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カレログとは、2011年8月29日から、マニュスクリプトが運営していたスマートフォン向けアプリケーションサービスの名称である。
概要
カレログはパートナーの浮気を防止するために開発されたサービスであった(以下、引用は「カレログ」より)。
アプリをダウンロードすれば専用WEBサイトからGPSの位置情報、バッテリーの状況、利用アプリなど(初期ヴァージョンでは通話履歴までも)が確認できる。作成者は浮気防止に一役買えればと開発した。
しかし、公開してみると実質的にはスパイウェアよりも性質が悪いと評され、マスコミでも大々的にニュース等で取り上げられた。
監視されてるのではないかという恐怖から疑心暗鬼を呼び対策アプリまで開発される始末である。
何が問題なのかというと
とまあ、いろいろまずいことになるのである。
確かにHPでは同意を得るよう促しているが、カレログTOPページによれば「カレログに必要なもの」は、
なんと同意については触れられていなかった。ナンテコッタイ
※一番下の「カレログ利用上のお約束」には下記の様に書いてあるが、注意喚起というよりは免責事項に近い。
(中略)
セキュリティー面ではマカフィーでカレログが不信なアプリケーションとして検知されることが分かった。
これについてはバージョンアップで改善されている。→「McAfee様の弊社「カレログ」アプリの調査結果について」
マカフィー側は新バージョンのスパイウェア認定を見送るとしているが、セキュリティ上の懸念は払拭されていない。
プライバシーの侵害やスパイウェア、男性差別を助長するとの酷評、マスコミへの露出などから8月31日には運営会社はカロレグについてのお詫びの文章をホームページに掲載した。→「カレログからのお詫び」
利用できる情報はもとより、その登録条件、杜撰な利用者管理、被観察者からのアプリの隠匿など多々問題を抱えていたが、運営会社の絡んだ情報誌の企画においてカレログの不正利用を肯定、推奨する文章まで見つかった。ナンテコッタイ
法的な問題
同意無く登録した場合、民事上の「プライバシーの侵害」に当たる可能性があるとされるが刑事上は法的整備がされていないため刑事事件としての起訴は難しいとされる。
しかし、識者からは解釈によっては不正指令電磁的記録に関する罪にモロひっかかりなのではとの意見もあり総務省がこの問題について検討するとの声明まで出た。
運営会社は総務省からの指導があった事を明らかにしている。
旧サービス停止と新サービス「カレログ2」のサービス開始
上記問題などに絡み10月4日をもって「カレログ」はサービス停止との公式アナウンスが流れた。
10月16日(10月11日からサービス開始の予定だったが延期)から「カレログ2」のサービスを開始する。
余波
さまざまな世論があるが、プライバシー侵害の可能性、法に触れる可能性などを考慮し、川端総務相は「(他にも)同じようなことが当然起こり得るので、一度しっかり研究したい」と発言した。
情報化社会の中で今回、社会に一石を投じる事になったのは事実である。
携帯電話やGPS等の利用のあり方を利用者は改めて考えるべきなのかもしれない。
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関連項目
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