓迎である。ナイトレースにすれば、ヨーロッパゴールデンタイムMotoGPを放送することができる。

MotoGP視聴者の数が多い中央ヨーロッパ時間諸カタールの時差は、中央ヨーロッパ時間諸サマータイムに入っていないのなら2時間で、中央ヨーロッパ時間諸サマータイムに入っているのなら1時間である。カタールサマータイムを導入していないが、ヨーロッパ2021年まで「3月最終週日曜日から10月最終日曜日まで時刻を1時間めるサマータイム」を導入していた[1]


2021年以前において3月最終週日曜日より前に開催したカタールGPは、サマータイムを受けない。また、2022年以降のカタールGPはヨーロッパサマータイム止する中で行われる。それらの場合は次のようになる。

西ヨーロッパ時間exitの諸
イギリスポルトガルなど
中央ヨーロッパ時間exitの諸
スペインイタリアなど
サーキット23時決勝開始 20時決勝開始 21時決勝開始
サーキット22時決勝開始 19時決勝開始 20時決勝開始
サーキット21時決勝開始 18時決勝開始 19時決勝開始
サーキット20時決勝開始 17時決勝開始 18時決勝開始
サーキット19時決勝開始 16時決勝開始 17時決勝開始
サーキット18時決勝開始 15時決勝開始 16時決勝開始



2021年以前において3月最終週日曜日以降に開催したカタールGPは、サマータイムを受ける。この場合は次のようになる。

西ヨーロッパ時間exitの諸
イギリスポルトガルなど
中央ヨーロッパ時間exitの諸
スペインイタリアなど
サーキット23時決勝開始 21時決勝開始 22時決勝開始
サーキット22時決勝開始 20時決勝開始 21時決勝開始
サーキット21時決勝開始 19時決勝開始 20時決勝開始
サーキット20時決勝開始 18時決勝開始 19時決勝開始
サーキット19時決勝開始 17時決勝開始 18時決勝開始
サーキット18時決勝開始 16時決勝開始 17時決勝開始




最も視聴者数が多い19~22時の時間帯をゴールデンタイムという。ゴールデンタイムは数多くのスポンサーが集まるのでテレビ局払いが良くなる。ゴールデンタイムに最大排気量クラス決勝を放送できて、ヨーロッパテレビ局への放映権売却収入が増えて、ドルナの首はホクホク顔になるというわけである。

2017年の共同記者会見ヴァレンティーノ・ロッシホルヘ・ロレンソは口をえて「運営がナイトレースをやりたがっている」とっている。

ちなみに最大排気量クラス決勝を西ヨーロッパ時間諸中央ヨーロッパ時間諸ゴールデンタイムに放送することができるのは、ロサイル・インターナショナルサーキットで行われるカタールGPと、サーキットオブジアメリカズで行われるアメリカズGPと、アウトドローモ・テルマスデリオオンドで行われるアルゼンチンGPの3つに限られる。
 

雨に弱い

カタール首都ドーハは年間降量75mmで、滅多にが降らない。ちなみに東京の年間降量は1,500mmである(資料1exit資料2exit)。

そのため、かつて2016年までは、タイヤメーカーレインタイヤを持ち込んでいないほどだった。

しかしながら、そんな土地でも、10年に1度ほどの確率が降ってしまうようである。が降ってしまうとライダー催者も大慌てになるハプニングレースになってしまう。

が降ると濡れた路面が乱反射してライダーを惑わせてしまい極めて危険」と信じられていたため、2017年まで「が降って路面が濡れたらレース中止」というのが則だった。


2009年4月12日(日)の125ccクラス決勝の3周にいきなりが降り出し、わずか4周でレース成立となった。この125ccレースハーフポイントレースとなり、ライダー達には本来与えられるポイントの半分だけが与えられた。1位ライダーには本来の25ポイントを半分にして12.5ポイントが与えられた。

が止んだ後に行われた250ccクラスは13周でレースが終わり、通常通りのポイントが与えられる普通レースとなった。しかし、MotoGPクラス決勝の直前にまたが降って路面が濡れ、MotoGPクラス決勝のみ翌日月曜日に順延した(記事exit)。

2017年3月25日(土)の夕方にが降って路面が濡れてしまい、そのまま日が暮れてしまった。予選が始まる時刻になるとが止んだが、日差しがないのでいったん濡れた路面がなかなかかない。しかも排のことを全く考えていないサーキットであるらしく、コースの人工芝やグラベルの下にが溜まり、そこからがじわじわと湧き出てコースの中にどんどん進入してくる。作業員が必死にかきだしてもキリがなく(動画exit)、どんどんが溢れてくる。排設備が備されているサーキットでは考えられないようなが展開された。結局、この日の予選は全クラスで中止になった。

2017年3月26日(日)のMotoGPクラス決勝の直前にもパラパラが降ってしまった。この時点における本サーキットのナイトレースでは「路面が濡れたら即レース中止」と決まっていたので、もが非常に神経質になる。スタート前のウォームアップラップを2周(いつもは1周)行って路面がいていることを慎重に確かめるなど、異例の進行となった。
 

半分デイレース、半分ナイトレース(2018年以降)

Moto3クラスMoto2クラスがデイレース間のレース)、MotoGPクラスがナイトレースという形式になったのが2018年である。
 

2018年

2018年の開催は次の通りだった。

Moto3クラス決勝 16時00分開始 16時40分頃終了
moto2クラス決勝 17時20分開始 18時00分頃終了 夕暮れ
MotoGPクラス決勝 19時00分開始 19時40分頃終了


MotoGPクラスだけはナイトレースにして、その他のクラスはデイレースにする。「ナイトレースにすると希少性があって好ましい」というカタール側の意向もむことができるし、「露が増えるのでデイレースが多い方がいい」というライダーたちの要望にも応えられる。

ドルナにとっては放送時間がヨーロッパゴールデンタイムから僅かに外れてしまい、少し不満だった。2018年サマータイムに入る前の3月18日に決勝が行われたので、現地時間19時開始なら西ヨーロッパ時間諸16時開始になり、中央ヨーロッパ時間諸17時開始になる。

最近は便利なもので、Googleで「ドーハ 日没exit」と検索するだけでその日の日時刻が分かる。2018年3月18日の日時刻は17時44分だった。つまり、Moto2クラスは決勝レースの最中に日を迎えたのである。正確に言うと残り8周の時点で日時刻になった。
 

開始の様子の動画 終了の様子の動画
Moto3クラス決勝 明るいexit 明るいexit
Moto2クラス決勝 明るいexit 暗いexit
MotoGPクラス決勝 暗いexit 暗いexit



に祟られたとき、「濡れた路面が照明で乱反射」という状況を経験することになる一のクラスMotoGPクラスである。このため、2017年3月3日カタールテスト最終日に、を路面にまいてライダーに走ってもらった。

砂漠の国重品なのだが惜しげもなく路面に放した(画像exit)。じゃんじゃんホースでまいた(画像exit)。その上をライダーが走った(動画exit)。

ライダーたちの感想は「確かにが反射するが、まあ、なんとかなるでしょう」「大丈夫」といった反応がほとんどで(記事exit)、これでMotoGPクラス雨天決行となる見通しが立った。
 

2019年 MotoGPクラスの開催時刻で揉める

2019年ヨーロッパサマータイムに入る前の3月10日に行われた。この年はMotoGPクラスの決勝が20時に始まるような進行となった。これだと西ヨーロッパ時間諸17時開始になり、中央ヨーロッパ時間諸18時開始になるので、ゴールデンタイムに近くなる。

2018年と同じく現地時間19時開始が良い。現地時間20時開始だと露が増えてしまって危ない」とホルヘ・ロレンソ抗議して(記事1exit記事2exit記事3exit)、多くのライダーが同調し(記事exit)、ドルナCEOのカルメロエスペレータも同意するようなことを言っていたが(記事exit)、やっぱり現地時間20時開始となってしまった。
 

2020年

ライダー達の抗議が実り、2020年の当初の予定は、MotoGPクラスの決勝が現地時間18時に開始することになった(記事exit)。

コロナ禍MotoGPクラスのみが中止され、Moto2クラスMoto3クラスだけが開催され、Moto2クラスメインイベントとなった。Moto2クラスの決勝開始時刻は、現地時間18時だった。サマータイムの始まる前の3月8日に行われたので、西ヨーロッパ時間諸15時開始になり、中央ヨーロッパ時間諸16時開始になった。
 

2022年以降向けの資料

2022年以降はヨーロッパサマータイム止する。2022年以降にカタールGPの開催時刻で揉めることがあったら、次の表をみて状況を確認しよう。
 

西ヨーロッパ時間exitの諸
イギリスポルトガルなど
中央ヨーロッパ時間exitの諸
スペインイタリアなど
サーキット23時決勝開始 20時決勝開始 21時決勝開始
サーキット22時決勝開始 19時決勝開始 20時決勝開始
サーキット21時決勝開始 18時決勝開始 19時決勝開始
サーキット20時決勝開始 17時決勝開始 18時決勝開始
サーキット19時決勝開始 16時決勝開始 17時決勝開始
サーキット18時決勝開始 15時決勝開始 16時決勝開始

 

開幕戦の記念撮影

2007年からカタールGPが開幕戦を飾るようになっている。

開幕戦なので記念撮が行われる。日本学校卒業アルバムみたいな写真を撮るし(画像exit)、サーキット内の仮設スタジオバイクを持ち込んで格好いい映像を撮ることも行う(動画exit)。

2011年exit2014年exit2016年exit2017年exitビデオは格好いい。ラーメン屋ポーズexitが多い。

2018年ビデオこれexitセンス動画に仕上がっている。exitを持ち込んで撮したのか・・・
 

開催国紹介

開催地紹介ビデオ

2012年以前にドルナが作成した開催地紹介ビデオこちらexitである。

動画の中には、カタールナショナルフラッグであるカタール航空exit飛行機が登場する。産持ち企業らしく、常に最新の航空機を買いあさっており、安全性が高い。機内サービスも非常に充実しており、世界中の航空会社の中でも最高峰の格付けを誇る。

動画の中に、首都ドーハのこの場所exitにあるスーク・ワキーフが出てくる。スークとは、アラビア語市場(いちば)という意味である。

動画の中に、首都ドーハのこの場所exitにある真珠記念碑exitが出てくる。夜は綺麗にライトアップされるexit

動画の中に、首都ドーハのこの場所exitにある「ドーハの水瓶exit」が出てくる。夜は綺麗にライトアップされるexit

動画の最後に、左腕にを乗せた人が出てくる。カタールを初めとした湾岸諸国では狩り人気スポーツで、先ほど述べたスーク・ワキーフにも狩り専門の店がある。
 

プレイベント

首都ドーハのこの場所exitに、カタラ文化がある。2018年にはここにMotoGPライダー達が招かれた(記事exit)。

砂漠だらけなので、MotoGPの前の関係者たちは、砂漠バギーで疾走して遊ぶことが多い(画像1exit画像2exit)。

2019年ホルヘ・ロレンソは、レッドブル催したイベントに参加している(記事exit動画exit)。運転しているのはナサール・アルアティヤexitというカタール人の名ドライバーである。ホルヘがちょっと怖がっているようで面い。

ナサール・アルアティヤは射撃の腕前も良い。2017年にはこの場所exitヴァレンティーノ・ロッシを招き、一緒に射撃をしている(動画exit)。
 

表彰台の風景

中東の産ということで、を着た、いかにも産石油王画像exit)といった人たちが表式に登場する(画像exit)。

かつてカタール真珠の名産地であったから、トロフィー真珠をかたどったものが恒例となっている(画像exit)。

イスラム教のおなのでアルコールは御法度であり、2014年までシャンパンファイトは行われなかった。しかし2015年になって、とうとうシャンパンファイトが解禁された。ただ、中身はノンアルコール飲料であり、Freixenet社のAishalというドリンクexitで、いわゆるハラール(イスラム教に適合した食品)exitである。

2019年からMotoGP提供されるスパークリングワインは、イタリアプロセッコexitに切り替わった(記事exit)。この企業ハラールを受けたノンアルコール飲料を作っていないようであり、2019年2020年の表式は2014年以前と同じようにシャンパンファイトが行われないものになっている。
 

ドルナの大スポンサー

2015年6月カタールドルナとの契約が結ばれ、2026年までMotoGPが開催される事になった(記事exit)。

2019年3月カタールドルナとの契約が結ばれ、2031年までMotoGPが開催される事になった(記事exit)。

カタールドルナにとって大スポンサーであり、まさに御大尽様である。カタールから支払われるによって、ドルナは、「全チームヨーロッパの外に飛行機移動してレースを行う際に発生する輸送経費」を賄っている[2]
 

タミーム首長殿下がサーキットを訪問

2018年3月MotoGP開催時に、MotoGPの大スポンサーであるタミーム首長殿下サーキットを訪問された(動画exit)。

カタール政府がどこにどれだけ支出するかは、タミーム首長殿下が最終的に決定する。ゆえに、タミーム首長殿下MotoGPの大スポンサーといった存在である。

2017年6月に、サウジアラビアを初めとする湾岸諸国といくつかのイスラムが、カタールに対して断交処置をとった(記事exit)。つまり、カタール際的に苦しい立場に置かれていた。そのため、カタール存在感を示すためにタミーム首長殿下サーキットに足を運んでドルナテレビの前に立った、ということなのだろう。
 

カタールモータースポーツアカデミー

カタールモータースポーツアカデミーという、少年バイクレーサー向けの組織がある。カタール人だけではなくヨーロッパの諸からも人材を受入れ、バイクトレーニングを課し、MotoGPライダーを排出しようと努している。

この組織の本部は、バイクレースの本場であるスペインに位置している。

マーヴェリック・ヴィニャーレスはこの組織の協を得ている。になったらカタールに滞在してトレーニングを積んでいる。また、この組織が紹介してくれたスポーツ心理学者の世話になっている。


※この項の資料・・・記事1exit記事2exit記事3exit記事4exit記事5exit
 

その他のカタール情報

かつてのカタール真珠採取と漁業しか産業がなかったが、1940年代に田が発見されてから全てが一変した。

首都ドーハは高層ビル立する近代都市になっている(画像exit)。

天然に頼った経済体制を危惧しており、策として観光業にを入れている。サッカーカタールリーグexitを経営したり、2022年サッカーワールドカップexitを誘致したり、MotoGPを開催したりするのはその一環といえる。

カタールに限らず熱帯のに共通することだが、冷房を効かせることが富の徴と考える潮がある。空港などの施設は冷房が効きまくっていてやたらと寒い。旅行の際にはジャケットを持っていきたい。

ドーハ内にはラクダ市場があり、柵に覆われた広場の中にラクダが飼われていて、売買されている(画像exit)。売却が決まったラクダはクレーンでり上げられて外に出される(画像exit)。いまだに乗りものとして市民の間で利用されている。ロサイル・インターナショナルサーキットMotoGPが開催されるとき、サーキットラクダでやってくる地元住民がいる。

MotoGPプレイベントにおいて、ライダーラクダに乗せるのが定番となっている(記事1exit記事2exit記事3exit記事4exit
 

関連リンク

関連項目

脚注

  1. *2021年をもってEUサマータイム止されることが2019年3月26日欧州議会で可決された(記事exit
  2. *このことを報じている記事exitを書いているのは、デヴィッド・エメットexitという実績のある名物記者である

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