カリフ(خليفة)とは、イスラム教における指導者である。アラビア語ではハリーファ。
概要
預言者ムハンマドの後継者、あるいは神の使徒の代理人を意味する。クルアーンでは2章30節と38章26節に言及がある。
預言者ムハンマドの没後、ムハンマドに代わるイスラム共同体を率いる指導者が必要となったが、ムハンマドが生前に後継者を明確に指名しなかったため、いくつかの候補が浮上した。選挙によりムハンマドの最初期の教友で預言者の妻アーイシャの父親でもあったアブー・バクルが初代カリフとして推戴されることとなった。一方、預言者の従弟であり娘婿でもあるアリーが指導者に相応しいとする一派も存在し、アブー・バクルを推戴する一派と主張を違えシーア派となった。
アブー・バクル、ウマル、ウスマーン、アリーの4人が正統カリフと考えられており、預言者没後では理想的なイスラム教徒の時代だったとされる。
関連項目
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