カロリーメイトとは、1983年から大塚製薬から発売されているバランス栄養食である。
概要
かつて大塚製薬社長が提唱した「栄養を手軽に取る」というコンセプトを出発点に製作された「総合栄養食」である。爾来、カロリーメイトが後の「総合栄養食」「カロリーコントロール」等のジャンルの草分けとなった。
名前の通りカロリーを計算して摂りやすいことが特徴で、ブロック1本が100kcal、一箱4本で400kcal(白飯100gで186kcal)となっている。ビジネスマン等の多忙な人間や、被災者などの通常の料理を採りづらい人間にとってはありがたい存在。
カロリー計算しやすいので体重コントロールに使う人も居るとか。しかし手軽に多くのカロリーを摂取することができてしまうという事でもあるので、計算もせずにこれをおやつ代わりにモグモグするとすぐにおデブになってしまうだろう。
大塚食品の常として、有名人を起用したCMや他媒体とのコラボレーションが有名である。発売当時のCMは王貞治が出演したが、現代ではゲーム内にも出演しており、下述「メタルギアソリッド3」や「クイズマジックアカデミー2」などのコナミの有名作から桃太郎電鉄12(ハドソン)や絶体絶命都市3(アイレム)など様々な作品で「携帯栄養食」「固形栄養食」として出演している。
海外ドラマ「24 -TWENTY FOUR-」が人気となっていた時期には、ジャック・バウアー演じる同ドラマ調のCMが放映されたこともあった。
ラインナップ
食べやすいように風味付けがされている。当初はチーズ味のブロックとミルク味の飲料缶のみであったが、後に下記の現行製品のように、様々な新しい製品が登場している。
下記の「ブロックタイプ」「飲料缶タイプ」「ゼリータイプ」の他にも、過去には「カロリーメイトスティック」というスティックタイプの製品も販売されていた時期がある。
ブロックタイプ
「カロリーメイト」と単純に言うと多くの人がこのブロックタイプを思い浮かべるはず。4本入りの通常サイズ箱と、2本入りのハーフサイズ箱が販売されている。
大塚製薬は「ショートブレッドタイプ」とも表現しているが、この「ショートブレッド」とは「脆いパン」という意味で、スコットランド風の焼き菓子の名前である。カロリーメイトもやはり脆いので、食べかすがぽろぽろ周囲に散らないように注意して食べよう。
- チーズ味 - カロリーメイトと言えば基本はこれ。元祖カロリーメイト。うまい!
- フルーツ味 - 何のフルーツか明言せずただ「フルーツ」。なんとも大雑把な説明だが、多くの人はグレープフルーツ風味を感じるはず。材料にもグレープフルーツが使われている。他にレモンピールなど。アーモンド粒も入っている。甘味がほどよい。
- チョコレート味 - ぱさぱさしたチョコブラウニーみたいな味。
- メープル味 - メープルシロップフレーバー。
- バニラ味 - 後述する「プレーン」に代わって登場。チョコチップがアクセントのほのかに甘いスコーンのような味わい。
ロングライフ
ブロックタイプのカロリーメイトを元に、災害時に備えた備蓄用に賞味期限を3年に伸ばしたもの。包装の耐水性も高く、洪水や津波で水を被っても大丈夫。チョコレート味。
味や食感は通常のブロックタイプのチョコレート味とほぼ変わらないが、ロングライフ加工のためか通常のものより少し値段が上。
本来は企業や自治体向けの製品でありスーパーなどには陳列されない商品だが、ネット通販などで購入できる。
過去に販売されていたもの
現在(2022年6月5日)はラインナップから外されているものの、ブロックタイプにはかつては以下のようなフレーバーも存在していた。
- ベジタブル味 - トマト、赤ピーマン、ニンジンが使用されており、赤みがかっていた。
- ポテト味 - 甘くないさっぱりとした味だった。
- プレーン - 「プレーン味」ではなくなぜかただの「プレーン」。ほのかにリンゴ風の香りがあるスコーンと言うかんじのあっさりした味だった。
飲料缶タイプ
一本で200kcalの栄養が取れる飲料缶。もちろん各種ビタミンなども含んでいる。CMでは「スープタイプ」とも呼ばれている。
病気、夏バテ、ひどい口内炎、ひどい虫歯、精神的ストレスなどで固形の食べ物がまったく食べられ無いときも、飲み物は意外と喉をとおったりするのでこれを沢山飲んでいればなんとかしのげる。さすが医薬品会社。っていうか、カロリーメイト飲料缶タイプはそもそも、手術の後でしばらく固形物が食べられ無い人向けに大塚製薬が作っていた医療用流動食「ハイネックス-R」を元に、一般向け製品化したものなのだ。
大塚製薬の別の製品であるポカリスエットを売っている自動販売機等で、一緒に売られている事も多い。普通の缶ジュースと比べてお値段が高めなので注意!
結構脂肪分を含んでおりそれを乳化させているためか、割と味にクセがある。慣れるとそこがよいのだが、慣れるまでは少し変わった味に感じてしまうかもしれない。特に最初に用意されていたミルク味は受けが悪かったらしく、後に「ニューカロリーメイト」と銘打って新味(カフェオレ味)が出され、元祖であるミルク味は御役御免となってしまった。
ハロルド作石の漫画「ゴリラ―マン」の主人公・池戸がミルク味を好んでいるという設定があったが、これは単に池戸が「(当時CMをやってた)王貞治のファン」だから飲んでたという面が大きいらしい。作中でも池戸以外にはウケが悪かった。
ゼリータイプ
- アップル - 2014年10月現在では、ゼリータイプはこの一種類しか販売されていない。飲料缶タイプと同じく一本200kcal。飲料缶タイプよりも味はとっつきやすく、爽やかなリンゴ味!ホエイプロテイン(乳清タンパク)が含まれているので運動の時に摂取すると効率よくエネルギーになってよいらしい
メタルギアにおいて
「うますぎる!」
MGS3にて某潜入諜報員がカロリーメイトをこう評したことは、ニコニコユーザーにも広く知られている。
同作ではコラボレーション企画としてゲーム中に出現する食料の1つに「カロリーメイト」があり、そのため作中でスネークとその仲間たちは惜しげもなく実在の商品を口にし、ベタ褒めしている。
ニコニコでは本人降臨シリーズとしても有名になった某動画が有名であろう。しかし元を正すとねとらじブームに行き着く。その詳細は動画記事に記載されている。
カロリーメイトの発売が1983年のため、作中(1964年)の時点では存在しないとかツッコんではいけない。
将棋において
深夜12時、丸山忠久九段が藤井猛九段との対局中、明言は避けられたもののどう見てもカロリーメイト某食品をモグモグと喫食していた。その食品の正体は最後まで不明だったが、独特な棋風の構築に成功している。
関連動画
コラボレーション作品。
関連静画
関連項目
- カロリーメイト(大塚製薬のサイト)
- メタルギアソリッド3 スネークイーター
- 絶体絶命都市
- 用意周到丸山流
- レーション
- 料理の一覧
- 飲料の一覧
- ポカリスエット / オロナミンC / オロナイン (すべてカロリーメイトと同じく、大塚製薬の商品)
- ボンカレー(大塚製薬の関連会社、大塚食品の商品)
- シャキサク
- 相良宗介(フルーツ味を好む。と言うかフルーツ味しか食べない。アニメではスポンサーの都合で「カロリーフレンド」になっている)
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