負ける技術(文庫版):Amazom ベストセラー1位(カ行の著者)
ブスの本懐:Amazom ベストセラー1位(カ行の著者)
カレー沢薫とは、漫画・エッセイ・宗教開祖と多岐に渡り活躍しながら会社員としても勤める、大人気エッセイスト・女性漫画家である。
2009年、『モーニング』主催・第26回MANGA OPENに漫画『無題』を投稿するも落選。にもかかわらず、同誌増刊『モーニング2』編集長がなぜか新連載を決定し、タイトルを『クレムリン』と改めて掲載が開始された。
その後漫画のほか、多数のコラムも発表。その卓越なる言葉遣いにより、多数の信者を集める、偉大なる教祖である。
お布施は聖地”GACYA”へと日夜捧げられ、教祖の心を満たしている。
作風
漫画においては極彩色あふれる言葉遣いとシモネタを駆使し、徹底的な負け組意識と下から目線で高カロリーの笑いと衝撃を与えてくれる。ギットギトのシモネタを女性特有の感性で調理し、二郎ラーメンのごとき料理を完成させるシェフのような存在である。
コラムにおいてはシモネタは抑えぎみだが、キレのある言葉には変わりは無い。鋭い視点と言葉遣いで、自分ごと叩き切る作風だ。
基本的に好き嫌いが強烈に分かれる作風であり、笑えない人は徹底的に笑えないが、笑える人は頼まれもしないのに隙あらばステマを仕掛ける親衛隊になってしまうほど嵌ってしまう。
正直なところここでいくら文言を尽くしても、彼女の作品を読まなければ”カレー沢とは何か”は分からないだろう。とりあえず何でもいいので何冊か著作を買って読んでみて欲しい。面白くなければ呪詛をつぶやきながら燃やしてしまえば良いし、面白ければご先祖に献本するため著作をお焚き上げし、改めて自分用に新刊で購入すれば良いだろう。
布教用に複数買って友達に配ればベストである。
作品
現在詳細が記載されている作品
・ブスの本懐
・負ける技術
・もっと負ける技術
・クレムリン(漫画)
・アンモラルカスタマイズZ
・バイトのコーメイくん
・国家の猫ムラヤマ
・ニコニコはんしょくあくま
・やわらかい。課長起田総司
※このページの作者が”作品別にページを作る”という作業をしていないため、やたら縦に長くなっております。ご注意ください。
ブスの本懐
”「cakes」の大人気連載「ブス図鑑」が待望の書籍化! ! ”
待望の、といいつつ、編集者にタイトル変更を打診され、本当に変えてしまうところがいかにもカレー沢先生らしい一作。本屋でタイトルを告げると、高確率で”クズの本懐”が差し出されるので注意。
中身は世の中のありとあらゆるブスを観察し、分析し、鋭い言葉づかいで表現している。とはいってもけなすのでも無く、卑屈になるのでも無く、きわめていやみ無く笑えるエッセイである。正直説明しづらい。Amazonの紹介ページも目次を羅列するという投げやりな紹介になっているが、実際この目次を見て興味をもったならば、ぜひとも購入して欲しい。
・「美人は3日で飽きるがブスは3日で慣れる」はブスが考えた言葉
・諦めていないブスにとって、4月はまたとないビッグチャンス
・ブスの勝負化粧は「やりすぎ」。塗れば塗るほど、盛れば盛るほどに顔面をじゃれ殺す
・ボタニカルブスは「パッとしない自分を変えたい女のために作られた新スタイル」
・デブは人に夢と希望を与え、身も引く奥ゆかしさを持った抱きたい言葉ナンバーワン
負ける技術
”「負ける技術」という名前から、本書を生きる術を学ぶ指南書だと思って手にとった方もいらっしゃるかもしれない。だが実はタイトル自体が担当編集による後付けなので、役に立つことはいっさい書かれていないのだ。”
いきなり”呪詛(まえがき)”からはじまるコラム集。”負ける技術”といいつつ、まるで技術的なことは出ない作者の体験談集である。徹底的な”下から目線”であり、いわゆる”リア充”への呪詛が見えて隠れてない。内容的には卑屈としか思えないはずなのに、いやみを感じさせない言葉遣い、心意気を楽しんで欲しい。ブスの本懐に比べると、言葉遣いは若干おとなしい(内容はおとなしくないが)ので、初めてカレー沢先生の作品に触れるのならばおすすめの一品。
もっと負ける技術 カレー沢薫の日常と退廃
”意味は気がついたら担当がそう決めていたので全然知らないが、「負ける技術」同様担当が適当につけたタイトルに作家が後だしできっちり意味をつけ、ばっちり担当の後頭部を鈍器で殴るまでが俺たちの仕事であり流儀だ。”
負ける技術の続編であり、マイナビニュースに掲載されていたコラムの文庫版である。前作同様作者の体験談だったり日ごろ感じたこと、考え方のエッセイなのだが、本人が非日常的なため内容もあきらかに非日常的。尋常ではない人の日常は、ひどく面白いのだなあとしみじみ感じられる作品である。
クレムリン(漫画)
モーニングおよびモーニングツーにて連載されていた作品。ニートで引きこもりの却津山(きゃつやま)とその飼い猫(ロシアンブルー)3匹の生活を描いた作品。全7巻。
連載当初はややダウナー系で、言葉のキレは変わらないもののややテンションが低い。雑誌モーニングでは、後述する連載終了決定→連載終了→すぐ再開の流れの中で、明らかにギャグの熱量が上がり、密度の濃いギャグが繰り出されるようになった。
一旦連載終了が決まったが、同じタイミングで就任した新担当が脅威の交渉力を発揮して作者に無断で“連載終了までにアンケートで人気上位を連取したら連載継続”の条件を取り付け、何も伝えずに作者を鞭打ってネタだしさせ、見事連載継続を勝ち取った。その後一度予定通り最終回を迎えたもののすぐに再開した。このためクレムリンにはモーニング初回最終回、最終回(2度目)、モーニングツー最終回と、最終回が3回存在する。
登場人物(人以外も含む)
・却津山(きゃつやま)
一応大学生だが、ほとんど学校に行かないひきこもりのニート。勝ち組にいると下痢と嘔吐が止まらなくなるくらい負け組中の負け組である。
・飼い猫
3匹のロシアンブルー。無駄に血統書あり。名前は好きな三国志の義兄弟(劉備・関羽・張飛)から名付けられた。なお左から関羽・関羽・関羽である。
◎作中の心温まる名言
却津山「俺がもとめているのは勝利などではなく、勝っているやつの敗北だ」
アンモラルカスタマイズZ
男性風俗誌「週刊風俗大王」や「週刊デコトラ野郎」を出版するグリズリー出版編集部編集長が、「女性ファッション誌」を作ろうとするところから始まるギャグ漫画。全1巻。
編集部メンバーはヒゲ・ハゲ・ホモの社長熊田、「セックスに恋愛もちこんでんじゃねぇ!」とマジギレする編集員小池、彼女が個性派ブスの新人編集員の安。その後しゃべるムササビ”ビッチ(名前)”と女性の沢尻が加わり、女性誌の“お約束”に猛烈なツッコミを入れながら話が進んでいく。
テレビならば放送事故レベルのシモネタがほぼ全編に渡り炸裂しつづけるという、類を見ない漫画。腹筋を痛めるレベルの面白さなのだが、友達に勧めると人格を疑われる可能性があるため、注意が必要である。
なお発刊から約1年後、なぜか文化庁から推薦された。読者はおろか作者・編集者も「文化庁ご乱心」と驚愕した事件であった。
登場人物
・熊田曜助
グリズリー出版社長。チョビ髭・スキンヘッドのホモである。登場人物中もっとも女子力が高く、ホモ界のプリンス。
・小池瑛太
グリズリー出版編集者。もともと男性風俗誌の編集であり、発言がもれなくゲスい。ただツッコミはかなり的を得ており、なんだかんだで彼を中心に話が進む。
・安めぐむ
厄介な個性派ブスを彼女に持つ以外は普通の新人編集者。常識的観点からツッコミを入れられるため、話をマトモに進めるために無くてはならない人物である。
◎作中の明日からでも使いたい名言
小池「イスとセックス中だ!」
バイトのコーメイくん
ローカルコンビニ「SHOCK(しょっく)」のオーナー店長“劉備”と、そのバイト“諸葛 亮”のコンビニ営業風景を描写したギャグ漫画。登場人物の名前や一部設定は三国志から取られているが、基本的に三国志の知識が無くても問題は無い。カレー沢先生の他著作に比べるとほのぼのと殺伐しており、ゲスなシモネタや流血が少なめ(無いとは言ってない)。そのため初めてカレー沢作品を読みたい人にオススメである。全3巻。
登場人物(人以外も含む)
・諸葛 亮(しょかつ りょう:通称コーメイ)
24時間コンビニを1人で運営していた劉備が、さすがにつらいということで雇ったバイト。死んだ魚のような目をしているが、なかなかの策士。私立房中術学園中退。
・劉備(りゅうび)
ローカルコンビニ「SHOCK」のオーナー店長。設定上牛であるが、特に何の問題もおこらない。両隣に競合コンビニが進出してくるという、現実にあったら血反吐を吐きそうな事態でも笑顔を絶やさないすごい牛である。
・曹操(そうそう)
「SHOCK」の隣に進出してきた全国シェアNo1コンビニ「GIGIGI(ぎぎき)」の領土拡大担当(黒猫)。キュートな外見と癒しの肉球を持つ。
・司馬懿(しばい)
「GIGIGI(ぎぎき)」の領土拡大担当(男性・人)。元々他社エリート社員であったが、激務に疲れていたときに曹操の肉球に触れ、真実の愛に目覚めた。イケメンかつ接客態度がよいため、若い女性からよく告白されるが、本人の愛はすべて曹操に向かっている。
◎作中の心に響く名言
司馬懿「なぜ愛に性別をもちこもうとする!?」
国家の猫ムラヤマ
2×××年、人以外の動物が政治を行うようになった日本を舞台に、支持率0%の総理“ムラヤマ”、私設議員秘書“イトウ”と“オブチ”の政治運営を描くギャグ漫画。ネタは時事ネタにゲスいシモネタや危険な話題を絡めたものが多い。かわいらしい動物が大目で一見ほのぼのしているが、中身が完全に18禁レベルである。
登場人物(人以外も含む)
・ムラヤマ
オスのツシマヤマネコ。支持率0%であるが、投票率も0%のため自動的に総理を続けている。割とまじめに政治について考えているが、秘書2人が色々と酷く、苦労猫である。
・イトウ一郎(いとうふぁーすとちるとれん)
すでに絶滅寸前のヒト科の男性私設議員秘書。だがバイト。基本無表情であるが、美人のメスにあったら求愛のダンスを踊るぐらいの情熱をもっており、表情に出さないだけの模様。楽して儲ける輩には厳しく、そのためか国会議員にも冷たい。
・オブチ
オスのオコジョで、イトウと同じくムラヤマの私設議員秘書。外見はファンシーといっていいものであるが、とにかく言動がゲスい。ゲスすぎて感動を覚えるレベルである。夏毛に換毛するとデビルマンのような外見になる。
◎作中の感動的名言:
オブチ「風俗で働けなんていったことないですよ!」「言わせるんです!」
ニコニコはんしょくアクマ
子供を孕ましたい処女厨のインキュパス”ヤマダ”が、外見はいいが2次元にしか興味が無い乙女ゲーオタクの“かえで”にお願いするも当然ながらうまくいかず、どうにかして孕ませようとする物語。
乙女ゲーに嵌った作者らしい女オタクの描写が身につまされ、同類から共感を呼んでいる。特にエロ抜きの乙女ゲーオタクと濃厚な描写が好きな腐女子とのバトルシーンは必見である。オタクならば大いなる共感と笑いを得ることができるオススメ漫画。
登場人物(人以外も含む)
・ヤマダ
主人公のインキュバス。処女厨で、人間の女を孕ませるためかえでを狙ったもののまるで相手にされず失敗。そのままかえでの家に居候している。家事全般が得意。
・かえで
非常に可愛い外見をしているが、極めて業の深い乙女ゲーオタク。3次元のことはまるで興味が無い。洋菓子屋兼デビルハンターの店でバイトをしている。
◎作中の声に出して読みたい名言
かえで「コスプレ好き=コスプレプレイ好きと思ってる男は死んでいいよね。」
やわらかい。課長起田総司
同期トップで課長に昇進したため、非常にモテ始め島耕作状態の主人公起田。さらに才女・ロリ巨乳研究者・美人ED医師に囲まれ、エッチなトラブルが巻き起こるアトリエかぐや状態なのだが、本人は彼女に振られたショックでEDになっているという、起田の生殺し状態と周りの女性の奮闘を楽しむ漫画。全3巻。
基本かなりエグいシモネタであるが、女性らしい着眼点で不快感を与えない。奇跡の一品といえる。
なお、単行本第一巻の帯に書かれている文言は表「ふにゃちん。」、裏「たちませんが何か?」である。
登場人物
・起田総司(おきた そうじ)
同期トップで課長に昇進したものの、10年以上付き合った彼女にフラれたショックからEDになった男。仕事はできるが他人の感情を読み取ることが苦手で、独りよがりになりがち。基本的に論理的かつ積極的なため、EDに対しても卑屈にならず真正面からぶつかっていく漢である。
・炎皇斗(かおす)
総司の姉が飼っていた猫。姉が離婚する際起田に押し付けられた。カレー沢作品らしく、当然のようにしゃべり、家事全般をおこなう。起田が気がつかないところを指摘して、甲斐甲斐しく尽くすペット。嫁いらなくね?
◎作中で語られた真理
炎皇斗「おんニャの子の体は順番どおりにボタンを押せばイく機械じゃニャいですよ」
炎皇斗「しかもそれで『今日もいい仕事した』って顔してませんでしたかニャ?」
その他「ブスだけどマカロンつくるよ」等も出版している、大人気作家である。
カレー沢教
最近”刀剣乱舞(とうらぶ)”界隈で広まった新興宗教。教祖はカレー沢薫であり、御神体はカレー沢先生の書いたとうらぶキャライラストである。
元々インターネットでよく言われている”描けば出る”のジンクスを受け、とうらぶにドはまりしていたカレー沢先生が目当ての刀剣男子のイラストを描いてツイッターでアップしたことから始まる。このイラストに対し、カレー沢親衛隊が”カレー沢先生の書いたイラストをスマホの待ち受け画面にし、カレー沢先生の単行本を購入すれば、目当ての刀剣男子が入手できる”とステマ。
その後これを試し本当に目当ての刀剣男子が入手できたことを報告するツイートが多数アップされた。これにより”カレー沢先生の書いたイラストをスマホの待ち受け画面にし、カレー沢先生の単行本を購入すれば、目当ての刀剣男子が入手できる”という”カレー沢教”が自然発生、とうらぶ界隈に広まっていった。
この教義はだんだんと変遷していき、2015年5月2日現在、”カレー沢先生の書いたイラストをスマホの待ち受け画面にすると、体に不調が発生する(主に口内炎)が、代わりに目当ての刀剣男子が入手できる”という、ベベリットみたいな代物になってきつつある。当初目指したステマの役目を微妙に果たしていない。
なおこの教義、肝心のカレー沢先生がおこなってもとうらぶへの効果は無く、体調不良のみ起こる模様。ますます邪教である。
【カレー沢薫】カレー沢先生のとうらぶ絵を待ち受けにするあるいはカレー沢作品を買うとお望みの刀が出るという風潮【刀剣乱舞】
【カレー沢薫】欲しい刀が出ることを祈願してカレー沢教に入信した人々が長谷部の呪いにかかったり口内炎を患ったりするという事案【刀剣乱舞】
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