カルタ・イシューとは、アニメ「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」の登場人物である。
担当声優は井上喜久子。
我ら概要外縁軌道統制統合艦隊!「面壁九年! 堅牢堅固!!」 \ガァン!!/
地球外縁軌道統制統合艦隊司令官という長ったらしい肩書を持つギャラルホルンの軍人。階級は一佐。
彼女もセブンスターズの血族(しかも第一席)であり、ガエリオ・ボードウィンとは幼馴染の腐れ縁。昔も今も変わらず悪口をぶつけあうくらいの関係であるが、現在はカルタのほうがやや口うるさい。
設定画やOPでの登場時は視聴者から麻呂眉おばさんと言われていたが、いざ登場してみるとそのイメージは一変する。
- 幼少期のお転婆っぷり
- 子供の頃に出会ったマクギリス・ファリドに(おそらく)一目ぼれ
- そのマクギリスが9歳の少女と政略結婚するためか、やきもちでもやくかのようにマクギリスをまだるっこしい形で呼称する。カルタ親衛隊が全員マクギリス同様の金髪碧眼であるため、おそらくは・・・。
- ガエリオには「万年みそっかす」とか言っておきながら自分は閑職に左遷され、実戦経験のないお飾りと陰口を叩かれる程の自分の艦隊の評価を覆すべく奮闘
- 事あるごとに「地球外縁軌道統制統合艦隊」を強調しようとする。時々言わせてくれない。
- 言動の割にチャフを冷静に対処できるほどの判断力、救助活動を優先できるほどの良心、部下からの忠誠の厚さ
- 声が意外とかわいい17歳
などと様々な要素を見せつけた結果、視聴者からの扱いは「ぽんこつ麻呂」にランクアップ(?)した。
いい意味で初見のイメージを破壊された視聴者からは愛されていたのだが・・・。
閑職ながら独自に鉄華団を追撃できる権限はあるようであり、地球から降下する形で鉄華団の意表を突く。が、よりによってお決まりの「地球外縁軌道統制統合艦隊!」「面壁九年! 堅牢堅固!」の名乗りを敵前でやってしまったため、とんでもない赤っ恥をかく羽目になる。
というように悪い意味で型に嵌りきった軍人であり、鉄華団のゲリラ戦法にまたしてもいいようにされた彼女だが、彼女の思わぬ反撃が鉄華団に致命的な危機を呼ぶことになる。
型に嵌りきった理由はギャラルホルンの腐敗の一面そのものだが、それは彼女がセブンスターズの娘であるが故にお飾りに育てられたのが原因。
マクギリスの父イズナリオ・ファリドが後見人についていたが、それも彼女の立場を利用するために過ぎなかった。
一方で、彼女にはギャラルホルンの人間にはない、人で差別をせず、表向き養子扱いだったマクギリスにも幼少期の頃から偏見なく一人の人間として接していた高潔な精神があった。故に、マクギリスでさえも彼女のことをガエリオとともによき友と認めていた。が、結果的に言えばそのマクギリスの甘事に乗ったのがカルタの悲劇だったともいえる。
最後の嘘
マクギリスの情報で鉄華団の行方を知ったカルタは、部下二人と共に、蒔苗東守ノ介を護送する鉄華団の前に再び姿を現す。しかし、マクギリスの言葉で自分の高潔な精神を強調されたからか、あろうことか一度礼儀無用の先制攻撃を浴びせられた鉄華団に対し、モビルスーツ3vs3同士の決闘を申し込んでしまう。
結果待っていたのは、鉄華団の他の団員自体も予想外だった、決闘の申し込み終了を待たずしての三日月・オーガスの独断専行による不意打ち。まともに戦闘することすらできず部下二名を失ったカルタは、圧倒的不利な状態で足掻くことしかできずにいた。最終的にガエリオに救出されるが―――。
救出時点で既に傷を負っており、その上極寒の雪原の中で損傷による浸水を受ける。
ガエリオに救出された時点で、既に人の判別もつかない状態にまで陥っていた。今にも事切れそうな声で必死にマクギリスを求めるカルタに、全てを悟ったガエリオは、彼女に「最後の嘘」をついてしまうのであった・・・。
ビスケット・グリフォンを殺めた彼女だが、彼女自体は決して悪人ではない、むしろ立派な貴族であったといえる。
仲間を失い、それでも前を向こうとする姿は鉄華団とある意味変わりなかっただろう。
部下に愛され、確かな友人関係もあった淑女だが、時代とマクギリスの思惑に殺されてしまった、と言えなくもない。
余談
後の話で、厄祭戦が少しずつ掘り下げられる中、彼女の守ってきた陣形の用途が考察されている。
敵前でのあの名乗りの陣形は、モビルアーマーの大出力ビーム兵器から人間を守るための盾としての防御陣形ではないかという考察である。
現にモビルアーマーのビーム砲撃をモビルスーツが受けた際、ナノラミネートアーマーは耐えられるが、受けたビームはモビルスーツの身体が弾くことで拡散してしまい、結局背後のものを守れなくなる。その拡散したビームからさらに守るために、矢尻のように陣形を展開したといえば、説明は十分につく。
ギャラルホルンが腐敗により風化した影響で、300年は前の厄祭戦での本来の用途の意味が風化し、陣形の形だけが残ったのであろう。
また、彼女の部下は「カルタ様」のために命を散らしていた。
後年別のセブンスターズとして、どこぞの日曜日のたわけが登場したが、彼の部下が命を懸けていたのは彼そのものではなくセブンスターズの『家柄』であり、比較対象として彼女が如何に部下に愛されていたかを再確認する材料となった。
もしも彼女がマクギリスに謀殺されず生きていれば、復活するモビルアーマー相手に活躍するカルタ隊の活躍も見られたかもしれない。
私は正々堂々、視聴したかったッ! そうでなければ関連動画らしくないッ!!
アンタが何だっていい。カルタ・イシューに関するニコニコ動画の動画が違法なことに、変わりはないんだろう?
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こんな惨めな私は、アイツの憧れていた関連項目じゃないのよ!!
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- 撃っていいんだよな? ←なんと不作法な!!
- 井上喜久子
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- 麻呂眉
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