カルロス・サンターナとは、漫画・アニメ・ゲーム「キャプテン翼」に登場するキャラクターである。
ブラジルのエースストライカーで、代表チームでも中心的戦力となる。
登場媒体によって設定が大きく異なるため、作品発表順に紹介。
ゲーム『キャプテン翼RISE OF NEW CHAMPIONS』ではカルロス・バーラとして登場する。
劇場版
「世界大決戦!! Jr.ワールドカップ」に登場。
ロベルト本郷の弟子であり、サッカーを楽しむ心の無いサッカーサイボーグと呼ばれる。どんな指導をしたんだロベルト。
実はファン・ディアス、ラモン・ビクトリーノたちと同期のキャラクターなのだが、漫画版無印には登場しなかったため影が薄い。
映画版で初登場となったキャラクターは、漫画版に登場する時には多くが設定を追加・変更されており、たとえばシュナイダーが有名なファイヤーショットでは無くミラージュボールというシュートを使ったりする。
必殺技
ゲーム版
テクモのゲーム「キャプテン翼2」以降に登場。主に「カルロス」と呼ばれたらこちら。
基本的に、呼び名がサンターナではなくカルロス、「サッカーサイボーグ」と呼ばれる事は無い、ロベルトや翼との関係性など、映画版・漫画版と大きく設定が異なっており、名前だけを借りたテクモのオリジナルキャラクターと言っても過言では無いほど。
ロベルトとは全然関係無い別のチーム(フラメンゴFC)に所属しており、原作無印から三年後、ブラジルに渡った翼の前に現れるライバルとして登場する。引退したブラジルのスーパーストライカー、ジャイロの再来と呼ばれる天才選手。
良心的な好青年で、敗戦にショックを受けているコインブラを慰めてチームの仲間として迎え入れたり、翼の必殺技サイクロンの危険性を見抜いて助言したりと、敵味方の枠を越えて誰にでも優しく接する性格である。
「キャプテン翼2」で翼と戦って以来、ブラジルの代表的なライバルとしてたびたび戦う事になる。しかし、その存在感はコインブラと並ぶと薄れがちになり、ちょうど翼にとっての岬のようなポジションに収まっていく。
3ではコインブラと協力必殺技「リーサルツイン」を開発、恐怖の攻撃力で挑んでくる。
4ではブラジル代表として翼と一緒にプレーする場面がある。翼、ストラット、カルロス、コインブラという超豪華メンバーで、これなら誰が相手だろうと圧倒的戦力で楽勝……と思いきや、そこはゲームバランスのためか、やけに酷い弱体化補正がかけられていたり、ペルーの超人オルミーガや、メキシコ代表として対戦する日向小次郎の前に苦戦を強いられる。
5では後述する漫画版の設定が一部無理矢理押しつけられ採り入れられ、「サッカーサイボーグ」の異名や、登録名がカルロスからサンターナに変更されるなどの改変が行われてしまった。
友情を深めていたコインブラが怪我で引退の危機にあり、親友を失ったショックと怪我への恐怖から思うようにプレーができず苦悩する。ブラジル代表チームの中で孤立し、主力のほとんどが試合をボイコットする中で苦しい戦いを余儀なくされるが、GKゲルティスの好守備に救われて試合に勝利する。
その戦いで再びブラジル代表キャプテンとしての存在感を取り戻し、日本代表との試合では後半から出場、ワンマンプレーの天才児シニョーリにチームプレーの大切さを示す。
必殺技
- 分身ドリブル
超高速のフェイントで残像を造り出し、相手を抜き去る。
ゴールキーパーの目の前までカルロスが到達した時は、この分身ドリブルで抜きに来るのか、必殺シュートを撃ってくるのか分からないので困らされる。
十分に超人的な技のはずだが、ブラジルにはこの上位版と言える「消えるフェイント」を操るネイがいるのでいまいち目立たない。 - ミラージュシュート
映画版シュナイダーの技を元ネタとする、光り輝く残像シュート。
翼たちがツインシュートで行う「揺れる弾道」を個人で繰り出す超人的な技。 - ファントムシュート
ミラージュシュートの改良型で、より大きくボールがぶれるようになった。 - ステルスシュート
ファントムシュートの改良型で、揺れるボールが飛行途中で消えるようになった。コインブラから教わったのだろうか。 - リーサルツイン
コインブラと繰り出すツインシュート。
残像やら消失やら超能力じみた必殺技が得意な二人が全く異変を起こさず、ただ破壊力のみを追求した最終兵器(リーサルウェポン)であり、喰らったゴールキーパーはたちまち吹き飛ばされてゴールネットを突き破られる。
ネット上のあちこちに「ミラージュシュートのように残像を出し、マッハシュートのように消える」とか書かれているが、そんな事は無いので騙されないよう注意。
漫画版
漫画版「ワールドユース編」以降に登場。主に「サンターナ」と呼ばれたらこちら。
ロベルトとは少し関係があり、ブラジル代表に選ばれた時に必殺シュート「スカイウイングシュート」を伝授されている。
悪辣な富豪バーラによって監禁に近い待遇でサッカーのみを叩き込まれて育成され、サッカーサイボーグと呼ばれる天才選手。一時期「カルロス・バーラ」と名乗っており、ゲーム『キャプテン翼RISE OF NEW CHAMPIONS』はこの時期にあたるのでバーラ姓で登場する。
翼と同じく「ボールは友達」という信条を持つが、それは「ボールは(自分一人だけの)友達」という発想であり、実際にボールと精神的に会話するという狂気じみた描写まで存在する。
しかし翼との対戦によって個人プレーに固執するスタイルを改め(この時、サッカーボールに諫められるというやはり狂気を思わせる展開がある)、バーラの非道な教育によってもたらされた性格から、彼本来の活き活きとしたプレースタイルを取り戻す。
後にワールドユースの決勝で全日本と対戦、盟友レオとのコンビプレーやコインブラの劣化パクリとして悪名高いナトゥレーザの登場で日本を追い詰めるものの、最後は翼の前に敗れた。
必殺技
- サンターナターン
相手に背を向け、相手の頭上を越えるようにボールを浮かせて抜き去るフェイント技。
翼も真似して使用するが、オーバーヘッドキックで撃墜する。 - アローシュート
足首を片手で持って弓のようにしならせ、勢いをつけてシュートする。
空中で繰り出す「ジャンピングアローシュート」もある。 - ローリングオーバーヘッドキック
空中で体に捻りを加えて撃つオーバーヘッドキック。バナナシュートのように軌道を曲げることができる。
ジャンピングアローシュートと組み合わせた「ローリングアロージャンピングオーバーヘッド」もある。 - フライングドライブシュート
落下するスピンをかけたドライブシュートに、横の回転も加えて自由自在に軌道を変化させられるシュート。
翼が使用した技を模倣して繰り出した。 - ゴールデンイーグルショット
地を這うロングシュート。翼が使用した技を模倣して繰り出した。イーグルショット以上の威力を持つ。
技を勝手に翼にパクられたうえに、勝手に上位版まで作られた松山は翼に抗議のひとつもしていいと思う。 - スカイウイングシュート
地面を蹴った反動で強烈なシュートを繰り出す。もとはロベルト本郷が現役時代に使っていた技で、ロベルトから伝授された。
日向は同じ技を雷獣シュートとして独力で開発している。 - トルネードアロースカイウイングシュート
トルネードシュートの回転、アローシュートのしなり、スカイウイングシュートの地面との反動を全部一気に行う、「この世に存在する究極のシュート」。これ以上のシュートは複数名で行う協力技に限られており、個人で使うシュートとしては作中最強と思われる。
……が、これでもなおペナルティエリア外から若林からゴールすることはできなかった。エリア外補正強すぎである。
ノートラップランニング隼ボレーシュートと並ぶ長い技名を誇るが、惜しくも「この世に存在する最長の名前のシュート」では無かった。(サンターナ自身が使うローリングアロージャンピングオーバーヘッドの方が長い) - フルメタルファントム
ナトゥレーザのトルネードシュート+雷獣シュートを、サンターナがトルネードシュート+雷獣シュートで撃ち返す協力技。
要するにトルネード雷獣トルネード雷獣反動蹴速迅砲。
金属も幻影も関係無いのになぜこんな名前になっているのか、なぜ技構成からアローシュート部分が消えたのか、なぜスカイウイングシュートでなく雷獣シュートと呼んでるのかは不明。
関連項目
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