「カノウセイ」とは、RPGツクール2000で作成されたフリーゲームである。
概要
「カノウセイ」とは、Webページ「SULPTENON」の管理人である、八久斗氏が作成したホラーアドベンチャーである。
「テックウィン コンテストパークWeb 2008 summer」にて、銀賞を受賞した作品。
舞台は人身事故が起こった電車の中。
理由も分からず閉じ込められた6人の男女を生存させるサバイバルゲームとなっている。
各人の行動の仕方によって、閉じ込められた人たちの運命が変わってくる。
ゲームは、生存人数や生存者によってエンディングが変化するマルチエンディング形式をとっている。
ただ、難易度が高いため、初回のプレイから全員を生存させる人はまずいない。
一度エンディングを見ると、ヒントを見ることが可能。
また、2週目以降はスキップ機能もあるため、プレイヤーに易しい設計となっている。
登場人物
電車内に閉じ込められた人々
- 水樹誠(みなきまこと)
16歳。丹木高校に通う高校一年生で本作の主人公。事件に巻き込まれた当日は隼人の補習が終わるのを待ちつつ、図書館で自習をしていた。真面目で、規則はきちんと守る。よって、本編ではプレイヤーがヘマをしない限り、死なない。性格等は作者の理想像を反映している。また、名前は作品を象徴する漢字として付けられた。 - 風見隼人(かざみはやと)
16歳。丹木高校に通う高校一年生で誠の友人。赤い帽子がトレードマーク。生物部に在籍しているが甲虫が好きで、部内でも甲虫ばかり見ている。明るい性格だが、あまり頭が良くない方で、当日は補修を受けていた。作者は他の人ならこういうのかなと思う言葉を隼人にしゃべらせていると語っている。 - 相川綾乃(あいかわあやの)
16歳。丹木南高校に通う高校一年生で誠の中学時代のクラスメート。中学時代は生徒会長を務めるほど正義感が強い。加奈とは友達なのだが・・・。当日は学園祭だった。車内で操作できるキャラでは唯一、携帯電話を持っている。苗字は作者が考えうる限り、出席番号1番に来るであろうものを付けた。 - 綿原加奈(わたはらかな)
16歳。丹木南高校に通う高校一年生で綾乃の友人。人見知りが激しく、当初はものすごく恥ずかしがっていた。とある事情により、携帯を持っていない。苗字は作者が考えうる限り、出席番号が最後に来るであろうものを付けた。なお、作者は加奈のイベント(特に最初)を気に入っているとのこと。 - 神林亜深(かんばやしあみ)
23歳。食品加工会社に務めている、車内で操作できるキャラでは唯一の社会人であり、最年長。好奇心から最前車両に移ったことから、今回の事件に巻き込まれる。作中ではタバコを吸う等、大人ならではの一面を見せている。他人を信用していない。開発当初は「燕亜深」という名前で、もっと気さくなキャラになる予定だった。 - 常磐正志(ときわまさし)
28歳。舞台となる電車を運営する鉄道会社は東南線の運転手。当日は乗客の一人として乗車していた為、今回の事件に巻き込まれた。誠たちを助けようと窓ガラスを割ろうとしたら、感電死した(作中の理由はネタバレのため伏せるが、ゲームとしての理由は作者がプレイヤーが思いつくであろう脱出方法を潰す為に用意)。作者は自身の思想を極端にしたキャラだと語っている。そして、開発当初は「常盤正義(ときわまさよし)」になる予定だった。 - 車掌
一応、敵キャラなのだが色んな意味でオアシス的な存在。一部ではツンデレ扱いされている。
電車外にいた人々
- 風浪永久(かざなみながひさ)
電車外で推理パートを担当する刑事。作者はこの名前に対して「読めるか」とツッコんでいた。 - 物部和洋(ものべかずひろ)
風浪の部下。真面目だが抜けている。本編では下の名前が無かったので、苗字のみ。しかも部下が由来。 - 加納清二(かのうせいじ)
舞台となった電車を運呈していた車掌。風浪から捜査協力を要請される。名前はゲームタイトルに引っ掛けて。
続編
カノウセカイ
「あたしは、存在しちゃいけなかった」
あの事件の後、彼らに何が起こるのか。
2つの「世界」をご用意しました。
今度こそ本当のハッピーエンドを。(公式サイトより)
ヒツゼンセイ
「ハッピーエンドは俺も好きだ。そしてそれは、物語の中だけに留まらない」
寂れた部活、問題を抱えた後輩、笑わない恋人、遥か高みにいる悪友。
悩めば解決するわけじゃない、苦しめば改善するわけじゃない。
それでも榎本諒太郎は奔走します。ハッピーエンドを掴み取るために。(公式サイトより)
関連動画
実況プレイ
プレイ動画
ゆっくり実況プレイ
関連項目
関連リンク
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