カリー・ド・マルシェとは、TYPE-MOON作品「月姫」における登場人物であり、一人の少女を黄色い冥府魔道へと引きずり込んだ罪深い死徒である。
概要
初登場はゲームではなく「シエルさんインドです」という武内崇直筆の同人漫画(月姫読本に収録されている)。
元々は17代目ロア(身体がシエル)の部下であった死徒で、現在はフリー。とある事情により弱体化中。
筋骨隆々とした肉体にカリー肌褐色肌、白いカイゼル髭と分厚い唇が特徴的な男性である。ソッチの気があるらしく、作中では志貴にコナをかけており口調もカマっぽい。
「触れた物質の性質に干渉できる」という超抜能力を持つ。使い方次第でかなり凶悪な能力と成り得るが、力の弱まった現在では対象が"味“に限定されており、コーヒーをカレー味にするといった程度の効能しか発揮できない。また、これ以外ではコウモリに変身するといった吸血鬼らしい技も使える。
1996年、埋葬機関の代行者となったシエルの討伐対象にされ、インドのカルカッタにて衝突する。だが、当時の彼は死徒でありながら血を吸うことのできない出来損ないと化しており、その有様は当のシエルにすら失望される程であった。
……それもこれも至高の美味カレーを知ってしまい、その日から血なんて不味くて吸えなくなってしまったが故。
おかげでシエルの手により滅ぼされかけたのだが、自分が食す筈であったカレーが朽ちていくのを無念に思い、代わりにシエルに食ってもらうよう懇願した事が彼と彼女の運命を変えた。それを口にしたシエルはすべての価値観が崩壊する目も眩む衝撃を受け、カレーというこの星の宝の虜となってしまったのである。
死徒の中では顔が広く利用した方が得策という事もあってか、この一件で教会からは無害と見做され、討伐もされずに今に至る。またシエルとは結構な仲良しさんとなったようで、1999年に再会した際も早々に打ち解けていた。
教会からお目こぼしされてる身ではあるが野心は捨て去っておらず、前述の超抜能力によってカレー味にした血液を大量摂取するという方法により、かつての力を取り戻すという企みを画策している。これが実現すれば二十七祖にすら辿り着いてみせると本人は豪語しており、人脈の広さや能力の特異さを鑑みれば実際それ相応の危険性を孕んでいると言える。
が、変性させた血液はあまりにも不味く、とてもじゃないが食えたものではない代物と化してしまうために計画は一向に進んでいない。その不味さは血潮はルウで心はライスなシエルが口にした瞬間「まっずーー」と吐き出してしまう程。志貴曰く「翡翠の料理と同レベル」。
おかげでシエルからは「何十年かかることやらね」と呆れられているが諦める気はサラサラ無いらしく、シエル自身も合縁からか心ばかり応援している。ちなみに能力が完成した暁には「真っ先にシエルのダーリンをカレー味にしてあげる」との事。流石にこれには志貴も激昂したが、その背後には生唾を飲み込む先輩の姿が……
余談
- カリーという名前は自称であり、本名はキルシュタイン。「空柩のキルシュタイン」というやたらカッコいい二つ名がある。
- シエルと戦った当時は線も細く、エミヤ(紅茶)の様な容姿をしており口調も普通だった。3年の間に何があったのか……
- シエルの記事でも言及されているが、元々は菌糸類の「シエルのカレー好きはカリードマルシェという死徒との因縁なのだ」という戯言を社長が本気にし、漫画に仕上げたのが発端。つまりはそもそもが嘘の存在。
- なお、この戯言での「マルシェ」という命名の由来は、ハウス食品のレトルトカレーの商品名「カレーマルシェ」からではないかと思われる(下の「関連商品」欄を参照)。
- 派生作品で名前が使われていたり、劇中でカレー好きな死徒の存在を示唆する発言があったりと、一応公式には認められている様子。
- そのアクの強いキャラクターや特徴的な能力から、メルブラ等の公式ゲームに参戦して欲しいという声はそれなりにある。が、キャラデザや詳細な設定があるにも関わらず、未だにお祭り作品においてもちゃんとした登場を果たせていない不遇なキャラでもある。最近はゴールデンやORTすら出てきてるのに……
関連商品
関連項目
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