カミツキガメとは、カメ目カミツキガメ科カミツキガメ属のカメのこと、もしくはその亜種を含めた総称である。日本においては特定外来生物になっているため、許可のない飼育や販売、投棄は禁止されている。食用として調理されることもある。
概要
ホクベイカミツキガメ、ナンベイカミツキガメ、フロリダカミツキガメ、チュウベイカミツキガメの4種がカミツキガメで、これら全部の生息息を合わせるとカナダ南部からエクアドルなどにまで及ぶ。淡水に生息するが、汽水域にも生息することがある。産卵のために陸に上がることはあるが、陸に上がることはあまりない。冬眠をするが、水温が低い場合や水面に氷が張っている場合でも生存していたこともある。夜行性で、夜に活発に活動する。
雑食で、昆虫、節足動物、甲殻類、貝類、魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類、動物の死骸、植物の茎、葉、花、果実、藻類などなんでも食べる。5月から6月に、陸上で産卵する。孵化したとき、温度によってオスとメスの産まれる割合が変化する。
小さい頃こそまだかわいいが、成体になると凶暴で手の付けられない性格になる。むやみに手を出そうものなら噛みつかれる。
一応、天敵も存在しており、自身より大きなワニやアライグマなどには食べられることがある。
日本においては、千葉県の印旛沼において大量に生息しているともいわれており、繁殖が確認されている。
食材として
ちゃんと調理すれば、とてもおいしい食材に生まれ変わる。なお、許可のない状態での生きたままの運搬は違法なので、捕獲して食べる場合にはその場で〆ておかないといけない。
筋肉質で筋が多く、そのままでは結構臭いもする。しかし、煮込み料理などにすると臭みは取れ、コラーゲンが溶け出す。また、旨味が強く、そのままスープにしても良い。皮もプルプルで、肉は鶏もも肉とスペアリブの中間ともいえる食感になる。唐揚げにしても美味しい。
しかし、筋が多いことや臭いを取り除く必要があるため、調理に手間がかかるのが欠点。また、カミツキガメ自体かなり危険なので、捕獲するのも〆るのも苦労する。
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