カン・ユー大尉とは、傭兵基地アッセンブルEX-10のAT部隊長であり、理想の上司である。
概要
装甲騎兵ボトムズの第二部にあたるクメン編の登場人物。担当声優は広瀬正志。
最低野郎と蔑まれるボトムズ乗りの中では珍しく、高い実力と向上心を兼ね備えた模範的な士官である。劇中では、第14話でキリコをメルキア軍監視衛星から解放した一件を皮切りに多くの活躍を見せている。
新型機ストライクドッグに搭乗したPS、イプシロンを相手に互角に戦えるほどのAT操縦技術を持つうえに、(PSと互角に戦えたのはキリコとカン・ユーのみ。その強さから、イプシロンはカン・ユーをキリコと誤認している)優れた戦術眼を有し、技術はあるが指揮能力に欠けるキリコにとっては見習うべき存在である。
隠密作戦の際には、作戦と平行して潜伏していた敵部隊を殲滅する臨機応変の対応でキリコ達を感嘆させた。
洞察力も高く、村民を装ったゲリラの正体を容赦なく暴く一方、彼らに自白するチャンスを与える優しさも持つ。また、白兵戦能力もキリコを組み伏せて圧倒する強さを誇り、異能生存体の近似値ではないかとも噂されている。その能力を活かして生身かつ単独で敵勢力圏を突破し、三日三晩にわたってゲリラを翻弄したこともある。
また、優秀な士官であるカン・ユーは部下に対して、不満や要望を自ら聞き入れて相談に乗る器の広さを示し、部隊員のスパイ疑惑が持ち上がった際にも自ら対応を行っている。アッセンブルEX-10指揮官ゴン・ヌー将軍もカン・ユーを懐刀として重用し、留守中の基地防衛を任せる程である。
幾多の地獄を経て、心身共に傷ついていたキリコ・キュービィーは、クメンの豊かな自然と人々との触れ合い、そして、大いなる巌のような漢にして、海のように豊かな漢、カン・ユーとの出会いによって成長を遂げていく。それは後にキリコが神の後継者、異能者への覚醒を遂げる遠因ともなった。
カン・ユーは、第27話においてクエントの傭兵、ル・シャッコの卑劣な裏切りにより、非業の死を遂げる。真の主役とも言える彼の最期は、数多くの視聴者に衝撃を与えた。
他メディアにおける臨機応変の活躍ぶり
OVA「ペールゼン・ファイルズ」
その人気の高さからかペールゼン・ファイルズにはカン・ユーの友人、ワップが登場する。類は友を呼ぶのか、ワップ曹長(後に少尉に昇進)もまた優秀な指揮能力を持った軍人であった。極北最前線基地の指揮官に着任した際には、キリコを始め問題児揃いのバーコフ分隊を的確に指揮し、バララント軍の大部隊を殲滅する離れ業を演じたが、直後に不幸な事故死を遂げている。
なお、ワップもカン・ユーと同様、広瀬正志が演じている。
第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇
近年、ゲーム『第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇』にも待望の参戦を果たした。劇中では紅月カレンに戦場の厳しさを教えると共に、粋な計らいを見せてプレイヤー達を歓喜させた。
クメン編終盤ではル・シャッコだけではなく、ポタリア、キデーラまでもが反旗を翻すという悲劇的展開を迎えるが、スパロボ補正によってまさかの生還を果たし、その後も他作品の名脇役達と共にクロスオーバーを演じている。
カン・ユーのエースボーナスは、一定条件下で攻撃力を1.5倍に上昇するという反則級のものであり、戦闘アニメにおけるカットインも搭載、更に顔グラフィックが7種類用意される、多くの面で優遇されている。
第3次スーパーロボット大戦Z 時獄篇
続編の『第3次スーパーロボット大戦Z 時獄篇』にも引き続き登場。本作では広瀬正志氏が演じたバララント軍のPS、ラダァ・ニーバの部下として活躍。ニーバの死後は彼が遺したPS専用ATエクルビスを乗りこなすなど、優れた実力を発揮している。
なお、戦闘アニメにおけるカットインは再世篇の流用ではなく、新規に製作されたカットインである。
余談ではあるが、劇中ではとある遊園地のマスコットキャラの姿に心ときめかせるという場面があり、
歴戦の猛者とも言うべき大尉のイメージとはまた違った、チャーミングな一面を垣間見ることができる。
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関連項目
- 装甲騎兵ボトムズ
- ペールゼン・ファイルズ (特別出演)
- 広瀬正志
- 最低野郎ホイホイ
- むせる
- 高橋良輔
- 人間のクズ
- 最低野郎
- コール・デスタン
- ゴステロ
- 無能生存体
- 嘘を言うなっ!
- ランバ・ラル 中の人軍人繋がりのキャラ。ただし、性格は正反対
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