カラミティ・メアリとは、ライトノベル『魔法少女育成計画』に登場するキャラクターである。無印で初登場。ガンマン風味の過激な魔法少女。
ネタバレ内容が含まれているため、一部記述を反転してあります。閲覧には注意
概要
ステータス | |
破壊力 | ★★★★★ |
耐久力 | ★★★ |
俊敏性 | ★★★★ |
知性 | ★★ |
自己主張 | ★★★★ |
野望/欲望 | ★★★★ |
魔法のポテンシャル | ★★★ |
好きなもの | 暴力 自分にへつらうもの 料理 |
嫌いなもの | ナメられること 愚図・間抜け 甘いカクテル |
作中のソーシャルゲーム「魔法少女育成計画」に選ばれ本物の魔法少女になった、西部劇のガンマンのような姿の人物。
名前の由来は西部開拓時代に活躍した実在の女ガンマン「カラミティ・ジェーン」+イングランド女王でプロテスタントへの激しい迫害から「ブラッディ・メアリ」と呼ばれた「メアリー1世」だろうか。
とても危険で数々の凶悪行為を引き起こした邪悪な人物。苛烈・凶暴・好戦的で、人としての罪悪感・道徳観・倫理感が欠如している。他者(とくに自分よりも様々な条件で上回る人物)を屈服させる事・暴力を振るう事・畏怖の念で見られる事に至上の喜びを感じる。自分を舐めた者は絶対に許さない。「カラミティ・メアリをムカつかせるな・わずらわせるな」と言い放った台詞は彼女の性格を端的に表している。
人を殺す事に躊躇いが無く、イラついた・ムカつかせたという理由で平気で殺し、ニュースになるような大規模破壊も平然と起こす。また、自分の縄張りに入って来た魔法少女には容赦無く攻撃を加える。
これら危険性から他の魔法少女にも知られ危険視されており、新人魔法少女にはまずカラミティ・メアリの危険性を教えられ忠告される。当然印象は最悪であり、リップルからはクズな悪党と呼ばれている。黒幕が選ばなければ確実に魔法少女にはなれなかったであろう性格の人物だが、なるための素質と魔法少女になった自分を受け入れられる条件は備えていたようだ。
本名は山元奈緒子(やまもとなおこ)。39歳の元主婦女性。かつては家庭を持っていたが、暴力的な性格とアルコール依存により子どもを虐待し離婚。魔法少女となった現在は、地元の暴力団「鉄輪会」の用心棒として繋がっており、暴力団の依頼を達成する事で謝礼とマジカルキャンディーを入手し(マジカルキャンディーは人助けをして手に入れるものだが、暴力団の役に立つ事で「人助け」をしたと見なされている)、現実での様々な便宜を受けている。
N市でクラムベリーに続き2番目に魔法少女になった。クラムベリーは採用試験の試験官であるため、N市では実質最も早く魔法少女になった人物。 幼い頃に魔法少女アニメは見ており、今も良く覚えている。 今現在の自分自身に飽きており、「今の自分自身ではない本来の何か」になる願望を抱いていたためか、自己を捨てて魔法少女になる事に躊躇いを持っていない。
後にトップスピード、マジカロイド44、ルーラ、ねむりんのレクチャー役を担当するが、それらは新人教育とは名ばかりの「魔法少女という強い存在に自分に屈服させる」だけの歪んだものだった。歪みを見せ付けられたトップスピードは、後に激突しそうなリップルを自分が率先してレクチャー担当してコンビに。マジカロイド44は強さを見せ付けられた事で殺し合いゲームの協力者に。屈服させられたのを屈辱に思うルーラは、配下を集めて報復を誓うようになる……と、三者にそれぞれ大きな影響を与えている。ねむりんだけはマイペースで影響は感じられないが、後に夢の世界の中で「綺麗なカラミティ・メアリ」を出しており、レクチャー担当したメアリの事を「汚い大人」とは認識しているようだ。
自身のレクチャー役はクラムベリーだが、当初から互いに心の底から気が合わずに、居場所を突き止めて襲い掛かろうと画策したことも。 その際にクラムベリーは別地域の魔法少女試験で引き起こされた面倒ごとの処理中だったため、図らずも手を貸して共に怪物の群れを退治した。和解までには到底至ってないが、その経験によりお互い「こいつは殺すなら最後」と思っていた節がある。(16人の日常)
キャンディー争奪戦が始まってからは、基本的に自分の縄張りから出てこずに静観。 暴力団の用心棒としてキャンディと現金を稼ぐ(同時に強いものを屈服させるという趣味を満たす)事を繰り返していたが、マジカロイド44が協力者として立候補してきた事で「使えるかどうか確かめるために誰か一人殺して来い」と命令。マジカロイドがハードゴア・アリスに返り討ちされてしまったことを知り、ハードゴア・アリスに報復を決意する。(無印1~4章)
至近距離から散弾銃で不意打ちをし、更にそれでも死なないと見ると戦いながら銃器や各種武器で肉体を粉砕。それでも再生するのを見てガソリンで燃やし、濃硫酸で溶かし、それらが一切効いてないのを知って戦慄を覚える。最終的にコンクリ詰めにして海に沈めたが、何事もなかったように蘇生しているのを見てプライドを大きく傷つけられた。(episodes)
そのウサ晴らしの対象として、出会った時に自分に従わず、気にかけていたリップルを相手に選択。 リップルの担当地域で無差別殺戮を引き起こし(リップルを倒した後は自分がその被害者を助ける事でキャンディを得るというマッチポンプ)、怒りに燃えるリップルと対峙。 各種銃器を使い、罠も仕掛けて彼女を追い詰めていくが、トップスピードが加わった事で形勢逆転し苦戦。 ホテルの上に陣取り、アンチマテリアルライフルまで持ち出してトップスピードを狙撃したが、更に高高度から「投げたものは百発百中な」能力のリップルにより一斉に投げられたガラス片、手裏剣、クナイの雨を回避しきることは出来ず、全身を串刺しにされて息絶えた。(無印5~6章)
その暴力性から、多くの魔法少女に影響を与えている。 同時にねむりんに「綺麗なカラミティ・メアリ」を作られたり、変身ポーズや正体の年齢、中の人(17)などもあって何かとネタに事欠かなかったりもする。
外見
西部劇に登場するカウボーイを思わせるデザイン。豊満なスタイルにベストを羽織り、ビキニ水着にミニスカートという露出度の高い大胆な格好で、ウエスタンブーツを履きテンガロンハットを被る。左太ももにはピストルショルダーが付いている。前腕にはフリンジというヒラヒラの装飾が付いている。
現実での姿は荒んだ印象を与える女性。アラフォーのもうそろそろオバさんと呼ばれそうな歳なのだが、変身すると容姿が若返りナイスバディのお姉さんに早変わりする。ゴムスカート派。
装備
『マジカルM37エアウェイト』
そこらの警察署を襲って手に入れてきた拳銃。
カラミティ・メアリの半ば初期装備。コスチュームにホルスターがついているが、基本的に扱う銃は全て現地調達した物。
魔法が銃器限定ではなく「武器なら何でも」と認識しているため、あまりにも幅広くて付属の物が無いと思われる。
スマホのある時代なので、警察も装備刷新されて、ニューナンブからこちらに移ってるものと推測。アシが付くので警察署から奪うのは止めるようにとファヴに止められてしまったが、変わりに手頃な暴力団を紹介してくれた。
『マジカルトカレフ』
暴力団を通じマフィアに横流しして貰った愛銃。
『マジカルアーミーナイフ』
強化されているので大抵の物は切り裂ける。
『マジカルロープ』
魔法で強化されたロープ。先端部分が結ばれて投げ縄状になっている。アメリカン保安官スタイルの魔法少女であるカラミティ・メアリの心意気の産物。
『マジカルドラグノフ』
旧ソ連の狙撃銃。
魔法で強化されてるので、威力、命中ともに大幅に向上しており、狙撃銃でありながら車を撃てば一発で爆発炎上。人体に叩き込むと体が衝撃で粉砕、消失する程になっている。
『マジカルAK-47』
銃剣付きの愛銃。弾をばら撒く事で動きの早い魔法少女の足も止められる。銃身・銃剣も強化されているので、魔法少女の武器と切りあう事ができる。
『マジカルイズマッシュ・サイガ12』
頼れるAKファミリーの中でも安価で安定性に優れた心強い味方。強化された散弾銃で魔法少女の肉体も一撃でトマトソースに。
『マジカル対人地雷』
魔法により威力がパワーアップした地雷。
通常、踏んだ瞬間に爆発する地雷だが、リップルを嬲るために足を離した時に起爆する方式にしてある。魔法少女の腕力とコンクリートすら切り裂く魔法の銃剣により、土でなくてもコンクリを掘ってその中にも設置できる。
『マジカル手榴弾』
威力と爆風が大幅強化されている。手榴弾一個で迫撃砲並みの火力。
『マジカルスタングレネード』
強烈な光と音で動きを止める暴徒鎮圧に使う非殺傷武器だが、魔法で威力が上がりすぎた結果、魔法少女ですらショック死しかねないほどの衝撃を撒き散らす。
『マジカルKSVKアンチマテリアルライフル』
他の銃器と同じく、中米の麻薬密売組織から横流しして貰ったもの。魔法少女の腕力により反動も殺して無理やり扱う。命中、威力共に格段に上がっていて戦車砲並み。
『マジカル濃硫酸』
強化された濃硫酸。建物の中で使えば床まで溶かしてしまう。
『マジカルブルドーザー』
そこらからかっぱらってきたブルドーザー。武器と認識してれば、乗り物も強化対象となる。
『ガソリン』
燃料にもなるが、この場合は残しておいてはいけないものを燃やすための道具。物騒だが魔法が掛かってない道具が新鮮に見える不思議。
『ドラム缶』
なんでも証拠隠滅に使えるよ
『生コン』
ドラム缶とセットで使うと効果的だよ
『四次元袋』
10年の寿命を支払って手に入れた魔法の国の日用品。コスチュームに追加されるが、外見は古ぼけた汚いずた袋なので綺麗な外見の魔法少女が使うと浮いてしまう(アニメだと可愛らしい小さな巾着みたいな外見になっている)。『手で持てる大きさ、重さの物なら無限に入る』という特性を持っている。多数の兵器、銃器、道具を使うカラミティ・メアリに相性抜群の装備。
ちなみに生き物も入れられるが、拘束していない限り生物は自分の意思で出られる。
魔法
使用する武器に魔法の力を与える。魔法の力を得た武器はあらゆる性能が大幅に上昇し、魔法少女にも致命傷を与えられるほど強力になる。メアリが武器として認識した物であればガソリンやロープなどでも強化が可能。効果はメアリの手を離れても永続する。
カラミティ・メアリは暴力団と手を組んでいるため、日本の一般人ではまず手に入らない重火器を所持している。拳銃はもちろんの事、ライフル・自動小銃・地雷・爆弾など豊富の種類を揃えている。
関連静画
関連項目
16人の魔法少女
- 1
- 0pt