カトリックとは、
ここでは1についてのみ書くので2については各自調べてください。
概要
ギリシャ語「カトリコス(普遍的、世界的)」に由来する、全世界に12億人の信者がいるキリスト教最大宗派。東欧に多い正教会(ギリシャ正教)を東方教会と呼ぶのに対して、西欧で信者が多いので西方教会、ローマに教皇がいるのでローマ・カトリックとも呼ばれる。また、宗教改革で現れたプロテスタントが新教と呼ばれるのに対して、カトリックは旧教とも呼ばれる(が、カトリックからすれば「旧教」は当然不適切な呼称)。おそらくキリスト教を知らない人がキリスト教に対して持っているイメージは、多分ここの宗派から来ている。
主に西欧のラテン系の国で信仰されており、イタリア、フランス、スペイン、ポルトガルなどとその植民地であった中南米、フィリピンなどに多い。熱心に信仰してるかはともかく世界に12億人ほど信者がいる。日本では44万人程度、長崎県に多く住んでいる。
ローマ教皇が東ローマ帝国の承認を得ずに勝手に「西ローマ帝国の復活」を宣言したこと(≒神聖ローマ帝国)、聖像問題(ようするにマリア像など。こういった像が偶像崇拝になるのではないかということ)、その他さまざまな教義の乖離から、東西両教会で1054年に「東西大分裂」または「大シスマ」と言われる事件が起きた。ローマ教皇とコンスタンティノープルの総主教がお互いに破門し合ったのである。これによって東欧の正教会と西欧のローマ・カトリックにキリスト教は分裂し、以後も統合されることなく現在まで至っているのである。こうしてカトリックは西欧諸国を中心に勢力を張ることになっていった。
正教会圏が、東ローマ帝国をはじめセルビア、ブルガリア、ワラキア(ルーマニア)などが軒並み異教徒の支配下に入るなど苦しい状況に置かれたことをしり目に、スペインやポルトガルなどは海外に進出し、その地で時には悪辣な方法を使って、信者を獲得していった。16世紀前半には宗教改革が起こり、新たなライバル、プロテスタントがドイツやスイスを中心に現れ、北ドイツや北欧、イギリスなどに定着していった。このため東欧を除くヨーロッパで持っていたカトリック一強の普遍性は失われたが、その後も現在に至るまで勢力を保っている。日本ではザビエルが1549年に来日し布教したことが有名。
カトリック系の大学として、日本には上智大学、南山大学、白百合女子大学、聖心女子大学などが挙げられる。
有名な信者としてはマザーテレサがいる。彼女は本来は正教会が多いマケドニア出身である。あと声優業界にも何人かいる。政界の著名人は麻生太郎。
近年、カトリック教会の性的虐待スキャンダルが世界各地で燃え広がっており、教会の不祥事慣れ構造的問題が問われている。
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