アドル――――――――!!
カーナ(イース)とは、イース4および日本ファルコム完全自社制作のARPG『イース セルセタの樹海』の登場人物である。
イース4の原案からいたキャラクターの一人である。
例によってSFC版・PCE版・PS2版の彼女の情報を求めています
編集可能な方はお願いします。
概要
性別:女
攻撃属性、武器:射撃、ナイフによる刺突と投擲、一部の足技、風系魔法に近い技術
職業:樹上集落コモドの狩人
今回は『超』の着く天然+好みのタイプは『父親・アサドに似ている=一言で言うなら、ガタイの良いマタギ系』なファザコン+アドル以上の鈍感さを内包した性格付けがされている。
鋭いところは鋭く、何事にも物怖じしない性分なのだが、全体的にアドルにほれ込むヒロインが多いイースシリーズにしては、アドルを一人の男と意識はしているものの、育った環境ゆえか最後の最後まで彼を『ただの競争相手』としか見ていない稀有な存在。さすがに実父も本心から心配している(下記動画のシーンでアドルに婿に来いと誘ったのに肝心の娘があのザマな)辺り、彼女の将来はどっちだ。
なんといっても、高いSP・EXゲージ回収率と攻撃・移動を含めたハイスピードが彼女の武器。
歩きながら攻撃可能な通常攻撃やいつでも回避やガードができるほど隙の少ないそれを持つのは彼女だけ(他キャラは移動攻撃を持たないし、攻撃持続や判定が長く、ガードやスキルでのキャンセルに時間がかかる)。
後述する状態異常+多段ヒットするスキルも多く、状態異常をそれぞれ一段階強化するだけでも、ボス戦闘以外で有利な状況を作ってくれる。
CPUのAIも非常に優秀で、他キャラの攻撃が当たらない高いところに判定のあるボスへ一方的に攻撃が当たったり、攻撃優先AIにしても相手の攻撃をひたすら避けてくれたり、時に2名先に倒されたと思ったらカーナだけ体力満タンで生き延びていることも多く、アクションが苦手な人のパートナーとして、目を見張る活躍をしてくれる。
しかし、そのスピードの代償として、絶望的に低い火力と一発刺さるとハード以上で瀕死圏内余裕すぎる防御力の低さが弱点と言えば弱点。当たらなければどうということはないのだが、パワー至上主義者の受けは少々悪い。
特に、タイムアタックをノーリトライでクリアー(トロフィー条件)するパートナーには最適だが、最速突破を望む(トロフィーには無関係だが、我々にも意地があってな……)となると一気に厳しくなるキャラクターである。
もちろん、STRを霊薬でドーピングしない場合の話であるため、使いたい方はどうぞご自由に。
以下、本作品中のネタバレを含む。
今回は『双子の弟』という設定になった、レムノス(CV:野島健児)との話が多い。彼の設定は、狩猟・採集をせずに芸術品や伝承の研究・追求を続けている、集落の男たちからすればだらしなく、しかし女衆からは大そう魅力的に映る青年、とくに前者がイマドキの若者である。
そんなある日――記憶を無くす前のアドルが、コモドの集落を訪れた後日の事である。コモドの住民が次々『神隠し』に遭う被害が多発し、皆はアドルを犯人と疑ってやまない。
彼が訪れた後もそれは変わらず、疑いが晴れるまでは、と監禁されていたのだが、レムノスとの記憶を取り戻した直後、その彼が浚われてしまう。
カーナはアドルにかけられた疑いを晴らし、レムノスを取り戻すべく、監視兼付き添いで調査に乗り出すのだが……
千竜の巣穴にて、『仮面』――太陽の仮面のデッドコピー――を付けられて洗脳を施されたレムノスを見つける。魔獣を召喚してくるもなんとか退けて、彼を説得しようとする。が、そこに現れたのは三馬鹿今作のラスボス・グルーダの部下の一人、バミーだった。
レムノスには、父以外に明かしていない秘密があった。
本来、レムノスの狩りの才能はカーナ以上のものだったのだが、彼は集落の皆から好かれる姉に引け目を感じて、わざとお茶らけた集落に相応しくない人間として振る舞っていた。
……それを、『魔女』バミーの読心能力で明かされて、動揺しているところを彼女に再度浚われてしまう。
後日、ハイランド襲撃事件で再開した時も、レムノスが自ら進んでロムン軍に下った意志を示され、カーナはひと時迷った。だが、すぐに決心する。
アドルの記憶を探す旅に付いて行き、彼をひっぱたいてでも連れ戻すと。
……そして、旅も終盤。レムノスから真意が明かされる。グルーダの動向を探り、《月の仮面》を渡させないために、一芝居演じ続けていただけで、裏切ってなどいなかったのだ。しかし、そんなことをバミーが気付かなかったわけもなく、呪術によって彼の命を握られてしまう。土壇場でかけつけたレオ将軍の助けも借り、レムノスを彼に預けて、カーナ達は急ぐ、山頂にある《月の仮面》を目指して。
頂上で間に合ったカーナとバミーは対峙する。
カーナは言う。全て借り物のあなたに人の優劣を語る資格は無い、負ける気はない、と。
バミーは言う。借り物だろうとなんだろうと生き残った奴が勝者だと。
激闘の末、カーナは勝利し、レムノスを救うことが出来た。その後、彼らが激動を迎えたセルセタをどう生きていくのかは――我々の想像に任される。
スキル一覧
マルチスナイプ(消費SP10)、初期スキル
ナイフを4つ、Lv3で5つ投げる。Lv2以降、追尾性能が強化される。
ポイズンダガー(消費SP10)、初期スキル
毒を塗ったナイフを投げつける。Lv2以降射程や毒発生率が強化、Lv3で3way化。
ミストラルスピン(消費SP10)、閃きレベル12
その場で倒立し、回転蹴りを浴びせる。スキル中、位置の微調整が可能。火力不足に悩みがちなカーナの中でも、威力が目立って高めで、苦手な接近戦で活躍する。
Lv2以降範囲拡大、Lv3である程度追尾するナイフ×3を追加射出する。スピニングバードキック? なんのことかね?
ナパームスロー(消費SP40)、閃きレベル15
投げつける直前まで無敵+方向の微修正があるスキル。火薬を点火したナイフを投げつけ、着弾地点に大きな爆発を起こす。炎焼状態にする効果もあり、Lv3時には火球が爆散し、攻撃範囲が広がる。
ウィンドエッジ(消費SP10)、閃きレベル19
風の球を直線状に射出する。
いたってシンプルな技で、マルチスナイプ以上に発生が早い+隙が少ない=連射可能で、吹き飛ばし効果もある。ただし、いくらカーナのゲージ回収率が高めとはいえ、そんなことをすればマッハでゲージが無くなるため、注意。
Lv2以降、射程とヒット時の範囲拡大。
ショックスパーク(消費SP20)、閃きレベル25
飛び上がって、麻痺効果を与えるナイフを投げつける。1hitしかしないが、持続が非常に長いため、多くを巻き込む雑魚戦向け。
ラウンドリッパー(消費SP10)、閃きレベル30
周囲に旋回するようにナイフを投げる。Lvが上がるごとに攻撃範囲の拡大などもあるが、やはり逃げ重視のカーナが使うとしたら、雑魚に囲まれた時くらいか。
サイクロンエッジ(消費SP20)、閃きレベル36
威力が高く、貫通性能のあるウィンドエッジといったところ。
ただし、最大レベルでも発生が遅い上に射程がウィンドエッジより短いため、ボス戦でフラッシュガードから狙うか、乱戦で大量の敵相手にスキルフィニッシュを狙うやり方がおススメ。
カレイドスパイク(消費SP40)、閃きレベル42
突進からナイフの連続攻撃+バク転からの高火力突進。
発生からナイフ乱舞途中まで無敵(Lv2以降)+乱舞のバックステップから再度の突進にも無敵がある、無敵の塊。その性能から、逃げとEXゲージ回収を兼ねて使われる。
フラップニードル(消費SP20)、閃きレベル50
ヒットすると、雑魚を吸引しながら多段hitするナイフを発射する。威力が高い上に持続も長く、終盤や二周目のスキルフィニッシュに有用。
Lv3で発生強化や隙が減少するため、頑張って強化するべし。
EXスキル
通常版、ティザーテンペスト
飛び上がってから、強力な吸引判定のある巨大な竜巻を前方に巻き起こす豪快なスキル。発動前に方向の微修正が可能かつ、長時間場に残るため、多くの敵を巻き込んだりボスにクリティカルし続けたりできる。
ただ、このスキル。発生終了と同時に暗転が終了してしまうため、他キャラの無敵と時間停止を生かしたEXスキル連携とは全く別の連携を考える必要がある。まぁ、これはもともとキャラ差があるので、愛で補おう。
強化版、ラストリゾート
前方にナイフを乱れ撃ちした後、特大のナパームスローでトドメ。
威力が高いだけでなく、前方広い範囲を攻撃してくれるため、ティザーテンペストの連携を使わない+アイテム枠一つを『英雄の指輪』で埋めても問題ないなら、こちらを使いたいところだ。
おすすめアイテム
とにかく、ガン逃げと体力・火力不足をサポートしてくれるものがおススメ。
閃光の腕輪
フラッシュムーヴの時間を一秒間延長してくれる。ガードよりも回避に頼りがちなカーナには、ワンチャンスを多く作ってくれる。その分戦闘がダレるが。
霊樹のイヤリング
オズマに劣るとはいえ、素のSPゲージ回収率が高めなカーナにもやはりSP系は不要。EXゲージ回収率を強化するこれを装備すれば、他キャラのEXスキルも使いやすくなり、結果としてパーティの火力不足も補ってくれる。
SFC版のカーナ
風の村コモドに住む男勝りの娘で、アドルとの出会いは峠の遺跡で魔物に襲われていたところを助けようとしたアドルの前で、見事に魔物を撃退する、というものだった。
物語中盤以降は、レムノスと共に聖域の城に突入したり、古代都市の探索を行う。
複数のバージョンが存在するイース4の中で、スーパーファミコン版は唯一、日本ファルコムによる原案のキャラクターデザインをそのまま採用している。(マニュアルに載っているセル画調のイラストも、当時の日本ファルコムによる原案のキャラクターデザインである。)
PCエンジン版のカーナ
火の村アリエダの、樹海警備隊の隊長。アドルより一つ上の19歳。
峠でロムン兵に絡まれていたところでアドルと出会い、彼がロムンの砦に囚われた際には脱出のサポートをしてくれる。
ゲーム序盤ではアドルとパーティを組み、ともに聖地ネルガルを探索する。それ以降はもっぱら、伝書鳩を用いてアドルをサポートする。
キャラクターデザインはPCエンジン版独自のもので宝谷幸稔氏によるものだが、実際のゲーム中の作画はスタジオライブによるかわいらしいものになっており、衣装デザインなどもやや簡略化された。
PS2版のカーナ
風の村コモドの長老の孫娘であり、レムノスの姉。レムノスと姉弟という設定は、PS2版が初出となった。
アドルとは峠の遺跡の暗がりで彼を魔物と見間違えて襲い掛かる、という形で知り合い、彼をコモドに招く。
他機種と違い、PS2版では彼女がメインヒロインとして描かれており、他機種に比べて非情な困難に直面する。時にはアドルを罵り拒絶する場面も描かれた。物語の要所でアドルと行動を共にし、ガディス、バミーとの対決にも同行。(PS2版にはシステム上の同行状態は存在するが、パーティメンバーとして戦闘に参加することはない。)
エンディングも彼女の手紙を中心に進行する。ゲーム中である条件を満たすと、この手紙に「800年くらいは待ってるから」と切ない思いがしたためられる。
※マルチエンドではないが、ゲーム中の行動によって変化するポイントが存在する。
キャラクターデザインは原案の配色を踏襲しているが独自のものになっている。キャラクターボイスは、女優の波咲まこが担当した。
関連動画
アサド「わが娘ながら、こんなにも鈍いとは……(26:16~)」
関連項目
- ファルコム
- イース
- ARPG
- イース4
- イース セルセタの樹海
- セルセタの樹海
- 石原夏織
- アドル・クリスティン
- デュレン(イース)
- オズマ(イース)
- カンリリカ
- フリーダ(イース)
- レムノス
- ゆいかおり
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