カニクイアザラシ(Crabteater Seal; Lobodon carcinophaga)とは、ロボドンタイン族の一種に属する南極アザラシである。
概要
成獣は平均で体長2.3m、体重約200kg。南極大陸周辺に隈なく分布し、年中を叢氷上で過ごす。 カニクイ(Crabeater)の名前が付いているが主食は専らオキアミなどの小型生物が中心。 生息数は推定にかなり幅がありその数は200万頭から数千万頭までと調査によってかなり開きがあるが、低く見積もっても全鰭脚類中最多を誇る。その為南極周辺で最も頻繁に目にするのが本種となる。
天敵はシャチとヒョウアザラシで、成獣の多くにヒョウアザラシから受けたと見られる咬傷痕が残っている。
特徴
カニクイアザラシの最大の特徴はその歯にある。犬歯より後ろに生えているものは湾曲しており、その湾曲した歯先に沿って複数の細かな突端が伸びている。ロボドンタイン族の名称は分葉歯を意味するlobodontiaに由来しており、この形状は本種において尤も顕著である。
遊泳速度は平均で12-13km/h程度だが、氷上では短距離であれば20km/hを超える速さで移動可能な歩行法を身に付けている。また遊泳中にポーパシングやスパイ・ホッピングを行う事が調査で分かっている。
関連動画
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関連項目
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