カリキュラマシーンとは、日本テレビ系列で1974~1978年に放送されていた子供向け教育番組。
概要
ショートコントを90分間連発する伝説のお笑い番組「巨泉・前武 ゲバゲバ90分」のスタッフが手がけた子供番組。……と一般には理解されているが、実際は「カリキュラマシーン」のほうが先に企画されており、「ゲバゲバ90分」は制作ノウハウを蓄積するための実験的な役割を担っていた。
アメリカの子供向け番組「セサミストリート」をベースに制作された。基本は言葉、五十音図、文法、数、足し算・引き算、鉛筆の持ち方・削り方等をコントを交えながら教える内容だが、コントは「ゲバゲバ90分」を踏襲した、むしろ大人向けの不条理かつ過激なギャグが中心である。
それでも教育的要素はきちんと取り込まれており、数を表すのにタイルを使用したり、言葉の音を記号 (みじかいおとのしるし、ながいおとのしるし、つまったおとのしるし) で表す等のアイディアが取り入れられている。またテロップや小道具、アニメーションで使用する平仮名は同じデザインで統一している。
番組の制作に先立って、無着成恭(当時明星学園教諭)や遠山啓(水道方式の考案者)の助言をもとに、詳細な教育カリキュラムが作成された。
放送当時は番組キャラクターが登場する「こくごノート」「さんすうノート」「じゆうちょう」も発売され、それらには保護者向けの解説書も同梱されていた。
音楽は宮川泰、アニメーションは木下蓮三が担当。出演者は宍戸錠、吉田日出子、藤村俊二、岡崎友紀、いずみたくシンガーズ、青島美幸、常田富士男、桜田淳子、渡辺篤史、フォーリーブス、牧葉ユミ等。メイン司会の役をディレクターの齋藤太朗 (ギニョさん) が務め、歌も歌っていた。
1999年に総集編のVHSビデオ、2004年にDVDが発売されている。
ちなみに、ギニョさんが中心スタッフの1人として立ち上げたのが後番組の「ズームイン!!朝!」、1990年代に『カリキュラマシーン』を意識して作られた子供番組(の皮を被ったカオス番組)が「ウゴウゴルーガ」である。
関連動画
カリキュラマシーンのオープニングをパロディ化したらき☆すたMADやアイマスMAD、番組挿入歌を歌うVOCALOID作品がある。
関連外部リンク
関連項目
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