カワカミプリンセス単語

カワカミプリンセス

カワカミプリンセスは、敗でオークス秋華賞を制した日本の元競走・繁殖である。

概要

キングヘイローは両親に80年代欧州最強ダンシングブレーヴ米国最強グッバイヘイローを持つ、言わずと知れた良血種タカノセクレタリーも未勝利ながらシアトルスルーセクレタリアトを持ち、系からもアメリカG1ホースやサクラバクシンオーなどの名が多数輩出されているかなりの良血。
こんなものすごい血統の日本、しかも社台系の牧場ではなく日高の中小牧場から生まれるんだから実に競馬はおもしろい。

カワカミプリンセス2003年6月に三石川上牧場で生を享ける。6月生まれというのはサラブレッドとしては異例ともいえる遅生まれであり、そのせいかセリでもも買い手は付かず最後まで売れ残ってしまった。三石川上牧場は基本的に育てたをセリで売るマーケットブリーダーであるのだが、このは牧場所有のままデビューすることとなった。

デビュー大分遅く2006年2月下旬の阪神での新戦。いぶし銀のジョッキー本田優を上に迎えたこのレースでは事前の評価は9番人気と決して高くなかったものの、2着のに1と1/4身の差を付けて勝。続く500万下の君子賞も勝ち、オークス最後の切符がかかったスイートピーステークスでも楽な手ごたえで勝利し、デビューから3連勝を飾った。

3戦3勝で迎えたオークスファンからはこれまで敗の成績が評価され、未冠の未完の大器アドマイヤキッス桜花賞キストゥヘヴンに次ぐ3番人気に名される。レースではヤマニンファビョルファビュルが名前の通りファビョった大逃げを打ったり、アナにテイエムプリキュアと間違えられたりと、何かと波乱を予感させるような展開になったものの、最後の直線でアサヒラジングを抜きそのままフサイチパンドラの追撃を抑えゴール。4戦4勝敗のオークスの誕生である。敗でのオークス制覇はミスオンワード以来49年ぶりの記録であり、デビューから65日のオークス制覇も同レース現在の日程で行われるようになってからは最短の記録である。まさに記録づくしの勝利となった。

その後放牧を挟み、初戦はステップレースを使わずに秋華賞に挑むこととなった。ぶっつけ本番というのがファンからは嫌われたのか、敗であるにも関わらず1番人気を再び未冠未完の大器アドマイヤキッスにうばわれることになる。しかしレースでは直線の途中で先頭に立ったアサヒラジングをゴールの直前で差し切るという貫勝ち。敗の二冠となった。

の2戦は初の古との対決となるエリザベス女王杯。当時の最強スイープトウショウとの直接対決となったこのレースではスイープを抑えて1番人気となる。最後の直線では途中大きく右にヨレたものの、群の中を縫うようにすり抜け、フサイチパンドラを抑えて見事に先頭でゴールインファンは「この、一体どこまで強いんだ・・・」と騒然。敗の変則牝馬三冠が誕生したかのように思われた。
しかし、結果としてはカワカミプリンセスは12着に降着。2位入線のフサイチパンドラが繰り上がりでエリザベス女王杯優勝となった。G11位入線が降着となったのはメジロマックイーン天皇賞(秋)以来15年ぶり2回の出来事である。降着の理由は直線で大きくヨレたことにより、ヤマニンシュクルが進路が塞がったことによる。この結果に戦の本田は号泣。裁決委員に対して「からはいくら制裁をとってもいい、の方は勘弁してやってくれ」と涙ながらに懇願したという。本田は既にこの年一杯で騎手を引退調教師に転向することを決意しており、自分の騎手生活の中での最後の名の経歴に傷を付けたくないという思いがあったのだろう。
このレースでの斜行により、ヤマニンシュクルは競争消失する故障を負った。また、繰り上がりで優勝となったフサイチパンドラである関口房朗氏も後に本業が傾き業を実質的に業、これが最後の所有馬G1制覇となった。結果論ではあるが、この降着劇に関わった三者それぞれが後味の悪い結末を迎えることとなってしまった。

エリザベス女王杯での降着によって、彼女の中で何かが壊れてしまったのか、以降カワカミプリンセスは全く勝てないようになる。とはいえ、2桁着順になったのはこのエリザベス女王杯と次走のヴィクトリアマイルだけであり、その後は重賞戦線でも結構いいところまで行っている。特に2008年エリザベス女王杯リトルアマポーラの2着というかなり惜しいところまで来た。

2009年エリザベス女王杯で9着になったのを最後に現役引退
2010年にはディープスカイと交配したものの残念ながら不受胎。しかし翌2011年豪州コマンズと交配して受胎し、2012年には最初の産駒のが誕生している。


カワカミプリンセスクラシック戦線を勝ち抜いた翌年、クラシック戦線ではある二頭のくことになった。ダイワスカーレットウオッカである。それだけではない。その後もブエナビスタジェンティルドンナ等、数々の女傑といえる存在が誕生し続けている。 カワカミプリンセス自身も相手に重賞を勝ったことはないものの、降着したとはいえ古をまとめて撫で切った全盛期のパフォーマンスを見れば、決してべても引けをとらない存在であったことがわかる。彼女競馬史における意義、それは日本における女傑時代の到来を告げる鐘を鳴らした事にあるのではないだろうか。
そして願わくば、彼女の産駒から女傑伝説の系譜を受け継ぐ存在が輩出されることを心より望みたい。

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1 ななしのよっしん
2013/03/25(月) 02:34:03 ID: K0jRLVpW8L
これ、今の採決ルールなら間違いなくセーフだったよなぁ
本当にあの1戦がこのにとっての転機になってしまった
2 ななしのよっしん
2018/12/05(水) 11:37:26 ID: eQGqoUk1tN
最後の一文、アーモンドアイ(フサイチパンドラ)を想うと皮というかなんというか……。

繁殖としてはゴリゴリアメリカ血統がになってるのかな?(Haloが5代前になって)繁殖相手の融通がそこそこ利くようになる孫世代で大物が出るかもしれないけど
3 ななしのよっしん
2019/01/30(水) 09:50:59 ID: snGjHX6o8+
サンデー産駒種なら掛け合わせ放題だからになる部分はほとんどいんじゃないかな 
フサイチパンドラカワカミプリンセスの差は一言で言うなら血統的な融通というよりノーザンファームと日高の中小牧場の融通の差というか・・・
キンカメに一回付けた以外は安めのアメリカ輸入種につけてばっかりなのよな・・・