カロリー(cal)とは、熱量(エネルギー)の単位である。
…ではあるが SI 単位系には含まれておらず、専ら栄養学や生理学の文脈でのみ用いられる。
そのためか、一般には「カロリー = 生理的熱量(代謝熱量)」の意味で用いられる場合も多い。
定義
水の比熱は温度によって微妙に異なるため、正確性を期す場合は定義に用いる水の温度にも注意する必要がある。
SI 単位系におけるエネルギーの単位であるジュール(J)との換算:1cal ≒ 4.2J
ISO(国際標準化機構)で挙げられているカロリーの定義は 15℃ カロリー、国際蒸気表カロリー、熱力学カロリーの 3 種で、日本で標準とされる熱力学カロリーは正確に 4.184J。
食品表示でよく用いられるのはキロカロリー(kcal)で、1kcal = 1000cal である。
現実においてはキロカロリーを指してカロリーと呼称する場合もある。これはかつてのカロリーの定義が水 1g ではなく水 1kg だった(つまり新キロカロリー = 旧カロリーだった)影響もある。
概要
- 食物のカロリーは、三大栄養素を分析し 1g あたりたんぱく質・糖質:4kcal、脂質:9kcal を乗じて求められる。
- 消費カロリーは、基礎代謝、活動代謝(スポーツ、運動など)、食事代謝によって消費される。
- 摂取カロリーが消費カロリーを上回った場合、体脂肪として蓄積されていく。
カロリーコントロールの不確定要素(栄養学)
- 同じカロリーでも、各栄養素によって性質・役割が違う。
- 同じ食材でも生産環境、大きさ、密度などにより、含まれるカロリーが違う。
- 摂取されたエネルギーがすべて体内で吸収されるわけではない。
- 体内で吸収される量は人によって違う。
- 同じ人でも、その日の体調や季節等によって吸収量は違う。
- 人それぞれの基礎代謝量が違う。
- 同じ身体活動をしても、人それぞれの体格や体質によってエネルギー消費量は変わる。
- 同じ人物の同じ身体活動でも、その日の気温などの環境によりエネルギー消費量は変わる。
- 食べ方(食べる順番や時間)や生活習慣等で、エネルギーを貯蔵する過程に変化が出る。
- 同じカロリーでも、GI 値(食後の血糖値上昇のスピード)が違う。
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摂取カロリーを知るために
消費カロリーを知るために(カロリズム)
関連項目
- 単位
- ジュール
- カロリズム - タニタの活動量計
- たんぱく質(アミノ酸)、炭水化物(糖質・食物繊維)、脂質(脂肪酸)
- ダイエット(ニコニコダイエット女子部・ニコニコダイエット男子部)
- ダイエット検定 - 日本ダイエット健康協会が主催。
- カロリーゼロ理論
- カロリーが逃げる
- 作画カロリー
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- ページ番号: 3282940
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