カネバン有限公司(Kaneban Co. Ltd / 加涅邦有限公司 / 카네반유한공사'의)は、『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』に登場する架空の企業。本稿では組織の概要解説と、構成員たちの紹介も行う。
女子高生と違法戦士の二重生活を送る主人公・マチュの「裏の拠点」。
企業概要
宇宙世紀0085年の宇宙都市・サイド6で活動しているジャンク屋。本社(というよりアジト)は、イズマ・コロニーの難民スラム街・ネノクニ地区のビルに存在する。
順当に考えればスクラップ売買や再生品の販売・転売を本業にしているのだろうが、作中では現在のところ主業務は描写されていない。ただ、違法なMS賭け戦闘・クランバトルに手を出していたり、公式サイトでは従業員のことを「構成員」と表記していたりと、まともな企業じゃないのは間違いない。
お察しの通り経営は順調とは言い難く、借金をこさえているようだ。
何かしらの仕掛けか伝手があるのか、そもそも零細過ぎて情報が無いためなのか、ジオン軍の諜報部でもなかなか全貌を突き止められないでいる。
クラン・ポメラニアンズ
構成員ジェジーのペットから名をとったクラン。エグザベ・オリベ曰く「ふざけた名前」。保有機にはデフォルメされたポメラニアンのマーキングが施されている。
本編開始時点での保有機は、ザク(GQ)が一機だけ。日頃はこの自前のザクと、よそからレンタルしてきたザクでMAVを組んでいたようだ。本社の財政難のため、射撃武器はまともに調達できていない。
第3話でジオン軍の最新鋭MS・GQuuuuuuXをたまたま手に入れ、これを唯一動かせるマチュをパイロットとして雇った。以降はマチュのMAVである「ハラヘリムシ」の協力も得てクランバトルを連勝する。ただ、本社は借金返済に追われ、マチュとハラヘリムシは夢のために貯金しているため、相変わらず武装の更新は出来ていない。
カネバンが自社展開しているのか、それともクランバトルの運営側が販売しているのかは定かではないが、作中ではクランのグッズとしてマーキングやロゴのシールが登場している。
構成員
マチュを除いて基本的に皆ドライ(マチュもある意味ドライだが)。マチュが危なければ息をのみ、勝てば派手に喜ぶが、他所のクランの人間が死んでも顔色一つ変えない、そんなアウトロー揃いである。
イズマの準公用語は日本語だが、難民が屯するネノクニ地区ではハングル・簡体字・アルファベットが多く描かれている。カネバン本社内のホワイトボードにもそれらがごちゃまぜに書かれているあたり、構成員たちも様々な前歴を持った寄せ集めのようだ。
アンキー(CV:伊瀬茉莉也)
社長。35歳。オレンジの髪と緑のアイシャドウが特徴の女性。『ナディア』のグランディス・グランバァとか言わない
かつてはジオン国籍だったらしいが、今では「ジオンもサイド6も信用しない」と語り、アウトロー街道を突き進んでいる。構成員たちより一回り年が離れているだけあって色々と「経験」を積んできたらしい、強かな、もしくはずるい女。マチュの素質を見抜いてクランにスカウトした張本人だが、裏ではGQuuuuuuXごといつでも切り捨てられるように準備している。
パルダ・コロニーに住む元連邦軍人のシイコ・スガイとは知り合い。
護身銃としてエンフィールド・リボルバー・ポリスモデル(を基にした架空の拳銃)を所持している。
ナブ(CV:千葉翔也)
素人を巻き込むな、本当に死ぬぞ!
20歳。長身の黒髪の男。アンキーの右腕として社の実務を担う他、サブパイロットとしてレンタルMSの操縦も行う。
構成員の中では良識派で、マチュをクランに引き入れようとするアンキーをたしなめ、マチュに「ここはお前みたいなのが来ていい場所じゃない!」と怒鳴り、追い返そうとした。以降もアンキーの決定を優先しつつ、さりげなくマチュに警告するなど、一応(ほんとに一応)の配慮をしている。
ケーン(CV:永野由祐)
まだ子供じゃん……
19歳。金髪と青のアイシャドウが特徴の青年。工科大学を卒業済のメカニック。
如何にもなガジェット・データオタク小僧で、クラバの際にはジェジーと共にオペレーターの真似事をしている。マチュとは年が近いからか、彼女のクラン参入には特に異議を唱えなかった。
初めて人の死に接したマチュを気遣うセリフから、(少なくとも)ケーン自身はサイド6に流れてきた、戦災の被災者らしいことが伺える。
ジェジー(CV:徳本恭敏)
クラバは命がけなんだよ!!
20歳。眼鏡&黒髪&たらこ唇の男。クランのメインパイロットを務める。ポメラニアンの飼い主。
短気で口が悪い、見た目も言動もさえない男。新入りのマチュにも高圧的に接するため、彼女のスマホのグループトークでは「バカ犬」の名前で登録されてしまっている。
ただ、よくよく彼の言動を観察してみると、アンキーに誘われたマチュを追い出そうとしたり、MS戦で逐一リアクションしたり、マチュに予定の伝達をしたりと、彼なりの気遣いをしている様子が伺える。実質的にカネバンで一番マチュのことを気にかけているのは彼と言ってもいい。
アルバイト・外注人員
マチュ(CV:黒沢ともよ)
GQuuuuuuXの専任パイロットを務める女子高生。対外的には「バイト」として扱われている。
ジェジー曰く「世間知らずの嬢ちゃん」。詳細はこちらの記事を参照。
ハラヘリムシ(CV:土屋神葉)
腹減り虫。どこからともなく赤いガンダムで現れては消えていくマチュのマヴ、ホンモノのMAV。最初期(第3話時点)では飛び入り登録ということで「AAA」の仮名で登録されていた。
詳細はこちらの記事を参照。
運び屋(CV:石川由依)
第一話に登場。ザクの戦闘システムインストーラーデバイスを運ぶ少女。午後にナヴがカムデン駅まで受け取りに出向いたものの、勝手に軍警察に見つかって逃亡し、夜になってから本社へ直接運んできた困ったちゃん。
詳細はこちらの記事を参照。
ペット
ポメラニアン(CV:越後屋コースケ)
そのまんま犬のポメラニアン。一応、作中での略称は「ポム」らしい。本当に犬なのか疑わしい毛並みではあるが……。
飼い主のジェジーには大変可愛がられているが、ポムの方はあんまり懐いていない模様。マチュには「バカ犬」呼ばわりされているが、彼女には割と懐いている。
ちなみに担当声優の越後屋コースケは、本作の名有りキャラではテム・レイを兼役している。
ストーリー中の動向
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ここから先は重大なネタバレ成分を多分に含んでいます。 ここから下は自己責任で突っ走ってください。 |
マチュとハラヘリムシがクラバを連勝する一方、アンキーはマチュの後をつけ、赤いガンダムの隠し場所を捕捉していた。しかし、それから間もなくしてジオン軍のシャリア・ブル中佐に呼び出されたことで、とうとうカネバン本社が嗅ぎつけられたことを知ったアンキーは、次のクラバ中にガンダムの隠し場所をサイド6軍警に通報し、懸賞金を得た後にGQuuuuuuX(とマチュ)を見捨てて逃亡することにした。
その裏切りを知ったマチュは、一計を案じてカネバン本社に忍び込み、金庫から逃亡資金を漁る。そこを見咎めたアンキーと一触即発になるものの、結局は流血することなく、カネバンとマチュは縁切りとなった。
だが、クラバは地球連邦のテロに利用され、予想外の騒動に発展してしまう。4人が逃亡した後の本社は軍警の家宅捜索を受け、事実上廃業してしまう。
以後はなんとか貯金を抱えて逃げおおせたようで、最終話では新しい宇宙船と中古のMS(ついでに新しいハロも)を手に入れ、封鎖が解除されたイオマグヌッソ宙域へジャンクを漁りに乗り込んでいった。アンキーとナブとハロの構図が『ナディア』のグラタンそのまんまなのは脇に置いておく。
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